SVX日記
2005-03-17(Thu) FT232BM専用ピッチ変換基板、配布中
昨日、一応は回路を完成させたので、テスタで簡単に配線のチェック……わ。イキナリ間違えてるッ!! 一部のパターンはICソケットの下に位置してしまってるから、その部分が絡むとやっかりだなぁ……と、ヘコみつつ原因を探ったら、被覆線の左右が逆なだけであった。ほっ。よかった。というワケで、昨日の写真の茶色のリードは左右逆である。
いやぁ。初めてPCBを設計し、初めてQFPパッケージを使い、よくもまぁ、ちゃんと動いたモノである。感無量とはまさにコノこと。あぁ、うれしい。これで、これからバリバリとオリジナルなUSB機器が作れるというものである。やほー。
で、一応動作を確認したので、正式にこの「FT232BM専用ピッチ変換基板」の配布を開始するコトにするのである。実は、既に「欲しい!!」というメールを何通か頂いていたりする。まだ動作確認もしておらず、値段も書いてないのに引き合いがあるということは、この変換基板の潜在ニーズの高さのあらわれであろう。
配布の形式は「松コース:FT232BM+6MHzのセラロック+基板1枚+部品一式」「竹コース:基板1枚+部品一式」「梅コース:基板2枚のみ」の3種類である。竹コースは基板に最低限必要な、抵抗6本(470, 27x2, 1.5k, 10k, 1M)、コンデンサ(10uF, 0.1uFx4)、USB-Bコネクタが付き、松コースは竹コースに加えてFT232BMと6MHzのセラロックが付く。値段は松コースが送料込みで2,000円、竹・梅コースが送料込みで1,000円である。例によって、大量に欲しい場合は別途ご相談である。
ちなみに、ピンヘッダ、USB-ABケーブルは「添付されない」ので注意。ドライバはFT232BMの製造メーカFTDI社のDriversページから、データシートはDocumentsページから、各自ダウンロードである。
希望者は「松・竹・梅の希望コース」と「お届け先」を書いてココまで。各種お問い合わせにも応じます。では。
※現在、配布はこちらのページで行っております。
2006-03-17(Fri) うっとおしくなる
先日からチョロチョロとまた工作を再開している。ちょっと考えがあって完成するまで現在進行中のプロジェクトの内容は伏せておくが、過去に中断してしまったプロジェクトを再開している。思い返せば中断してからもう3/4年が経つんだなぁ……。
……という思い出話はともかく、なんだか、古いメビウスで作業するのがうっとおしくなってしまった。そりゃ、カリカリに動くノートPCを使っていれば、無理もない……だが、新PCでは以前に苦労して作り、その甲斐あってスッゴく便利な「EX232CP」が使えないのである。工作の前準備として、アダプタとかケーブルとか、いろいろ接続しなきゃならないのは、とってもヤル気をそがれるのである。
2011-03-17(Thu) 残り2話、まじか★マギカ
しかし、いくらなんでも、9話まで激しい展開が続いてきて、少しは失速しても仕方ないかと思いきや……これまた怒濤の展開……この作品、このまま行けば、歴史的なデキになるな。ヤバい……Blu-rayが安く思えてきている。
それはそうと時事ネタ。「使用済燃料は10年以上にわたって冷却し続けなければならない」なんて、トンと知らんかったわ。そう考えると、放水って……当分の間、人を替えつつ、毎日のように続けることになるんだろうか……? にしても、10年も発熱し続ける、冷やさなければ、勝手に溶け出す、って、この世にそんな物質が存在したんすか……SFの世界の物質としか思えんがなぁ。それって、エントロピーを覆してないか? 誰かQBに教えてやれ。つーか、既に過去、誰かが契約してんじゃないだろか……で、いま「ま、後は君たち人類の問題だ」って状況、とか?
なんだか、映画のアキラに出てきたセリフ「……あの力には触れてはならんのかもしれんな」「神……の力ですか?」が思い出されるよ……。
2013-03-17(Sun) 本気で畳の上でロードブラスター
ガキの工作に付き合うふりをしつつ、実は「大人げないバージョン」のLX-5の製造も進行していたのであった。そして本日ついにロールアウトなのである。そして、ガキの遊びに付き合うふりをしつつ、思いっきり真剣に名シーンを再現してしまうのである。
ちなみに、ペーパークラフトの基本形はart66ペパカークラフトさんトコのALFA ROMEO 156GTAを使わせていただいた(たいへん失礼ながら印刷の裏側を使っている)。また、デザインにはGORRYさんトコの資料(これは貴重だッ!)を参考にさせていただいたが、基本的には、原作の映像に忠実にしてある。
以前に、夢は「孫と縁側でゼビウスする」こと、などと書いたが、その前に、まさか息子と「ロードブラスターごっこする」ことができるとは思わなかった。もう、夢は半分かなったといっても過言ではない。息子がいなかったら、こんな工作をすることもなかったと思うと、小学生のガキというのは、誠にありがたいものといわざるを得ない。
2015-03-17(Tue) 品川踏切物語
研修二日目。いつもどおり艦これの朝練をこなして出撃。ホテルの朝食を挟んでの朝練となったが、困ったのは部屋を出ようと壁からキーを抜くと、部屋の電源がすべて落ちてしまうこと。どういう仕組みなのかわからんが、紙を挟んだ程度ではゴマかせない。うーむ、このご時世、常時通電するコンセントを明示しておいてもバチは当たらないのではないだろうか。
ちなみにこのホテル、モノスゴく線路脇にあるどころか、手が届きそうなところをモノレールが走っている。さぞやかましいかと思えば、防音は意外とシッカリしている。んが、なぜかエアコンが動かず、朝は窓を開けないと暑いときた。さらに、このホテルは恐怖の「目覚まし時計」設置である。100V給電のベッド備え付け時計があるが動いていない。友人の受け売りだが、目覚まし時計の電池が切れたせいで仕事に遅刻したならば、支配人はどう責任を取るつもりなんだ。要するに、その程度のホテルということである。
それこれするうち、出撃の時間。今日は、イソイソと「徒歩で」御殿山に向かう。実に4km強。所要時間1時間弱。でも、先日、田町→品川間を歩いて向かった運河沿いの道が楽しかったのだよね。
で、運命的な瞬間が訪れたのは道のりの終盤、10年以上前、仕事でYRPに通ってから、一度は渡ってみたかった、品川の街中にデンとある「京急の踏切」を徒歩で渡ることができたのだ。別に渡ったからどうということもないし、珍しい踏切でもないが、電車の窓から観た景色を別の角度から眺めるというのは、なかなかに興味深いものなのである。
さて、研修会場に到着後、しばらくして、研修が終了したところで、秋葉に向かう。今日は、公務員だった頃の先輩方に、神保町で会う予定があるのだ。なにせ、久々の東京なのだから、スケジュールも容赦ないのである。
やや浮いた時間を活用して、再びテクノハウス東映でSDカードを購入。先の16Gは、今回の出張に持ち出すためにX40に載せ替えてしまったため、改めてX100S用に購入する。秋月では、一番高速なサーボモータ「GWSサーボS19CLN/2BBMG/JR」を購入。秋月価格でさえ3,500円もするが、ラジコンにおいてステアリングワークは命だからな。
2018-03-17(Sat) アルミペダルを装着
実はアルミペダル一式自体は、既に納車前に手元に届いていたのだが、アクセルペダルはドリルで穴を空けて取り付ける都合上、絶対にペダルを取り外してから取り付けるべきだと思っていた。なので、念の為に整備書を入手するまで待っていたのであった。まぁ、作業の結果に納得したいし、取り付け作業も楽しみなので、自ら焦らしてたという側面もあるのだが。
結果、やはりペダルを取り外して正解であった。位置決めは超シビア。表面の凹凸を跨いで穿孔する必要もあり、車両に取り付けた状態ではミリ以下の精度は出ない。大きくズレれば、裏のリブとも干渉する。オマケにプラスチックの切粉も盛大に出る。車両に取り付けた状態で作業したら事後の掃除が大変だ。
んが、実は「バッテリ (-) ケーブル切離し」にも注意が必要なのであった。「切離した後にドアを開閉すると、ドア連動オープン/クローズが機能せず、ドア・ガラスが破損するおそれがある」のである。そのためには、切離す前に「両側のドアを開ける」とあるが、自分は少しドア・ガラスを下げておいた。ちなみに「i-stop/i-ELOOP付車」は、また別の注意が必要である。イマドキの車は面倒くさい。
アクセルペダルの取り外しは割と簡単。フロアマットをめくって、アクセルペダル左側の目隠しx2を手で外し、その下の10mmのナットx2を取り外し、アクセルペダルの部品を引っ張ると付いてくるケーブルのカプラを外すだけ。
外したら、アルミペダルを取り付ける。基本、現物合わせで、穴の位置を決めるのだが、せっかく自分で装着するのだから、少しでもヒール&トゥ(トゥ&トゥ)をやりやすくするため、5mmくらいは左に寄せたい……と思ったのだが、裏のリブが邪魔するせいで、せいぜい1mmくらい寄せるのが精一杯だった。
2021-03-17(Wed) シン・センミナイ・エヴァンゲリオン
ネタバレを食らうのがイヤで、封切りから一週間後、月曜の21:50という上映回の4DX版を強襲してきた。しかし、一週間経っても、あまり顕著な情報が出ないので、モノスゴいデキということはないのだろうな、との予想はしていた。
ここで、たぶん誰も書いていない見解をひとつ書こう。それは、劇中のアヤナミじゃないけれど「エヴァってなに?」っていうことだ。感想を述べるあなたにとって「エヴァってなに?」ということだ。何を期待しているのか、それを明らかにした上で感想を述べるべきじゃないか、ということだ。
「めぞん一刻」という作品がある。あの作品は何かといえば、ギャグ漫画なのである。序盤は。登場するキャラクタは誰もそれなりに魅力的ではあるが、名前が数字であったり、思いつきのように後半に登場したり、それほど戦略性を持って配置されているわけではない。つまり、ギャグ漫画として、笑えるストーリを演出するための舞台装置に過ぎない。
しかし、終局になって、五代くんと響子さんの間のアレコレが整理され始めると、自然に読者の興味は、ふたりが結ばれるか否か、に向くようになる。当時は読者と作者との間で情報の交流手段が少ない時代だが、それでも読者の期待が作者に伝わり、ギャグ漫画らしからぬ結末に至ったと想像する。つまり「めぞん一刻」はギャグ漫画からラブストーリに変化し、読者はラブストーリとしての結末に満足したのである。
それではエヴァは何なのか。そりゃ間違いなくロボットアニメなのである。テレビシリーズは。確かに、登場するキャラクタは作り込んであるし、散りばめられた謎は興味を持続させるのに効果を発揮しているが、それはエヴァと使徒との戦いを演出するための舞台装置に過ぎないのである。主ではない。
しかし、伝説の第弐拾伍話、最終話では、製作上の都合から、キャラクタの内面にフォーカスを移し、エヴァと使徒との決着を描くことから逃げた。そこから迷走が始まったのだ。つまり、エヴァは「単なるロボットアニメではない何か」を期待される存在に変化したのだ。
じゃ、何に変化したのだろう。それが人によって違うのだから始末が悪い。しかし、どうやら一般的な期待は「キャラクタの内面の成長の結果」みたいに思える。ネット上には「それでよかった」みたいな感想が多い。えー、そうなの? それとも、それ以外を期待していた連中は、既に「Q」で見切りをつけてしまって、いなくなってしまったの?
自分の期待は、あくまでロボットアニメとしてのエヴァなのである。だから、興奮の最高潮は、旧劇の弐号機による戦自の壊滅であり、エヴァ量産機の壊滅であり、エヴァ量産機の逆襲によりギタギタにされる弐号機なのである。いや、そもそも味方だったエヴァという概念が敵に回っただけで驚きなのに、度肝を抜く禍々しいデザイン、挙動……殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる……スパアァアァッ! まったく見たことのない映像だ。思い返せば、旧劇の盛り上がりはそこまでなんだよな。そこからは、割と地味な展開。
序盤の8号機のバトルも、それほどの刺激はないし、それ以後もない。村のパートは退屈なだけだし、ヴンダーの艦隊戦なんて、誰が観たかったのか? その後のバトルも退屈なだけ。カッコ悪い弐号機と8号機による圧倒的な多数を振り回すだけの雑で緊張感のないバトルと、やはり緊張感のない初号機と13号機の楽屋落ち的なバトル。時間の無駄。
その後は、ドブクサイテナガザルを食べたゲドウなゲンドウのユイユイ祭が始まるが、うん、知ってる。これも旧劇の時からなので驚きはない。ましてや、電車の中で語り合うのシーンなんて、胸焼けしかない。気づくと、赤い世界とつながりがないとしか思えない世界にワープしていて、適当につがいを組まされて大人になれてよかったね……って、これも、伝説の第弐拾伍話、最終話と何が違うんだ? 結局、みんなの期待は「伝説の第弐拾伍話、最終話」だったってこと? じゃ、何でその時には怒り出したんだよ……。そう考えると、既視感ばかりのこの作品、ネタバレなんてしようがないんじゃないか? いや、既視感ばかり、という記述がネタバレになるのか?
というわけで、まとめると「ロボットアニメとしてのエヴァ」「まったく見たことのない映像」を期待した自分には、まったく退屈な内容でしかなく、全体としては好きな作品だっただけに、この結末にはガッカリです、が結論だ。改めて過去の自分の「破」や「Q」の感想を見直しても一貫している。