SVX日記
2005-03-12(Sat) ホリエモンとコーヒー自販機の衝撃
今日は先日に訪れた会社の二次面接に備え、実家に向かう。面接は14日だが、週末に名古屋で遊ぶのも悪くなかろうということで、カミさんも一緒に実家に帰る。昼過ぎの新幹線に乗る予定だ。昼過ぎの新幹線に乗る予定だが、オイラだけちょっと早めに東京に向かう。もはや、説明するまでもない。秋葉である。
先日、来たばかりなのではあるが、ついでがあるならば、先日の買い物を踏まえて入手しておきたいモノがある。秋月で前回買ったCdSのデータシート、もう少し容量の大きいCdS、秋月のサイトに処分価格として出ていた激安の赤色3連LED、それから極力容量の小さいコンデンサである。ところが、秋月ではデータシートの品切れ(?)なのか入手できず、3連赤色LEDはネット専用商品といわれ、φ20mと大き目のCdSはやっぱり詳細不明であった。結局、9PinDINコネクタのオスを3つと、φ20cmのCdSを2個購入。いまひとつカラ振り感は否めない。
あとは、東京を離れると思うと、最も別れがツラい日米通商で容量の小さいコンデンサを購入。秋月推奨の0.047uFとお試しの0.015uFのフィルムコンデンサを10個ずつ、計20個。恐ろしいことに32円x2で64円だ。やっぱり、あまりにも別れるには惜しい店である。
さて、こだまで名古屋へ向かうと、のぞみやひかりに比べて1時間余計に、計3時間もかかる。ある意味、3時間の暇な時間が確保されるのであるから、本を読むのも悪くない。最近、本屋を眺めても読みたい本が非常に限られているのだが、今回はキオスクでまさに今が旬なホリエモンの「100億稼ぐ仕事術」の文庫版を発見。あまり時流に乗ったような本を読むのは敢えて避けるオイラであるが、ココんトコ、ホリエモンに興味を惹かれているコトもあり、今回ばかりは購入した。
内容は非常に平易な文章で、興味深い記述が山盛りである。さして、モノスゴいコトが書いてあるワケではないのだが、これまでのホリエモンの生き方があまりに面白い。シンプルにいうと「堕落」と「決行」の繰り返しである。いやなに、ダレもができるコトとは思わないが、はじめからムリと決め付けず、ヤルと決めたら全精力を注ぎ込むことで、常人にはムリなことを実現するというのは、誰でも心の持ちようで、少なからず人生の幅が広がるということを証明しているコトに他ならない。
比較的オイラも、敢えて常識を疑ってモノゴトを進めるタイプであるが、ホリエモンはその最上級であろう。また、そういった考えがこの本の真髄(とオイラが思った考え)にも表れている。それは「常識的な行動に捕らわれている限り人に差をつける事は難しい」という事実である。逆にいえば「熟慮の末に敢えて常識をハズすコトが必要」ということである。むぅ。なんとワカりやすい必勝法であろうか。ある意味、競馬の必勝法に通ずる部分もある。これには感銘を受けた。
ちなみに、本の後半はちょっとPCを使い慣れたヒトならアクビの出る技術的内容に終始している。オイラ的には本の内容のバランスに疑問を感じるトコロではあったが、おそらくコレもホリエモンの狙いなのかもしれない。コレだけ頭のイイ人がこんな基本的な内容を書くのは逆に難しいだろうしな(もしかしたらテを抜いたのかもしれんが)。なんいせよ、非常に刺激的な内容であった。
さて、例によって残りの時間、新幹線内でPCを開き、ブログを書いたり「所さんの目がテン」を視聴したりしつつ名古屋である。適当に土産を買って実家に着く。今回はカミさんも連れてきているので、なんぞ外に食べに行こうということで、最近、近所にできた高速道路のサービスエリアに向かう。
高速道路のサービスエリアといっても、付加価値として巨大な観覧車があったりもする、いわゆるハイウェイオアシスであるから、外部にも駐車場があり、一般道からも利用することができるようになっている。一般的なサービスエリアのようにジャンクフードばかりではない。とはいえ、決して豪勢とはいえない食事を済ます。いーのよ。そんなに食い物のにコダわるタイプじゃなんだから。
面白かったのは、床に航空写真がベッタリと張られている建物。みんな、自分の家を探したりして、しゃがみこみ、挙句の果てには入り口付近のマットをめくったりしてまで熱中している。フツーの地図と違って、鉄道の線路は道路以上に目立たないために、場所を特定するのが難しく、それがまたオモシロくもある。東京の空撮が見られる地図「空撮プロアトラス」を購入したくなってしまった。
航空写真の奥には、無理にちょっとオシャレを気取ったようなオブジェやデザインがあるのだが……ペットボトルぶら下げてナニをしたいのかよくわからんし、トイレに向かう通路の前のこの絵はいったい……みんなかなりウケてたけど、そのまま受け取ればいいのか知らん……。
で、以前にも取り上げたが、再び出会った「コーヒー抽出生中継自動販売機」。前回は気づかなかったが、この機械は恐ろしいことに「コーヒーのニオイを周囲に撒き散らす機能」まで装備しているのだ!! まことにアッパレである。アッパレすぎる。素直にアイデアを出した人を尊敬するとともに、ちょっと嫉妬するほどだ。
2009-03-12(Thu) この小ささが、既にしゃべりだしとったんじゃッ!!
ちょっと前、ラジオをバラして、裏のコネクタ経由で、USBから給電できるようにしたのだが、実は、1ヶ月ほど前から、NHKラジオの語学番組を自動録音し(あくまで私用に)Podcast配信するスクリプトを稼働していたのである。
その際、ディスプレイのないmp3プレイヤの弱点を「声で補う」ために、曲の冒頭に番組名をナレーションするという機能も実装していたのである。もちろん、オイラの肉声ではなく、Linuxに載っている「festival」という音声合成エンジンを使った人工音声で、である。
#!/usr/bin/env ruby
require 'time'
now = Time.now
sdate = now.strftime('%Y-%m-%d')
#-------------------------------------------------------------------------------
#
# 録音
#
time = 900
wavdir = 'wav/'
mp3dir = 'mp3/'
pname = 'rec_' + sdate
vname = 'voice_' + sdate # ナレーション一時ファイル名
talk = now.strftime('%A %B %d. N.H.K. radio english conversation program.') # ナレーションの内容
system('amixer -c 0 sset Capture,0 50%,50%')
system("arecord -D hw:0,0 -t wav -f cd -d #{time} #{wavdir}#{pname}.wav") # ラジオを録音
system("sox #{wavdir}#{pname}.wav -r 16000 -c 1 #{wavdir}#{pname}_low.wav")
system("echo '#{talk}' | text2wave -o #{wavdir}#{vname}.wav") # ナレーションの発声 → wav
system("sox #{wavdir}#{vname}.wav #{wavdir}#{pname}_low.wav -t wav - | lame -h - #{mp3dir}#{pname}.mp3")
#-------------------------------------------------------------------------------
#
# rss 作成
#
mp3file = pname + '.mp3'
title = sprintf("%d年%2d月%2d日(%s)の放送", now.year, now.month, now.day, \
['日', '月', '火', '水', '木', '金', '土'][now.wday])
author = '遠山 顕, Katie Adler, & Jerry Davidson'
subtitle = ['no-subtitle']
summary = ['no-summary']
open('item_source.txt') {|fh|
fh.each {|l|
if(l =~ /^summary([0-9]+):([-0-9]+):(.+)/)
summary[$1.to_i] = $3 if($2 >= sdate)
elsif(l =~ /^subtitle([0-9]+):([-0-9]+):(.+)/)
subtitle[$1.to_i] = $3 if($2 >= sdate)
end
}
}
url = "http://homepage.example.com/mypage/program1/#{mp3dir}#{mp3file}"
length = File.stat(mp3dir + mp3file).size
pubDate = now.rfc2822
duration = (`mpg321 -t #{mp3dir}#{mp3file} 2>&1` =~ /\[([0-9:]+)\] Decoding/) ? $1 : '15:00'
open('item.rss', 'w') {|fh|
fh.write <<ITEM
<item>
<title>#{title}</title>
<itunes:author>#{author}</itunes:author>
<itunes:subtitle>#{subtitle.join(' 〜 ')}</itunes:subtitle>
<itunes:summary>#{summary.join(' 〜 ')}</itunes:summary>
<enclosure url="#{url}" length="#{length}" type="audio/mpeg" />
<guid>#{url}</guid>
<pubDate>#{pubDate}</pubDate>
<itunes:duration>#{duration}</itunes:duration>
<itunes:keywords>english, conversation</itunes:keywords>
</item>
ITEM
}
system('cat head.rss > rec.rss')
system('cat item.rss >> items.rss')
system('cat items.rss >> rec.rss')
system('cat tail.rss >> rec.rss')
#-------------------------------------------------------------------------------
#
# HTML 作成
#
open('item.html', 'w') {|fh|
fh.write <<ITEM
<A href='#{url}'>#{title}</A><BR>
ITEM
}
system('cat head.html > index.html')
system('cat item.html >> items.html')
system('cat items.html >> index.html')
system('cat tail.html >> index.html')
#-------------------------------------------------------------------------------
#
# FTP
#
open('ftp.scr', 'w', 0600) {|fh|
fh.write <<ITEM
open ftp.example.com
user username password
bin
cd homepage
cd program1
put rec.rss
put index.html
put #{mp3dir}#{mp3file}
quit
ITEM
}
system('ftp -n < ftp.scr')
上記で実装した音声ナレーションの効果は絶大で、容易に目的の日付の番組にたどりつけるようになった。つーわけで「世界初、あなたに話しかけるミュージックプレイヤー。」は「Appleの新・iPod shuffle」ではなく、正真正銘「私の手元のZEN stone(¥1,980)」なのであった。うふん。
しっかし、この「新・iPod shuffle」だが、コストダウンのためだろうが、本体およびリモコンのボタンは最小限であり「リモコン中央のボタンを長押しすると、ボイスオーバーで曲名とアーティスト名を案内。中央ボタン1回クリックで再生/一時停止、2回で次の曲を再生、3回クリックで前の曲を再生」などという極端な操作仕様になっているのには驚いた。なんと、音量調節以外の操作は単一のボタンで行う仕様になっているように思える。これはいくらなんでもダメすぎでは?
先日から新たに「ZEN stone」を使い始めて、一番気になったのが「元祖・iPod shuffle」との微妙な違いであった。ZENでは「前曲/次曲」の操作数がバッファリングされない。3曲先に進めたいとき、連続3回押しても効かないのだ。また「早送り/早戻し」の操作フィーリングも違う。送り中の音声が短く、速度が遅く、ボタンを離してもオーバランするのだ。正直、これは作り込みの違いであり、この点に関しては、さすがはApple、なんだと思っていた。
試しにN810をmp3プレイヤとして使ってみた時に思ったのは「タッチパネルはアカン」という事実であった。通勤途中などで歩きながら曲を聴く場合、多少の手探り(耳探り?)がまどろっこしくても「メクラで操作するほうがラク」なのである。オイラは今までshuffleしか使ったことなかったから、表示画面で選べるのは便利だろうと思いこんでいたが、歩きながらでは不便なこと極まりなかった。だから、安さ以外の意味も込めて、敢えてZEN stoneを選択したのだ。
2011-03-12(Sat) RX-7(FC3S後期型)ロールアウト
途中、派手に塗装をハゲさせたりもしてあきらめかけたが、完成まで粘り強く作業することができた。世はガンプラ全盛で、カーモデルは少なく、正直、このモデル、パーツの精度も、再現性もイマニというトコ。しかし、100%ベストにコトが進まなくても、どうにかベターを維持できる。これこそ中年力である。昔ならできなかったコトだ。
2018-03-12(Mon) ロードスターの整備書を全文検索
ロードスターが納車される前から、ディーラーに「整備書」が欲しいと伝えてあったのだが、3月の頭にようやく手元に届いた。実に2ヶ月以上も要したことになるが、年次改良のタイミングで、年次改良「後」対応のブツを注文した都合によるものだろう。
ちなみにお値段は28,080円。ブツを渡される時に「ネットに流すのは禁止」と念を押されてしまった。うーむ……しゃーないのかもしれんが、そりゃちょっと失礼っていうもんじゃないだろうか。そんなことするヤツなら、最初から3万近い金を出して買うわけないだろーに。
早速、自宅のPCに読ませてみる。文書の形式は、htmlとpng、フラッシュとJavaScriptが少々。なので、ウェブブラウザで閲覧することになる。んが、一部のメニューが動かず、大半の文書に移動できない。まぁ、当然ながら公式にはWindows7向けなんで仕方がないのだが、不便だ。
仕方なくcajaで直接htmlにアクセスしたりしていたが、なかなか見たい文書に行き着かずイライラしてきた。というか、これ、どう考えても全文検索できるべきだろ……というわけで、借りているVPSに全文書をアップロードしてHyper Estraierで全文検索できる環境を整備してみた。これなら効率的、かつ、どこからでも閲覧することができる。おー、こりゃええわ、うほほほほほ。
2019-03-12(Tue) ザ・ボーカルスクール・ハーフ・イヤーズ・アフター
あまり、ハッキリとは書いてなかったが、実はここんところ週一でボーカルスクールに通って歌のレッスンを受けている。で、それを始めてから、ちょうど半年が経つのだが、我ながら「かなり上手くなってきた」と感じているので、覚え書きとして、これまでの経緯や、現時点までにわかってきたことなどについて記しておきたい。
自分が受けているレッスンは60分。内容は、前半が発声練習。後半が課題曲練習。発声練習の部では、喉の筋肉を鍛える方法を教わる。基本的に、言われたとおりにマネしてみて、ダメ出しされ、それを踏まえて家で練習、次回にまたマネしてみて、ダメ出し……という繰り返し。あまり、ハッキリとした練習の目的を説明されないので、ずっと半信半疑だったが、いつのまにか驚くほど音域が延びていたので、練習方法に間違いはなかったようだ。ちなみに、先生はミックスボイスという概念に懐疑的らしく、その話題は一切ない。しかし、それで効果は出ているし、それで問題ないと思っている。
課題曲練習の部では、自分の好きな曲を持っていき、歌ってはダメ出しを繰り返す。持っていく曲は、普通の歌入りのオリジナル音源。可能であれば、カラオケ音源も。別に先生が知らない曲であっても、その場でオリジナルの歌い方を元に指摘してくれるので問題はなく、それで十分に上達を実感できている。この指摘はかなり的確で、課題曲練習の部は、歌い方を学ぶというだけでなく、オリジナル音源から歌い方の特徴を聴き取る方法を学ぶ、という側面も大きい。
自分の最近の練習パターンは、週の中頃に1時間のレッスン、レッスン内容を録音しておいて復習、週の後半にカラオケ屋で1時間の好きな曲の練習、録音しておいて自ら修正、週末は車で数時間ドライブし、その間ずっと発声練習と好きな曲の練習、週の前半にカラオケ屋で1時間の練習……というパターンの繰り返し。おそらく、恐ろしいほど熱心に取り組んでいる方ではないかと思う。
レッスン費ほか、費用はかなりかかっているが、自助努力もあって、相応の結果が出ていることを実感している。人に聴かせる機会はないが、既にカラオケ屋でこれだけ歌えれば恥ずかしくはない、というレベルは軽く凌駕していると思っている。
まず「ボイストレーニング」とは「発声器官」を鍛えることである、ということ。具体的に言うと「声帯の周囲の筋肉」を鍛えること。それにより、高音が出るようになるし、ビブラート、シャウトを含め、声の出し方のバリエーションも増える。つまり、単に音域を拡げることに留まらず、声域を拡げること、であるといえる。
とあるボイトレ動画に「『自分は声が生まれつき悪い』という人に「生まれつきモデル歩きする人はいない」」という指摘があったが、そのとおりだと思う。声質は、トレーニングを続け、声の出し方のバリエーションを増やし、その中から魅力的な声を選択することで、改善していけるからだ。
極端な例だが、ファミコンのピコピコ音源を思い浮かべるといい。音域は十分に広く、プログラムが正しければ発音は正確だろうが、それがピコピコであればピコピコ以上という印象を持つことはない。音色や抑揚が重要なのだ。
そこで重要になるのが、オリジナルがどう歌っているのか、よく聴くことだ。抑揚はもちろん、ビブラートの有無やかけ方、キーオフのタイミングや形、シャウトも含めどんな声色を使っているのか、息継ぎのタイミング、などなど。当然、できるだけそれを再現するのが基本だ。
自分の例だと、最初の大きな変化は、練習を始めて約2ヶ月後に「だいぶマシになったな」と感じ「自分の歌を録音して聴いてもキモくなくなった」ことだった。先にも書いたが、課題のあることは感じているので聞き惚れているというわけではないし、他人が聴かせてキモくないという自信があるわけでもないが、自分で楽しく聴けるようになったのは大きい。
最近は、歌ってみたい歌をまず歌い、後から聴き返し、気になる部分をオリジナルと聴き比べ、歌詞カードにメモしつつ、必要に応じてキーを上下する、という形で取り組んでいる。ちなみに、カラオケ屋ではエコーに頼らないようマイクは使わないばかりか、画面も見ない。メモ書きを加えた歌詞カードを見て歌う。画面に出る歌詞だと、色の変わるタイミングに惑わされる場合があるので、その回避にもなる。
歌う、聴き返す、聴き比べる、歌詞カードにメモする、を繰り返すのは楽しく、いまのところ常に上がり調子なので、それをどんどん繰り返したくなり、好循環が続いている。最初は無理だと思っても、それを繰り返すうち不思議とマシになってくるのだ。それは、努力と言えば、努力になるのだろうが、楽しい努力は楽しいだけであり、それは上達への一番の近道であろう。
話は逸れるが、ちょっと前にYouTubeで見たボイストレーニング系の動画がイラっとくる内容だった。「『ミックスボイス』を出すのに必要なのはコツだけ。喉の筋肉を鍛える必要なんてない。ウチにレッスンに来れば、誰でもすぐに出せるようにしてあげる。巷のスクールはどこも卑劣なことをしている。すぐに上達させると、すぐヤメてしまい損をするため、ワザとゆっくり教えているからだ」というような主旨。
しかし、自助努力を一切せず、漫然と通い、上達しないことをスクールのせいにしてすぐにヤメてしまう客もいるだろうことを考えれば、スクール側は、効果を実感させるべく、少しでも上達させようと必死であろうことは想像に難くない。まぁ「『ミックスボイス』を出せるようになればゴール」みたいな、低レベルな動画を作っている輩の言い出しそうなディスりではあるが。
それにしても声域(≠音域)が広がると、歌える曲が増えて楽しい。これまで素人くさい感じにしか聴こえなかった曲が、それっぽく聴こえるようになってくるのだ。それでも、こりゃまだ無理、という曲も少なくはないのだが。
また、これは人によるのかもしれないが、声域が広がったからか、シャウトのかけ方も変わってきた。普通の声とシャウトとの移動が滑らかになり、切り替えるという感じではなくなった。そして、シャウトを多少はさみつつ、数時間歌い続けても、ほとんど喉が枯れなくなった。自分の声帯は鉄でできているのかと思うほどだ。
それと、ボイストレーニングの副作用なのか、エッジボイスの領域が広がるという現象も起きている。以前と同様に小声で話すと、ブツブツとした声になってしまうのだ。多少は声を張って会話しなければならなくなってしまった。声帯の張りが強くなったからなのか、より声が響くようになり、声量も増した気がするので、悪い変化とは思ってないが。
2020-03-12(Thu) まさに、アポカリプス、ナゥ
こんな時なのに、というほどでもないが、だいぶ前にリバイバル上映されると知ってから、ぜひ観に行きたいと思っていた「地獄の黙示録」を、趣味の合う後輩と観に行くことにした。
そもそも、20:05〜23:20というレイトのリバイバル上映だから、そう入ってるはずもないと思っていたが、さすがに入らなさすぎではないか。券売機では、選択できる座席が市松模様のようになっているが、わずか3席しか売れてない。
映画館のある建物に隣接するグローバルゲートは、それなりの規模の商業複合施設。なぜか、エヴァンゲリオンの立像があるということで見物する。それにしても人がスカスカだ。うん、なるほど、立像だ。6mくらいらしいが、ガンダムほどの衝撃はない。大きさもあるのだろうが、オモチャ感が強い。造形のエッジが立っていなかったり、ディテールの細かい部分がなかったりするのが理由だろうか。
案の定、屋上庭園も無人だ。後輩とふたりタラタラと散歩する。まるで、少女終末旅行だ。少女じゃなくてオッサンだけど。いやしかし、なかなかに得難い体験だな、この雰囲気を味わうというのは。本当に「この数ヶ月あまりの感染拡大で、総人口の半分が死に至らしめられた……」場合をシミュレーションしているようだ。何とも楽しい。みんな、過剰にコロナを怖がってないで、出てくればいいのに……といって、実際にそのようになると、この状況自体がなくなってしまうわけなので、強くは言わないが。
映画館に戻って、着席。ロビーが完全に無人なのが、笑えるやら、泣けるやら。ポツンとしている係員に券を渡し、最奥のスクリーンへ入場。後輩の好みに合わせて、中央の少し後ろを選んだのだが、やっぱり自分は、前ブロックの最後列あたりで「視界全部がスクリーン」という状況が好きなので、CM中に勝手に移動してしまった。それにしても、IMAXレーザの画質はスゴいな。鮮やかさもコントラストも一皮剥けたようだ。さすがに映画本編は、その古さから、デモ映像ほどではないが、それでもスゴい解像度だ。つーか、ドットがクッキリしすぎて、字幕の文字のジャギーが視認できるほどだ。IMAXレーザの解像度は4Kらしい。つまり、4Kだと、ここまで延ばしてもこのレベルのジャギーに収まるってことか。つまり、家庭用の2Kとか4Kとかは完全にオカルトってことだな。
一方で音もスゴイ。特に音量が。カミナリなんぞ、本物のように、音の圧力を感じるほどだ。肺に来るのだ。以前に立川で観た極上爆音上映よりは多少マイルドであるが、このくらいで十分である。これでも、人によっては限度を超えているレベルだと思うが、これだけでも、劇場に観に来る価値があると思える。
映画の内容は、かなり断片的にしか覚えておらず、ファイナルカットとの差を認識できるレベルですらないが、こんなんだったっけ? 前半の活劇は思った以上にワクワクさせられたものの、中盤のフランス人で中だるみし、後半は哲学的な内容になって、あまりの長時間試聴に自分もダレてやや眠くなりイマイチ。でも、こういうのでいいんですよ。