SVX日記

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2016-06-03(Fri) ブロック塀スピーカ完成

  先日、紙で試作した発泡スチロールブロックスピーカだが、エイッとばかりに完成させてみた。先日は厚紙でエンクロージングした部分だが、今回は、前面を6mm厚のコルクボード、背面をMDF材としている。

  実はこのスピーカ、エンクロージャが「ブロック塀に使うコンクリートブロック形状の発泡スチロールのブロック(こんなヤツ)」であることを最大限に活かす工夫がしてある。既存の3つの穴を「Z型」につなぎ、空気室に仕立ててあるのだ。

  上段の穴の前面に取り付けられているユニットの裏から発せられた低音は、背面のMDF材に遮られ、その下のくり抜いた部分から中段へ、中段を手前側に向かい、前面のコルクボードに遮られ、その下のくり抜いた部分から下段へ、下段から再び奥側に向かい、そのまま背面へ抜ける。

  なんというか「リアバスレフ」というか「トリプルバスレフ」というか「バックロードホーン」というか……どの要素も中途半端ながら、それなりの空気室というか音道を設けているのである。その容量は、ざっと2.2リットル強だ。

  工作自体は簡単だ。MDF材はプッシュターミナルを取り付ける穴の加工だけで切らずに済むし、コルクボードは四角く切って丸く穴を空けるだけだし、発泡スチロールはカッターでエグったり手でチギったりするだけだ。両ボードの接着は厚手の両面テープ。あとはチョイチョイとハンダ付けするだけ。はい、できた。

  画像の説明

  イザ、試聴! 最初は寺尾聴のルビーの指輪を聴いてみる……あー、あれ? 悪くない。紙で試作した時とは印象が違う。低音が出てる。かなり出ている? つーか、これスッゲー出てるんじゃない!? 前に自作したヤツよりいい音かもしれん。

  こんなに低音が出るならSEGAのSDIを聴いてみたい。と、SEGA SYSTEM16 COMPLETE SOUNDTRACK VOL.1のディスク3を再生する……と、いきなりエイリアンシンドローム! すっげぇズィンズィン鳴る。コレもイイじゃん! 続いて、本命のSDI……ゴンゴンゴッゴンゴン、ゴギゴギゴギゴ……思った以上に響いて気持ちいいったらない。

  続いてダライアス……イイんだが、ちょっと低音域が濁って(コモって?)聴こえる気がした。なにせ「手チギり」の音道だからかなぁ。でも、オリジナルのボディソニックが「箱(筐体)鳴り」しまくりだったのだから、ちょっと濁ってるくらいがオリジナルに忠実なのかも。

  次は趣向を変えて女性ボーカル飯島真理のEurope。中高音を試すつもりだったが、低音が効きすぎ。特に「Just Be Yourself」とか、ボーカルとのバランスがおかしくなっちゃってるレベルな気がする。でも、中高音もちゃんと鳴ってるので、悪くはない。

  さらにメタルブラック・ザ・ファースト。これは、低音が効きすぎるくらいがちょうど似合う感じ。というか、気持ちいいくらいボィ〜ンと鳴る。これ、今まで鳴ってることに気づいてなかった音のような気がするな。特筆すべきは、効果音トラックの「Dawn」。このソニックブーンの響きは初体験だ。今さらだが、これって主にコクピットの中にいる設定のトラックだったのね。

  画像の説明

  テレビにつないでスプラトゥーンをやってみる。液晶テレビのヘボ音とは、まったく違う。ジャッジくんの判定の時の「ちゃぷちゃぷ音」に低音成分が含まれていたことに初めて気づいたわ。

  なんだか、妙に気に入ってしまって、マトモな既成品のスピーカを買う気が減退してしまったなぁ。ただこれ、夜に聴くにはちょっと低音が効き過ぎてる気がする。寝室に設置するスピーカは今のままの方がいいかもしれない。

  にしても、この低音の出方の要因は、前のスピーカと比較して、ユニットの低音側が延びているからなのか、エンクロージャの効果なのか、よくわからん。うーむ、音にうるさいオーディオマニア(ただしオカルト臭のない方)の評価を伺ってみたいもんだなぁ。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
nekosan (2016-06-05(Sun) 00:14)

気になってました。ブロック塀スピーカ。<br>完成して、いい音が鳴ってると聞いて、<br>さらに興味をそそられました。<br><br>Z型の穴っていうと、横穴の断面積は一定だろうと<br>思うので、たぶん、三つ折の共鳴管スピーカに<br>なるのかな、という気がします。<br><br>秋月のこのユニットは、Qが明示されてないので、<br>想像の範囲ですが、ユニットの磁石が薄くて、<br>磁力は大きくなさそうなので、比較的Qの大きい<br>ユニットだろうと思います。<br><br>なので、このエンクロージャは、スピーカの<br>特性にも合っているんだろうな、という気が<br>します。<br><br>共鳴ではなく、スピーカの振動をそのまま利用<br>するバックロードホーンの場合は、ユニットの<br>Qが小さい方が向いているといわれていて、<br>逆に、共鳴を積極的に利用するバスレフとか<br>共鳴管とかは、Qが小さいほうが向いていると<br>聞いた記憶があります。<br><br><br>http://kanon5d.web.fc2.com/audio/kouza33.html<br><br>このあたりに、周波数特性とかの情報が↑。<br><br>管の長さがどのくらいか判らないのですが、<br>想像でざっくり80cmくらいと考えると、<br>共鳴周波数は、計算では100Hzくらいになる<br>かんじなんでしょうかね?<br><br>元のユニットのF0が90Hzくらいとのことなので、<br>スピーカのF0と、ちょうど重なっているような<br>気がします。あとちょっと管の長さが長く<br>できると、F0と重ならず、もう少し低音を強調<br>できるかも…という気もします。<br><br>しかし、さすが秋月。2個500円とは!<br><br><br>あと、共鳴管の両側を閉じてしまうと、<br><br>http://diy-sound.net/archives/165<br><br>このように、片側開放よりもF0を半分の周波数<br>にできるらしいです。<br><br>この場合、吸音材である程度抑えないと、振動が<br>いつまでも収まらなくておかしな音になるかも<br>しれません。<br>(発泡スチロールだから、そもそも要らないかも)<br><br>といいつつ、共鳴管スピーカは、今まで作った<br>ことがないので、詳しい特性はよくわからない<br>のですが…