SVX日記

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2006-09-06(Wed) 異文化の折り畳み傘でズルッとスベる

  突然だが、以前、グアムに家族で旅行したことがある。ウチの妹は「スーパーレイニーガール」で……まぁ、つまりは「強力な雨女」で、この時も能力を余すことなく発揮し、旅程2日目にして、なんと大型台風が直撃である。グアムではさほど珍しいコトではないらしいが、レンタカー屋から電話があり「車を置く場所には気をつけろ」と注意された。なんでも、車が壊れるとか……なんだそりゃ? よくわからんが地下駐車場に止めておく。

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  で、台風が来てみて驚いた。何が驚いたって、コッチのホテルの正面ドアには重なる部分がないのだ。つまり、左の写真のような構造になってなくて、右の写真のような構造になっている。実際に写真のように引き戸ならピシャッと閉じられるが、これが開き戸なのだ……数ミリのスキマが避けられんわな……すると……スキマから雨が吹き込んでくるんだよッ!! 当たり前じゃないかッ!! だから、一番手前の部屋はビシャビシャである……チャモロ人はナニを考えて……いや、ナニも考えてなさすぎなんだよッ!!

  台風が去った後にも驚いた。ホテルのフロントが床上浸水しとる。オマケに電源がやられたのか停電しており、ローソクを灯して業務を行っている。何も考えずに駐車してあった車は、飛来物にヤラれたのかフロントガラスが粉々。これが「車を置く場所には気をつけろ」の意味か……なるほど。街に出れば、電柱に付いている街路灯はそこかしこでバキベキと折れまくっている……台風が来るのは珍しいコトではないんじゃなかったの!? たぶん、シッカリした対策を取るよりは「壊れたら直せばいい」という方針なんだろうな。非常に大陸的な考え……って、大陸じゃねぇけど。

さて、脱線したが、本題は台風の直撃中の話。ヒマなのでテレビで台風の状況を眺めていたのだが、日本のようにサービス満点の映像はない。ひたすら台風の渦巻いている衛星映像と、左下隅に表示されている台風の数値的データ……画面の左半分を占めて海に浮く巨大な「バーガーキング」のロゴ……って、いくら島国だとはいえ、スポンサーだとはいえ、このデカさはナニよ……すべてがツッコミドコロ満載。イメージとしてはこんな感じだった(誇張なし)。

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  あまりにツッコミドコロ満載で、また脱線してしまったが、ホントの本題は台風の数値的データなのだ。日本と同じように風速と速度が表示してある……74だ。こっちはマイルだから……74x1.6=118.4ね……ん、んんんぁッ!? あんだそれはッ!? コッチの台風はそんなに強烈なのかッ!? だから、ハナからシッカリした対策なんてあきらめてるのかッ!? 大陸的なんてバカにして悪かったよ……

  ……と、ここでイキナリ、先日購入した折り畳み傘の話題に移ってしまう。長らく愛用していた自動折り畳み傘「RAIN SHUTTLE」を電車に忘れて以来、100円ショップで買った超安物の折り畳み傘でしのいでいるのだが、コレが使うたびにどこかが壊れるという優れもの。先の「RAIN SHUTTLE」は、徐々に骨のジョイント部のリベットが飛び、最後にはすべての骨のリベットを自分で修理して使っていたが、その状態でさらに数年間は利用できた。弱点はあってもいいが、根本的な安物は長くは使えない。ココはやはり、そろそろ「所有する喜びも与えてくれる」ような優れものの折り畳み傘を手に入れなくては……

  ……と、ネットで情報を集めまくり、たどり着いたのがコレ。「シェッドレイン(SHEDRAIN)社」の「WindJammer」シリーズだ。この傘のキモは、天辺が二重構造になっており、下から風が作用すると弁のようにスキマが開いて風を逃がす構造。よく台風の時に傘がソックリ返ってしまう現象が発生しないというコトらしい。メーカはコレを「Vented canopy designed to resist inversion(通風天蓋設計為抵抗逆転!!)」と銘打っている。実際の効果はわからんが、なかなかに「その筋」なアイデアであり、なんにせよ「所有する喜びも与えてくれる」印象だ。

  サイズを確認すると、44だ。あっちはインチだから……44x2.54=111.76ね……お、おおおぅッ!! デカいッ!! アッチの傘はそんなにデカいのかッ!? そりゃ、アメリカ人はデカいし、それだけのデカさがあれば二重構造も必要だろうさ……ポチッとAmazonで注文する。大きく3グレードあって、完全自動開閉のモノは7,800円と非常に高価。6,000円位のヤツもあるが、違いがわからん。オイラは別に手動で十分なので3,000円チョイのヤツをチョイス(とはいえコレも開きは自動だ)。さて、早く届かないかなぁ〜っと。

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  っと、おッ!? 届いてみたら驚いた……ち、小さい……あ、いや……別に折り畳み傘としては平均的サイズではあるが、100cmオーバだったんじゃないの!?

  「ッ!」

  ……そっか、直径か……アッチの傘は直径表示だったのかッ!! ……トホホホ。日本で傘のサイズといえば、大抵は親骨の長さ……つまりは半径だ。よく考えたら、半径で100cmオーバなんてあるワケねぇよなぁ……やっちまった。通販ではモノが見えないから注意しなければならないという、超基本的な罠にハマってしまった。とはいえ、この折り畳み傘は、異様にガッシリした作りだ。勝手に期待ハズレ扱いにしてしまったが、モノ自体は素晴らしそうである。しばらく使ってみなくては真価は語れないが、末永く愛用させて頂こうと思っている……

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  ……と、ここでイキナリ、グアムの台風の話題に戻ってしまう。つまり、台風も同様だったのである。アッチの台風の風速は時速表示だったのだッ!! 日本で台風の風速といえば、大抵はメートル毎秒だ。こっちもよく考えたら、秒速で100メートルオーバなんて風速があるワケねぇよなぁ……74mphったら、時速119km、33m毎秒……フツーやんかッ!! よく考えたらメートル毎秒なんて単位、台風くらいにしか使われんし。日本のが不自然な表記であるともいえよう。つーか、それくらいなら、ちゃんと対策を考えれ、大陸チャモラーよ。

  ちゅーわけで……なんだ……まとめると「アメリカを甘く見るなッ!!」かな……違うな。ま、そーゆーよーなコトである……ぽっくん。