SVX日記
2005-02-27(Sun) 不法駐車にギューしつつ、調光器を焦がす
実は過去に「不法駐車にギュー」というタイトルで日記を書こうとしつつ、そのまま放ってあった。というのも、あんまり頭にきたので、ドギツいコトを書き殴りそうだったのであえて放置することにしたのだ。これほど頭にくることはないぞ。なにが悲しくて自分が借りている場所に勝手に車を駐められ、オイラが駐められなくならねばならんのか。
オイラが借りている場所は、買い物に便利な場所で、割合と駅からも近い。平日はココまで車で来て、そこから電車に乗り換えて出勤するというユーザもいるコトだろう。だから休日は使わないだろうという想定の元に駐めたのかもしれない。しかし、今回は二度目だ。一度目の車とは違うが、オイラの怒りも二倍なのである。
本当ならガラスをブチ割ったり、タイヤをパンクさせたりしたいほどなのだが、この場合に問題になるのが報復である。オイラにしてみれば、相手はドコの誰だかわからず、相手にしてみれば、オイラはココに車を駐めているヒトである。過激な方法で攻撃すれば、それ以上に過激な方法で報復され、相手の特定もできないまま、損をするコトは目に見えている。
前回も相当に頭に来たので、その辺の一般的対策をネットで検索してみたトコロ、事例が出るわ出るわ。意外に人の駐車場に勝手に車を駐める無作法な人間は多いらしい。しかしながら、警察にナンバーを通報しても、民事不介入というヤツか、レッカーどころか、車の持ち主さえ教えてくれないらしい。前のナンバープレートをカタに損害賠償をブン取ったツワモノの事例もあったが、逆に、車の前を車で塞いで出られなくしたら、逆ギレされて暴力沙汰になりかけたという事例もあった。結局、これはというアイデアは見つからなかった。
結局、その場で待っていてもトラブルになるだけなので、ホームセンタにトラコーンを購入しに行くコトにした。今後、出かけるときに自分のスペースにそれを置いていくようにすれば、ワザワザ車から出てどかすのも面倒なので駐めなくなるだろうという、非常に消極的な対抗手段である。気持ち的にはモノスゴイまどろっこしさで全身の毛穴から鼻血が吹き出そうなホドだが、どーしよーもないのである。
ホームセンタに行くと、2種類のトラコーンが置いてあった。無地のモノと「駐車禁止」の表示のあるモノ。無地が\300ソコソコなのに対し、「駐車禁止」の表示のあるモノは\838と高い。どっちにしろ、風で飛ばないようにする\247のオモリも必要だ。ホントは無地のモノでよかったのだが、あまりにキレイだとコレ自体が盗まれる危険もあるため、日に焼けまくっているキタナイ「駐車禁止」の表示のあるモノに決めた。併せて\1,085だ。腹が立って心中は穏やかではなかったが、レジの娘の「すみません、ちょっと拭きましょうか?」という気遣いが、せめてもの救いであった。キタナイのが欲しかったので遠慮したけども。
帰る頃には車がないことを期待したが、周囲が暗くなる時刻にも関わらず、まだ駐まっている。いったいどういう了見なのかしらんが、もう時間を潰す用件もない。ナンバーを控えて不動産屋に通報である。不動産屋から「警告の紙」をもらって車のワイパーに挟み、とりあえずSVXをなんとかする。
というわけで、上記の車の持ち主にヒトコトいっておく。あなたは車を駐めるお金にさえ困っているのかもしれないが、人の借りている場所に無断で車を駐めるのはヤメていただきたい。オイラとカミさんの人件費はそんなに安くはないのである。それにトラコーン代、SVXの運行費、無断駐車の駐車料金を合計すると軽く1万円を越える。お金に困っている人に請求するのも気の毒なので、今回だけは恵んでさしあげるが、今後はちゃんと更正していただきたい。
結局、当面は「トラコーンを置く」というかなり面倒な対策案を施すコトにしたが、他にも思いついた案として「鍵付きのゴツいクサリを駐車場の近くに目立つように置いておく」というテも思いついた。駐めたらそれをタイヤに巻かれるかもしれないとイメージさせるのである。なにしろ駐められてしまったら、対応手段は限られている。どうにかして駐められないようにするのがポイントであろう。
さて、スカッと気分を変え、昨日の工作の続きである。ケースの加工は完了しているので、あとは少ない部品をハンダ付けするだけである。AC100Vを利用するため、取り回しの悪い太いコードにテコずったが、なんとか完成である。テスターでチョイチョイと配線を確認し、いざコンセントにジャックインッ!!
む。問題ない。次は実際に調光器として使ってみよう。40Wの白熱電球タイプの電気スタンドのプラグを抜き、間に調光器をカマせて、ボリュームをクリクリする……あれ? 妙に調光がシビアだ。消えた状態からボリュームをかなり回しても点灯せず、一気に50%程度の輝度に上昇、ボリューム100%までそのままの輝度が続く。なんじゃこりゃ。動作自体はしているが、これじゃ使い物にならん。
おかしーなー。もう一度、回路を確認しようとフタを開けると……そこはかとなくコゲ臭い……いやッ!! 思いっきりコゲ臭いッ!! よく見るとヒューズがコゲている。ヒューズが飛んだのか? イヤ、ちがうな。ヒューズじゃねーんだよ、コレッ!!
以前の日記で、ノートPCの電源修理を試みた際に購入した、抵抗型ヒューズにソックリだったので、ヒューズだとばかり思っていたが、コレはどうやら抵抗器だったらしい。あちゃー。茶黒茶金って……100Ωか。AC100Vで40W電球を点灯させたということは……40W÷100V=0.4A, 100V÷0.4A=250Ω, 100V÷(250Ω+100Ω)=0.29A, 100V÷(250Ω+100Ω)×100Ω=29V, 29V×0.29A=8.4W, 100V÷(250Ω+100Ω)×250Ω=71V, 71V×0.29A=21W……1/2Wの抵抗器に8.4Wが作用し、電球に20Wしか作用しなかったと考えると、コゲ臭さと半分の輝度という結果には納得である……とほほほほ。
上記のノートPCの電源修理の際にイキナリすっ飛ばしたヒューズを再度確認してみた。やっぱり色はヒューズとソックリだ。ヒューズの耐圧は250Vで、赤黒金が2A、橙黒金で3Aだったから……無理に茶黒茶金を解釈すると……10A……かな? むぅ。この期に及んで考え直しても、間違っても不思議はない状況である。
2006-02-27(Mon) ほろ酔いケース加工
なんだか、久々にやり始めたら楽しくなってきちゃって、廊下の端に座り込んで、グラスのスコッチをチビチビやりつつ、その辺に転がっていたプラの名刺ケースの箱をガリガリ。史上最強にいい加減な加工をしてしまったが……まぁ、とりあえず十分である。あ、ちなみに、今回使用するアナログメータは、以前に90円で買ってきたバッテリチェッカをバラしたジャンク部品である。シャレであるから動けばよいのだ。
2008-02-27(Wed) インサーキットプログラミング成功
2015-02-27(Fri) Yet Another Hikiインストール
今回、例によって各種設定の記録を残しながら業務サーバの構築を行なっていたのだが、構築中のサーバ上にHikiを導入し、その上に記録を残すことを思いついた。もしオイラが頓死しても、記録が見つかれば他の誰かがメンテナンスを引き継げる可能性がある。
/root # aptitude install hiki
/home/user $ mkdir public_html/hiki
/home/user $ hikisetup --lang ja public_html/hiki
/home/user $ vi /home/user/public_html/hiki/hikiconf.rb
/root # aptitude install apache2-suexec
/home/user $ chmod 755 public_html/
アッサリ動いたなぁ、と感心しつつ、自作のメーラ「mave」から文書の編集作業が行える(現公開バージョンには未搭載)よう設定してみる。既存文書は読み込めるが、文書の更新ができない。しばらく機能を使ってないし、潜在バグでも残っていたかと思って、ブラウザ上からの更新を試してみたところ、なんと、ブラウザ上からもダメ。「指定したタイトルは既に存在しています。」なんて出る。なんや、Hikiのバグやんか。
どうやら、文書のタイトルが多バイト文字の場合のみ、問題が出るらしい。「指定したタイトルは既に存在しています。」というメッセージから、逆にコードを追っていったところ、文書の既存チェック部分でコケていた。エンコーディングの変換を忘れてる。
/usr/share/hiki/hiki # diff -bc command.rb.org command.rb
*** command.rb.org 2014-01-17 01:02:29.000000000 +0900
--- command.rb 2015-02-27 17:28:04.915669859 +0900
***************
*** 553,558 ****
--- 553,559 ----
end
p = (@db.select {|p| p[:title] and unescape(p[:title]) == page})[0]
+ p.force_encoding('UTF-8')
if p != @p and p != nil
return p
end
2023-02-27(Mon) 九四ドライブ9日目
荷物をまとめ、クルマに向かうと霜が下りていた。寒いわけだ。すぐに身支度をして、昨日は暗くてよく見て回れなかった温泉街を散歩。西郷さんの訪れた湯という、これまたいい感じに時代の付いた温泉もある。近くに展望台という案内があるので行ってみると、確かにそれなりに見渡せる場所に行きついた。なんとも味のある温泉街だ。近所じゃないのが悔しい。
今日はとんでもない距離を走る予定なので、そそくさと宿に戻り、7時過ぎには出発。トンネルを通りたかったので温泉街を一周してから西へ向かう。そして走りに走って、一気に野間岬まで。しかし、こういう岬もあるんだな。岬といえば大概、堤防まで遊歩道があるものかと思ったら、野間岬はまったく観光地化されていない。車がギリギリ走れる道が途中まであるだけだ。どうも、以前は風力発電の風車がたくさん設置してあったらしいが、数年前に撤去されてしまったようだ。もう少し奥まで行けそうだったが、ヤバそうなので広場で引き返す。というか、この広場は5番目の風車があったところみたいだ。
その後、海っぺりを南下すると、お魚センターという案内が見えたので寄ることにした。まだ昼前だが、朝飯を6時に食っているのだから、本来これくらいの時間に食うべきだ。空いているだろうし。というわけで、市場の中の食堂で刺身定食を食う。甘い醤油だったが、別にイヤじゃないな。なぜかご飯とうどんと両方付いていたが、別にイヤじゃないな。
西に向かって走ると、目の前にデカい山が現れてくる。開聞岳だ。地図を見ると後から取って付けたような地形で、年輪のように美しい等高線の通り、横から見てもホントに美しい形をしている。別名、薩摩富士と呼ばれるらしいが、確かに富士山を彷彿させる。そして楽しみにしているのが開聞岳を南回りで走り、最後に開聞トンネルを走ることだ。ストリートビューで予習してしまっているが、ぜひとも生でその不思議な雰囲気を味わいたいのだ。
いよいよ開聞岳の麓に差しかかる。少し道幅が狭くなり、怪しい感じになったと思ったら、その先でドンと広くなったりして、道幅が安定しない。珍しい作りの道だな、と思って走り続けると、もうすぐトンネルという辺りで、いきなり道幅が半分に。まぁ、これくらいなら、とさらに進むと、
なんだか分岐のようなそうでもないような微妙な場所から、ダートのようなそうでもないような微妙な路面になり、急激に落ち込む形になっている。勢い余って鼻先が入ったが、本当に進んでもいいものか躊躇してしまった。戻るとすればだいぶあるし……と、意を決して進む。結局、少し進むと路面は多少マシになり、安心すると同時にトンネルの入り口が見えてきた。トンネル内は、路面が荒れているので落ち着かないが、想像以上に不思議な雰囲気だ。これは来られてよかった。対向車が来たら面倒だが、まず来ないような雰囲気もある。しばらくして反対側に出ると、放し飼いの馬がいるのに驚きつつ、その先で「長崎鼻」という奇妙な地名を目にする。長崎なら数日前に行ったが、何でこんなところに? そもそも鼻ってなんだよ、なんて呟きながらスルーしてしまったのだが、ここでいう「鼻」は「バエ」と同じく「岬」という意味だったらしい。後から調べたら、薩摩半島の最南端として、そこそこちゃんと見て回れる場所だった。行って「岬これくしょん」に加えるべきだったな。
ちょっと間違えつつ先に進み、道の駅で休憩するが、その先は市街地。いまひとつスカッとしない道が続いたところで、指宿スカイラインという案内を発見。特段チェックしてなかったが、そもそも「指宿」ってなんて読むんだ? 入口はまだ先のようなので、クルマを駐めて指宿スカイラインの概要を調べる。有料のようだが、だいぶよさそうな道で、時間短縮にもなりそうだ。乗ってみよう。
これが大正解。たった100円で、早いのなんの。どこまでも続くし。むしろ乗らなければ大変なことになっていた。ちなみに「指宿」は「いぶすき」と読むらしい。これまたグレートなクソ読み地名だな。「ゆびやど」に「いぶすき」要素がなさすぎて覚えるのも困難だわ。
あまりのブッ飛ばしロードなので、駐まるのももったいないが、駐まらないのももったいないと思い、気まぐれに樋高展望台で駐まってみたらスゴい景色が。巨大過ぎる石油タンク基地。これはエースコンバットで全基破壊してみたいもんだわ。
どこまでも続くと思われる指宿スカイラインも終わりが近づいてくる。アドリブで乗ったので、詳しい道路仕様がわからず谷山ICで下りて市街地へ。しかし、市街地に入ったところで猛烈な渋滞。裏道へ逃げるも、そうは変わらず。どうやら、指宿スカイラインは、もう少し無料で行けたし、もう少し払えば鹿児島ICまで行けたようだが、どっちにしろ市街に下ろされるので、どうにもならかったかな。
しばらくして郊外に出ると、また快走路になり鹿児島湾を回り込む。しかし、この景色はスゴい。地図で見た地形を頭に浮かべつつ、デカすぎるスケールに、心持ちまで大きくなる気分。鹿児島の人が羨ましいな、などと思っていると、桜島に差しかかる。ここから、グルッと右回りするのだ。
火山活動で生まれた島であり、現在も火山活動は続いているが、ごく普通に街もある。道の駅で一休みし、ゆるく煙を吐く火口を見上げ、植えてある桜島大根の巨根に驚き、周回を継続する。一周してから南に向かうが、重複する部分はわずかに数百メートル。そして少し進むと、今日の宿である古民家の宿たるみずだ。あー、今日はホントに走ったなぁ。
さて今日の宿は、純粋に伝統的だった昨日の宿と違い、古民家といいつつ現代的な部分が取り込まれている感じだ。部屋に鍵は掛かるし、五右衛門風呂も薪で沸かしているわけじゃない。五右衛門風呂の入浴は時間での割り当てになるので、空いていた19時を予約。あ、それっていつも走り終わる時間じゃん。と、今日もジョギングすることにした。
着替えて海っぺりへ。iPhoneで5kmの位置を確認しながら南へ向かう。松崎川の河口が丁度の位置だな。狭いところもあるが平坦で走りやすい。河口まで到達した帰り道、だいぶ暗くなってきた頃、海側の背後から鳥のVの字編隊が追い抜いて……え、10以上の編隊で300羽くらいが一斉に飛び立っていく。これはスゲえもん見たな。戻ったら19時過ぎなので、すぐに風呂。狭いがなかなか楽しい。温まったところで、目の前のコンビニで適当に晩飯と朝飯を買って宿に戻り、晩飯。
しかし、今日はまだやることがある。洗濯だ。宿にランドリーがないので、洗濯物をまとめ、事前にチェックしておいたコインランドリーまでクルマで向かう。歩きたかったが、夜にちょっと遠すぎる。洗濯中はヒマなので、コンビニでコーヒー買って飲んだり、電子書籍でマンガ読んだりして過ごす。乾燥は……ちょっと生乾きだが大丈夫かな、と撤収。