SVX日記

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2004-10-30(Sat) SVX退院、PHSのモック分解

  今日はスバルにSVXを迎えに行く。しかしここ数日、スズキのエブリィで買い物とかに出かけたが、運転がラクですな!! 小さいし真四角だから車を駐車する時に迷いがなく狭いところにもスポーンと入る。難点はスピードが出ないことだが……。買い物車としてはホント最高ですた。

  で、スバルへ。事前に1万円弱と聞いていたので、内訳はなんだろうと思っていたら、オーナメントって4,000円もするんですな。SVXに贈る10年目のテンスイートダイヤモンドてトコですか。前期型(恐らくS40II以前)のオーナメントは中央のハネが銀色で鈍く光るタイプだが、後期型(恐らくS3以降)は中央のハネが金色でツルピカだ。一説によると裏側の造りが、かなり違うようなのでソレをレポートしたかったのだが、店側で取り付けてしまったので断念。まぁ、バッテリーの取り付けと廃棄も無料でやってくれたみたいで、それはありがたいことなのだが。

千葉スバル
基本点検料\3,500
クリップ/フロアマットB\90
オーナメント/フロントフード\4,030
Vベルト/18X5.5X880\1,600
消費税\461
\9,681
走行距離53,664km

  画像の説明

  久々にSVXに乗ると、エブリィに比べて重い……。まぁ、シッカリ感とかは比べ物にならんですが、これがガツーンと走るんだからガソリンをガブ呑みするのは当然といえば当然な感じ。

  そのままホームセンターで買い物。そろそろ灯油のシーズンなので、灯油と、割れて破損している灯油のキャップを買いに行くのだ。ついでに工具コーナーをノゾく。意外と品揃えが良くていろいろ買ってしまった。細かい場所に便利なφ2mmネジとそのタッピングツール、ホットボンドの弾(ちょうど1本使い終わったところなのだが、添付の予備を紛失してしまっているので……)、あとはPHS分解用の特殊ドライバと、ヤスリだ。

  ついでに隣に併設されている、スーパーでも買い物。安い日本酒を買ったら月桂冠デザインの単三電池がついてきた。メーカは三洋なので安心なのだが、おもろいじゃないの。右のdillsというのはミントのお菓子で電子工作のケースとして利用できそうなので買ってみた。

ビバホーム
φ2mmネジセット\63
ホットボンド\207
φ2mmタップ\239
特殊ドライバ\504
ヤスリ\220
\1,233

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  家に帰って早速、特殊ドライバで先日購入したPHSのモックをバラす。電池部は両面テープで貼ってあるのでスキマからカッターを差し入れてホタテ貝よろしく切り裂き、ネジを隠しているゴムを外してネジ4本を緩めると基板があらわになった。

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  基板はまったくのツンツルテンだ。ちなみに表のスイッチに対応するデッパリだが、なんと携帯のボタンのクリック感を演出しているのはこいつ自身だ。なんか非常にガワとして魅力的なのだが、ツンツルテンの基板は全ての極が導通しているので、非常に使いヅラいと思われる。

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  でもって、ヒンジ部付近のネジカバーを外すとまたベンツネジが現れるのでこれを外すと上部がパカッと割れる。恐らくこのアンテナと例の特殊イヤホンジャックは製品と同様のものと思われる。

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  今回の最大の目当ては、簡易デジカメの「Treva」を接続可能な特殊イヤホンジャックである。妙な接着剤を丁寧に取り除いて回収。モックは3つあったので、3つ回収。うほうほ。

  画像の説明 画像の説明

  ちなみに、3つのモックのうちの1台からは基板がツンツルテンでない、恐らく製品と同様の基板が現れた。まったく部品は実装されていないが、これは面白い。一瞬、これならなんかのガワに使えるかと思ったが、多層基板であるからして、ボタンのパターンを追うのも大変そうだ。恐らく廃棄。

  画像の説明

  というわけで、モックではあったが非常に面白い分解作業であった。驚いたのはヒンジのあの「コッキリ、チャッカリ」という独特の挙動がヒンジ内部だけで実現しているということ。実は自分の使っているJ700のヒンジが破損寸前なので移植したかったんだが、どうも難しそうだ。というか、せっかくベンツネジドライバを買ったことだし、非常に今使っているJ700を分解したい誘惑に駆られるんですが……。ううーむ。


2008-10-30(Thu) いま一度ラジオを買う

  いつ頃からだったかは忘れたが、ラジオの英語講座を録音するために、自宅サーバに自動録音機能を仕込んで運用していたことがある。

  1999年に渡米して軽飛行機のライセンスを取ろうと思って以来、ちまちまと英語を勉強しているが、ここんとこ、ちょっとサボっている。せっかくだから、仕事の目標にも掲げ、もう一度、ラジオサーバを構築するのである。

  画像の説明

  んが、引越の際にかさばるボロコンポを処分してしまったので、ラジオがない。別途、ラジオを自作してはいるが、それはどうせギャグみたいな性能だから置いといて、適当なものを買う。どっかでゴミを拾ってきてもいいが、ヤル気を向上させるためにも新品を買う。SONYのICF-50Vというヤツ。落ち着いた赤いのが気に入った。2千円チョイだ。

  画像の説明

  で、当然ながら、そのまま持ち歩いて使ったりする気はないので、動作することを確認したら、抜く手もみせずにバラしてしまう。ふむん、どうにかできそうである。うふふ。


2010-10-30(Sat) ネットワークカメラよーし

  先日より、CS-W04Gというネットワークカメラを、玄関の脇の窓に設置している。まぁ、一応は、防犯用。動体検知機能があるので、有効にして、サーバに飛ばすようにしてあるのだが、見事に、通りかかった車両、人物を撮影してくれる。これで6千円強とは、何とも安い。

  画像の説明

  しかし、一応は、防犯用といいつつも、この値段で、おそらくはLinuxが載っているだろうことが、購入の決め手でもある。というわけで、しばらく運用の後、やっぱりバラされてしまうのであった。

  画像の説明

  狙い目は、ボード上のシリアルポートだ。まずは、カメラを接続しているUSBケーブルを抜いて、ミニPCIの無線LANモジュールも取り外す。後者は、変な接着剤で固めてあるので、少々難儀したが。

  無線LANモジュールの下のデカい「RTL8650B」というチップは、単体でCPU, LAN, USB, Serialの機能を有しているらしい。デカいだけあるな。ある意味、究極のワンチップマイコンだ。

  さて、ざっとボードを見回すと、2カ所に「それっぽい」スルーホールが見つかる。バラした状態で電源を入れ、テスタで電圧を測る。ボード中央右上の4穴では、なんと11.6Vが出た……フルレベルの232C!? まさかねぇ。ボード右下の4穴も測る。3.3Vが出た。たぶん、こっちじゃねーかなぁ。起動時にテスタで測ってみると、1.7Vに落ちるタイミングがある。間違いねぇ。こいつだ。穴の間隔が2.54mmより小さいんで、ピンヘッダはあきらめ、メッキ線を挿して、横に延ばす。

  もう、ずいぶん前になるが、FT232BMを使った習作基板を引っ張り出す。本当は5Vロジックだが、構うめぇ。まんま、3.3Vが出てる足を、習作基板のRxにツッコみ、ThinkPadに接続、minicomを立ち上げる。

  カメラを起動させてみる。バケバケのメッセージが出る。おう。9600bpsか? 違う。19200bpsか? 違う。38400bpsか? ビンゴ!! 起動メッセージが出た。kernel-2.4.26だってさ。

  画像の説明

  Tx側もつないで、Enterキーを押してみる。おう。shが立ち上がった。あれこれ見て回る……が、おもしろい発見はなし。動作しているプロセスは/sbin/enetというヤツだけだ。どうも、カメラの制御から、httpサーバ、smtp, ftpクライアントまでの全部を受け持っているようだ。

  バラしついでに、電源のLEDを赤色に付け替えた。青色LEDが出てからというもの、なんにでも青色を使いたがる傾向にあるが、そろそろやめようよ。やっぱり、電源ランプは赤でしょ。

  つうわけで、まとめると、ピンアサインは写真の上から、GND, Rx(受信), Tx(送信), +3.3V(たぶん)。通信設定は、38400-8N1である。グッドラック。


2011-10-30(Sun) uPC2002アンプ、運用開始

  完成!! ……と、思っても、イザ使い出すといろいろ問題が出るものだ。

  画像の説明

  まずは、音が大きすぎ。アンプの設定ゲインが高すぎるのが原因。入力の前段に可変抵抗をつけるなどの対策が必要だ。また、MP3プレイヤをつないだ限りでは問題ないのだが、PCの出力を入れるとノイズが乗る上に、音が途切れ途切れになる。原因不明。

  ヒートシンクも付けなければ、と、ビールの空き缶を製材(?)したヒートシンクを付ける。これはこれで、なかなか面白い意匠だ。

  で、少々、迷った挙げ句、アンプの設定ゲインを下げることにした。負帰還抵抗の組み合わせを10Ωと1kΩから、2.2Ωと75Ωに変更する。部品を取り外してたりしてたら、基板の裏側が、かなりバッチョくなってしまった。仕方ない。ついでに、入力の前段に10kΩをかました。

  スピーカの出力端子を直付けしてしまったので、ケースから基板が取り外せず、作業がやりにくくて仕方ない。コネくり回しながら作業するうち、ヒートシンクがコスれて、透明なケースの内側にキズが付いてしまった。ああああー。

  一度、ヒートシンクを外し、作業を終了させ、コンパウンドで内側を磨く。キズはアッサリと取れた。よかった。この点を鑑みても、このダイソーのケースは、ホントによい特性を持っているな。

  画像の説明

  再度、組み直して、音を入れてみる。ちょうどよいゲインになった。ホントは入力の前段に可変抵抗を付けたかったが、これなら必要ないくらいだ。

  画像の説明

  PCの出力を入れた際の、音が途切れはPC側の問題のようだ。同じく、PC側の問題でノイズは乗るが、ゲインを下げたらそれほど気にならなくなった。これにて完成。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

とぅーりすがり [ヒートシンクは金麦ですか?あまりいつものヒートシンクと変わらないような…(笑]

フルタニアン(管理者) [ご指摘通り金麦です。ここ数年、基本はコレです。:-) あまり他では見ませんが、まぁ、ワタシのいつものヒートシンクです..]


2016-10-30(Sun) WiiUゲームパッドの左スティック修理が超絶難度だった件について

  今年の1月中旬から、本格的にスプラトゥーンにハマり、もう1年近くも遊んでいる。プレイ時間は500時間に近づいており、これまでの人生で遊んだゲームの中でダントツのプレイ時間であることに間違いなく、まだしばらくはこの調子で順調に人生を無駄にしていく見込みである。

  しかし、恥ずかしながら、いまだウデマエはSの維持が微妙といったところ。得物がハイドラントカスタムなので、味方の強さの影響を受けやすいが、明らかな戦犯をやらかす、という回数は減りつつある気がしている。まぁ、既におっさんなので、反射的な対応スキルは絶望的であり、こんなもんだろう。

  と、そんな戦いを続ける毎日なのだが、今月の頭くらいから左スティックの動きが怪しくなってきた。最初に気づいたのはイカボールのプレイ中。左への動きが大きくなり、スッと止まらず、ボールのトスに失敗するのだ。

  どうも、WiiUにおいては、スティックがおかしくなるのは珍しい症状ではなく、ネット上に自分で修理する方法についてのノウハウが溢れている。一応、工作のスキルについてはやや自信のあるところなので、とりあえず、完全にイカれる前に、先行して部品だけでも買っておこうとアマゾンで「WiiU スティック」を検索してみた。

  すると、交換用部品がずらずらと出てくるのだが、どれも異様に安い。安いが、レビュー欄が荒れている。どうも、ニセモノが溢れかえっているらしく、中には「スティックの押し込みができない」などという笑えないレビューもある。どうやら「あすか修繕堂」というところから買えば鉄板のようなのだが、そのワードで検索しても、胡散クサい業者の商品が出てきてしまい識別が困難なのだ。

  結局「あすか修繕堂」では、基板付きの左スティックは在庫を切らしており、左スティック部品のみのタイプならば購入できることがわかった。送料込み480円。まぁ、いいか。基板へのハンダ付けなんて、オイラにかかればチョチョイのチョイだろう。Y型ドライバも持っているしな。あまり深く考えずにポチり、届いたのは今月の12日。

  画像の説明

  部品が届いたので、シゲシゲと眺めてみた。ALPSの刻印がある。なるほどXY方向に可変抵抗器が取り付けてあり、上下左右のアナログ量を読み取る仕組みだ。光学ロータリエンコーダなら劣化はないが、単なる可変抵抗器なら、そりゃ劣化が避けられんのは道理だ。消耗品という考えなのだろう。一方で、スティックの押し込みは、タクトスイッチによる検出。ごく一般的なタクトスイッチが埋め込まれた形になっている。なるほどね。

  その後、左スティックの動きの怪しさは順調にその程度を増してくるが、カミさんもスプラトゥーンに熱中している最中なので、修理の遅延や失敗が許されない。んが、昨晩、高台の端から意図せず落ちたり、右移動が緩慢で撃ち抜かれたり、ヤグラから勝手に降りてしまったりするようになったことを受け、今日、修理に踏み切ることにした。

  WiiUパッドの分解は簡単だ。左スティックの基板の取り外しも簡単だ。ところが、左スティックの基板から、左スティック部品が取り外せない。なぜって、既存のハンダが溶けないのだ。左スティック部品の本体は大きな金属フレームで覆われており、ハンダゴテの熱がどんどん逃げてしまうのが原因っぽい。

  愛用の温調ハンダゴテだが、初めて450℃フルパワーに調節するも、容易には溶けない。結局、左スティックの再利用はあきらめ、金属フレームの足を表側からニッパーで切り飛ばし、可変抵抗を引きちぎり、部品を破壊しながら、無理矢理に左スティック部品を取り外した。

  ところが、左スティック部品を取り外してなお、基板のスルーホール中のハンダが除去できない。見た目、アニュラリングにはサーマルパターンが施してあるのだが、基板が触れられないくらい高熱になってもハンダが十分に溶けない。オイラははんだ吸い取り線派なのだが、爪楊枝戦法を繰り出すばかりか、安物のはんだ吸い取り器まで動員してもダメ。一瞬、心が折れかけ、修理を断念する直前まで行ったが、結局、ホールの中をドリルで削るという最終手段を講じて、ようやく新しい左スティック部品を取り付けられる状態に持ってこれた。はぁはぁ。

  取り外しができたら、次は取り付け。その熱の逃げっぷりのいい構造から、ハンダ付けにも苦労するかと思ったが、意外にも取り付ける作業は一瞬で終了した。実に部品の再取り付けに要した時間は1時間半。ちょっとタイトルは釣りクサいが、くれぐれも「スティック部品のみのタイプ」を購入する場合は注意したほうがいい。結論から言うと今回の部品の14点のハンダは、取り外すことは想定外のようだ。大出力のハンダゴテ、かつ、かなりのハンダ付けスキルがない限り「基板付きのスティックタイプ」を購入したほうが無難だ。次回があるなら、自分も絶対にそうする。

  画像の説明

  ゲームパッドの再組み立ての前に、コネクタ部分にテスターを当て、スティックの動きに応じて抵抗値がキチンと変化すること、押し込みが検出されることを確認。ゲームパッドを再組み立てして、スプラトゥーンをテストプレイ。ナワバリのネギトロ炭鉱、シオノメ油田とも、キーマンを務めた上での連勝。よっしゃよっしゃ。完全復活じゃ!

  と、今日の工作はまだ続く。最近、またもやマウスのセンタクリックが「渾身の力」を込めないと反応しなくなってしまったので、昨日、ストックしてあった色違いのグレーのものと、下部を丸ごと入れ替える対応を行っていた。というのも、手持ちのタクトスイッチにサイズの合うものがなかったから、修理ができなかったのだ。

  画像の説明

  んが、今回、ゲームパッドから破壊しつつ取り外した左スティック部品に埋め込まれた形になっているタクトスイッチが6x6x4.3mmとドンピシャだったのだ。今回、部品の取り外しに異様に苦労したので、マウスから壊れたタクトスイッチを取り外す際に恐怖感を覚えるほどだったが、何のことはない。あっさり取り外すことができ、あっさり取り付けられ、あっさりと治せてしまった。

  画像の説明

  ちなみに、スティックの修理を任天堂に依頼した場合は4000円強かかるらしい。今回、送料込み部品代480円、タクトスイッチの再利用で-10円ということで、計470円で修理できたことになるが、左スティック部品のみの交換は手間の点で決して得をしない。再度言うが、くれぐれも「基板付きのスティックタイプ」を購入したほうが無難である。


2017-10-30(Mon) たのしい納車待ちの過ごし方

  ♪NA・NB・NC・ND〜、あなたの好きなのどのモデル〜♪

  ……などと、浮かれている場合じゃない……なにせ、人生で初の新車購入で、しかも、ずっと憧れていた、赤いオープンのスポーツカー。しかも、ロードスターのまったく隙のない造りについて知れば知るほどに惚れ込むばかりなのだ。先月に試乗してから、頭の中はそればっか。まったく、チョロい客だったらありゃしないねぇ……。

  問題は、納車が年末年始あたりになるということ。それまで約2ヶ月の間、いったい何をして過ごせばいいんだぁ〜……何も手につかんぞッ!

  ……というわけで、あまりの待ち遠しさに、たのしいんだか、ツラいんだかも、よくわからない精神状態。あーッ、もーッ、残り日数を表示できる日めくりでも作るとするかッ!

  基本的な要件は残り日数が表示されることだが、グラフ表示も欲しいな。グラフのイメージには車体の絵を使おう。それなりの厚みになるだろうから、ホッチキスでは無理で、糸で吊る必要があるな。そうなると、斜めにしたほうがまとまりがいいかも……。

  例によって、自作のTrueLegacyGraphicsCairoライブラリを持ってきて、カラーレーザーでジャーっと。思いのほか、チョロっとコードを書いただけで、目的が達成できてしまった。

# for A4 - 144dpi - 210mm x 297mm - (上下左右の余白 4.23mm)
win  = LegacyGraphics.new(winY, winX, 0, 0, 1635, 1142, 16, 8, 7, { :file => 'cal', :type => 'pdf' })   # png/pdf/ps
win.clear; win.box('|', '-')                    # cls
 
ps = { :font_family => 'pacman.bmf', :font_weight => 400, :font_size => 40, :layout_width => 120, :layout_alignment => 'center' }
6.times {|y|
    4.times {|x|
        x0 = x * 256; y0 = y * 256
        win.line(x0, y0, x0 + 255, y0 + 255, 0, 'b')
        win.rotate(-45, x0 + 128, y0 + 128) {
            win.text(x0 + 128 - 60, y0 + 224, '%d' % days, 0, ps)
            system('convert roadster.png white.png -gravity south -geometry +%s+0 -compose over -composite progress.png' % [(72 - days) * 192 / 72])
            win.put_image_png(x0 + 32, y0 + 80, 'progress.png')
        }
        days -= 1
    }
}
 
win.refresh                                     # ページ生成(pdf/ps)

  画像の説明 画像の説明

  サクサク切って束ねる……って、それなりの厚みどころか、かなりの厚みになったぞ……まだ、こんなに待たなきゃならんのかい……あーッ、もーッ!


2024-10-30(Wed) テクニカルサポート業務を支援するXalebot

  しばらく前から「客からの問い合わせに対する回答文の自動作成に取り組んでいる」と書いたが、結構、時間が経っているなぁ。ようやく動き始めたので、ちょっとまとめておこうかと。

  名前は「Xalebot」。「ザレボット」と読む。「戯言」を言う「ロボット」という意味だ。自分はゼ民党員(ゼビウス民主党員)なので、ザには当然Xが当てられる。

  Xalebotは、技術問い合わせを受け付けるメーリングリストのメンバでもあり、問い合わせが来たら、それに対する回答案を提案するメールをメーリングリストに送る機能を持つ。技術問い合わせに回答するサポートエンジニアは、その回答案を活用することにより省力化、または、対応力が強化されるわけだ。うまくいけば、の話ではあるが。

  肝心なのはその回答案のデキだが、Xalebot自体にはAIエンジンを積んでいない。外部の生成AIサービスに依存するようになっている。逆にいえば、外部の生成AIサービスの能力向上により、Xalebotの有用性は勝手に向上していく寸法である。

  なお、Xalebotの動作の大半は、既存の(ウェブ)メーラのMave(rick)に依存している。メールの受信や送信、デコード、スレッド管理などは、イチから組むとなると大伽藍の建造である。であるから、実際にXalebotのベースコンテナは、まんまMaveコンテナであり、多くの機能を外から呼び出している。

  で、最後まで渋っていたのだが、終いには仕方なくOpenAIに5ドル支払って、APIのコードを完成させた。で、ChatGPTを使って動作事例を作ってみた。それが以下である。

  画像の説明

  ベタな例ではあるが、日本人なら誰でも知っている猫型ロボットについての問い合わせが来た、という想定である。

お世話になっております。山田太郎と申します。
 
弊社では猫型ロボットを開発中なのですが、
日本で一番有名な猫型ロボットの名前はなんだったでしょうか?
 
ご教授いただけますと幸いです。

  それに対して、Xalebotがすかさず回答案を返信してくる。

AI の Xalebot[gpt-4o-mini-2024-07-18] です。
 
回答案を作成しました。
 
----
お世話になっております。
 
ご質問いただき、ありがとうございます。日本で一番有名な猫型ロボットは
「ドラえもん」ではないかと思われます。ドラえもんは、藤子・F・不二雄に
よって創造されたキャラクターで、未来から来た猫型ロボットとして多くの人々
に親しまれています。
 
他にも、さまざまな猫型ロボットが存在しますが、ドラえもんが最も広く知ら
れていると考えられます。もし他にご質問やご不明点がありましたら、どうぞ
お気軽にお知らせください。
 
よろしくお願いいたします。
----
 
以上です。

  完全に正解である。が、ちょっと冗長なので、サポートエンジニアである田中さんは客に以下の回答を返す。

お世話になっております。サポートの田中次郎と申します。
 
> 日本で一番有名な猫型ロボットの名前はなんだったでしょうか?
 
ご指摘の猫型ロボットは「ドラえもん」ではないかと思われます。
 
よろしくお願いします。

  すると問い合わせ者の山田さんから再問い合わせである。

お世話になっております。山田太郎と申します。
 
> ご指摘の猫型ロボットは「ドラえもん」ではないかと思われます。
 
あー、確かに。そのような名前だったと思います。ご回答ありがとうございます。
 
弊社の製品ではその名前は避けたいと思うのですが、色かぶりも避けるべきかと考えております。
 
そのロボットのボディカラーは何色でしょうか?
 
ご教授いただけますと幸いです。

  これに対しても、Xalebotがすかさず回答案を返信してくる。

AI の Xalebot[gpt-4o-mini-2024-07-18] です。
 
回答案を作成しました。
 
----
以下がその質問に対する回答案です。
 
---
 
お世話になっております。
 
ご質問ありがとうございます。
 
猫型ロボットのボディカラーについてですが、具体的な色は開発段階により異
なりますが、一般的には青色が代表的です。ただし、弊社では他の色も検討し
ており、最終的な色の決定は今後のデザイン案によります。もし特にご希望の
色がございましたら、お知らせいただければ幸いです。
 
何卒よろしくお願いいたします。
 
-- 
田中 次郎
----
 
以上です。

  ご丁寧にシグネチャまで付けてくれているw。青色で正解だ。ちょっと後半は何を伝えたいのかわからんが。田中さんは客に以下の回答を返す。

お世話になっております。サポートの田中次郎と申します。
 
> そのロボットのボディカラーは何色でしょうか?
 
青色となります。
 
よろしくお願いします。

  これを受け、問い合わせ者の山田さんはクローズっぽい応答である。

お世話になっております。山田太郎と申します。
 
> 青色となります。
 
なるほど。では、赤色か黄色であれば、そのロボットと色かぶりしませんね。
 
ご対応ありがとうございました。

  おぉーっと! ここでXalebotの隠し機能が発動。ギャル語調の回答案を返信してきたぁ!

AI の Xalebot[gpt-4o-mini-2024-07-18] です。
 
回答案を作成しました。
 
----
オッケー!以下の感じでギャル語っぽく答えちゃうね☆
 
---
 
あ〜、マジウケる!質問ありがとね〜!
 
1. そのロボットのボディカラーは何色でしょうか?
→ それ、青色だよ〜!バッチリ決まってんじゃん♪
 
2. 日本で一番有名な猫型ロボットの名前はなんだったでしょうか?
→ そんなん、ドラえもんしかないっしょ!みんな知ってるし〜!
 
って感じで、どうかな?もっと聞きたいことあったら教えてね〜!?
----
 
以上です。

  ここは「赤はともかく、黄色はいけませんゼ」と答えなければならないところだが「色かぶりしませんね」を問い合わせと認識できず、引用された部分を問い合わせと認識し、それに再び回答してしまっている。「gpt-4o-mini」でなく「gpt-4o」なら結果は違ったかもしれない。

  まぁ、ちょっと最後が残念っぽい感じにはなったが、機能としては意図したことが実現できていると言えよう。さらに、Xalebotには再学習用に事例を出力する機能も備えている。つまり、問い合わせとサポートエンジニアの回答(正解)を要約したものだ。

最初に、以下のような問い合わせがありました。
「『日本で一番有名な猫型ロボットの名前はなんだったでしょうか?』」
それに対して、以下の回答を行いました。
「ご指摘の猫型ロボットは『ドラえもん』ではないかと思われます。」
それを受けて、以下のような問い合わせがありました。
「以下が質問内容のみを抜き出したものです。
 
そのロボットのボディカラーは何色でしょうか?」
それに対して、以下の回答を行いました。
「青色となります。」

  RAGが使えるAIならば、これを食わせることで回答の精度を向上していける可能性があるというわけだ。

  画像の説明 画像の説明

  とりあえず、動き始めたばかりではあるが、OSSとして公開しておく。「https://itline.jp/git/xalebot」と「https://itline.jp/git/mave」。どっちもgitリポジトリである。

  余談だが、奇しくも本日、ちょっとした内容ではあるが、それに対するAIの回答を見て、自分的にはシンギュラリティに遭遇してしまったような衝撃を受けた。いやもう、多項式からその回答が導き出される理由がわからない。思考しているとしか思えない回答だったのだ……が、むしろアレか……逆なのか……思考なんて多項式で算出できる程度のもの、と考えるべきなのか……。