「第3回世界鉄塔調査学会」開催される!!

 

 2000年4月16日、送電鉄塔BBSでの斎藤、荒畑両氏の呼びかけを発端に、新潟県は上越地方にて第3回鉄塔調査学会が執り行われました。

 参加者は右より斎藤氏、JAMMIT氏、荒畑氏、そして私Hisaです。現地での案内及び移動手段を提供して頂いた斎藤氏、今回の話を持ちかけて下さった荒畑氏に改めて謝意を表します。

[Photo2]

 高崎駅でJAMMIT氏、荒畑氏と落ち合い、越後湯沢駅に到着すると斎藤氏が目印の6kV耐張碍子を手に出迎えて下さいました(^_^;)。
 早速、最寄りの水力発電所を軽く見た後に6kV鉄塔を撮影に移動します。

 上の写真の6kV鉄塔は珍しく架空地線がありません。
 右の写真は、上の写真の鉄塔と通常の6kV電柱の間にあった対張電柱?です。

[Photo3]

 その後、JR送電線及び鉄構を撮影に移動。上長崎鉄構、千住−上長崎線を見ました(私は撮影しませんでしたが)。豪雪地帯を通る鉄塔だけあって足回りがかなりしっかりしていました。強いて名づけるなら“ハイレグ鉄塔”でしょうか?(^_^;)

 パンザマスト(コンクリートではなく、鉄管を継いで組み立てる電柱)の22kV送電電柱を見た後、十日町市に移動し、千手発電所を見ました。こちらは天気の都合で撮影を断念しましたが、専用の放水路を持つなど大規模です。

 その後、名物へぎそばでおなかを膨らませ(海草が入っているそうで見た目よりも腹が膨れます)JR信濃川発電所へ移動しました。

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 左の写真がJR信濃川発電所。2ブロックに別れているうちの下流側の設備です。写真右の変電設備は全てコンクリート製の架台に設置されていました。

 水圧管路です。一本の直径が3〜4mはありそうなシロモノです。 上の水門設備が年期を感じさせます。

[Photo5]
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 上流側の設備です。こちらはGIS化されていてすっきりしています。なぜか水圧管路が見あたりません。

 雪国らしく、GIS引き込みのブッシングと、チョークコイルの頂部にコーン状の帽子をかぶっていました。
 ブッシングの方は、相別に色分けされ殺風景な変電設備を賑やかしていますが、実用性から見ても最高の視認性だと思います。

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 発電所建屋の前に案内施設があったのですが、休みのようで車で行けませんでした。仕方ないので、その隣の水車のランナ(羽根車)を600mmレンズで超望遠撮影してみます。

 写真から読み取った結果、ランナに取りつけてある看板には……

・ランナ(羽根車)
目的:このランナは図のように水車発電機の一番下にあり、水圧鉄管よりの圧力水がランナにあたり、ランナが回転することにより発電機を回転させ発電するものです。

……とありました。その下にスペックも書いてあるようなのですが、看板の風化が進んでおり読みとれませんでした。残念。

 JR信濃川発電所を見終わった後、川の反対側にある小型の烏帽子型鉄塔を撮影し、関越道で越後湯沢に移動、更に、県境方面へ。国道17号線沿いの鉄塔をチェックし、電源開発奥清津発電所へと向かいます。

 この発電所は揚水式といって、深夜など電気に余裕があるときに下の貯水池の水を上の貯水池に「電気」でくみ上げておき、特に電気が必要となる昼間などにはくみ上げた上の貯水池の水を流して発電するという、バッテリのような発電所です(つまり、夜間の余剰電力を昼間に転用するわけですな)。 水力とはいえ、原子炉1基半に相当する出力を10時間程度出力できる非常に出力の大きい発電所です。しかも、わずか数秒で出力調整が出来る身軽さ。

 トンネルを抜けると、いきなり、50万ボルトの鉄塔がそびえ圧巻です。

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 電線の先は、雪雲により先の鉄塔が隠れてしまうほど。無限の彼方へ電線が延びていくようで実に幻想的です。

 この奥清津発電所は第一と第二があり、第二の方がPR施設になっていて見学できます。運悪く工事中ということで運転中の様子は見れませんでしたが、2台ある発電機のうちの1台は、解体点検中を見ることができました(写真奥の発電機)。

 一番奥のブルーのシートの先に見える白いものが発電機固定子です。水車ユニットは日立製、発電機ユニットは東芝製でした。

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 その後、外に出て、サージタンク(水圧管路に急な圧力変動が生じたときに吸収する装置)を撮影しました。

[Photo12]

 水圧管路鉄管の最も厚い部分は約100mmもあるそうなので、相当な圧力のはずですが、それにしては意外に高さが低いのでちょっと拍子抜けしました。ま、それだけスムーズに水流をコントロールしているということなのだと思います。

 発電所をでて、越後湯沢駅への帰りしなに少々鉄塔を撮影し、近くの料理屋で夕食を食べながら最後の座談会を行い、お開きとなりました。

 最後に、現地でのガイド役及び交通手段を提供して頂いた斎藤氏に改めてお礼を申し上げ、締めとさせて頂きます。どうもありがとうございました。


 

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