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[写真-158]
CopyLeica CopyElmar50mmF3.5 SUPER100
Gallery.58
「塗りかけ鉄塔」


 さてこの鉄塔、まずはその形が変わってます。ワンツーで送電線を支持するこの腕金の配置は、ドナウ型と呼ばれ、それだけでも比較的珍しく、さらにその3段重ねとなれば、激珍しいのですが、今回はそれはさておき、この塗装に着目してみましょう。

 通常、鉄塔は上から「赤白赤白赤白赤」と7段に塗られる決まりなのですが、この鉄塔は、「赤白赤白……」と下部が赤白に塗られていません。また、よくみれば腕金も赤白塗装が省略されています。

 もしかしたら塗りかけなのでしょうか? いえいえ違います。

 実は近頃、航空法という航空機に関する法律が改正になり、鉄塔の塗装方法が多少緩和された結果、このように上部だけを赤白に塗るという簡易塗装が認められるようになったらしいのです。

 余談ですが、飛行機を多少操縦したことがある私の感覚からすると、鉄塔の高さと飛行機の飛行高度では高度差がありすぎて、赤白塗装自体、まったく意味がないように感じますが、それはそれ、法律はそう簡単に変わるものではないようで……。

 ま、それはともかく、これからはあちこちでこのような簡易塗装の赤白鉄塔を見られるようになることでしょう。




 
   
 
 


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