SVX日記

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2005-05-04(Wed) コーヒー、溶岩、カップラーメン

  はいはい、今日はハワイ島を一周である。サクサクと行こう、サクサクと。9時30分にワイコロアのコンドミニアムを出発。レンタカーで南回りに回る予定である。

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  最初の目的地はUCCのコーヒー工場。たいした建物ではないのだが、コーヒー豆の焙煎を体験できる。コーヒー党としてはゼヒやってみなくては。特に予約もなく行ってしまったのだが、無事体験することができた。

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  こいつが生の豆。コーヒーの果肉(非常に薄いらしい)を取り去って、乾燥した状態だ。これを焙煎マシンに投入する。

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  焙煎マシンは内部が回転しており、中に入れると豆が内部でクルクルと回転するようになっている。10分ほどでパチパチと音がしだす。

  ここから先はお好みの焙煎加減にする。ただしタイミングは非常に微妙だ。10秒程度のズレで次々にローストレベルは上がり、気がつくと真っ黒コゲになる。3,2,1,0で、マシンの奥のハンドルを手前に引き、下のフルイのようなマスにブチあける。

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  ブチあけた後も安心してはいけない。自身の熱でローストレベルがどんどん先に進むため、上向きのファンの上にフルイを載せて、勺でかき混ぜ温度を下げる。数分間かき混ぜれば、めでたくカリッカリの状態のコーヒー豆の完成だ。

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  ちとハズかしいコトに、焙煎体験でローストしたコーヒー豆は、写真付きの妙なラベルを貼った袋に入れて持ち帰ることになっている。しかも、調子に乗ってフルタニアン・プレミアムなどというブランドをデッチ上げてしまった。あーあ。

  ちなみに、焙煎コーチにいろいろ聞いてオモシロかったのは、カフェインレスコーヒーの作り方。なんと、カナダの会社が特許を取っており、煎る前のコーヒー豆を特殊な水に漬け込むコトでカフェインレスになるらしい。また、恐ろしいことに水の成分は企業秘密のため、わざわざカナダまで豆を送る必要があるのだそうだ。くわー。

  コーチは便宜上「特許」という言葉を使っていたが、おそらくそのカナダの会社は特許を取っていないとオイラは推測した。というのも「特許」とは、技術を開示するコトを引き換えに、一定期間独占的に料金を徴収できるシステムである。この会社は敢えて特許を取らず、半永久的に商売をしているのだ。聞いた話ではコカコーラやケンタッキーも製法を極秘にしているのだそうだが、それと同じである。なるほどね。

  挽きたてのコーヒーで車の中をコーヒー工場のようにしつつ、再び車で島を南周りする。次の目的地は、かの有名なキラウエア火山。いまなおシャビシャビ溶岩が流れ出る火山の山頂である。

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  ほとんどが時速55マイルでカッ飛ばせるハイウェイとはいえ、火山まではコーヒー工場からは2時間タップリと要した。非常に変化のない、火山性の黒い地表がつづく道で、オモシロくもないドライブである。火山国立公園に着いた頃には、午後2時になっていたため、ボルケーノビレッジのJP'sカフェというレストランで昼飯。あまりに腹が減っていたので、やめときゃいいのに特大のハンバーガーにスパムをつけてしまう。クドい。クドすぎる。

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  火口を取り巻くような道がまるごと火山公園であり、湯気の噴出す穴や、クレーターが点在している。面白いのはラバチューブという溶岩トンネルで、溶岩が通った後、鍾乳洞のようになったようなトンネルを通ることができる。100mくらいであったが、この世はホントに摩訶不思議なモノよ。

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  さらに標高3000フィートから、イッキに海面近くまで続く、チェーンオブクレーターズロードを車で下る。そんなにハゲしく下っている道ではないが、3000フィートを30kmで下りるハイスピードダウンヒルである。見渡す限りこの世のモノと思えない、黒々とした溶岩の固まった岩が続く。

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  で、ドンヅマリまでいくと、道が溶岩に呑み込まれている絵が登場するワケだ。コレが見たかったんだよ、コレがッ!! ちなみに、ここから溶岩の上を2時間歩くと、溶岩が海に流れ落ちて盛大に湯気を立てる状況を目撃できるのだが、ちょっと都合で取りやめ。ゼヒ見るべきではあるが、ま、そーゆーコトもある。

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  帰りはガガーンと島を回ってワイコロアに戻る。昼飯があまりに濃かったので、晩飯はカップラーメン。旅行に来ているとは思えない豪勢な食事である。ちなみに走行距離は294.4マイル。500km弱ですな。いやー、走った走った、というコトでおやすみである。


2006-05-04(Thu) ギターのチューナ製作、理論の巻

  まずは、ギターのチューナの理論である。音の基本はA(ラ)のキーで、これは440Hz。1秒間に440回、空気を振動するとAの音となる。ギターでは5弦を押さえずに鳴らした時、この音になるのが正しく、耳でちゃんとチューニングできる人は、440Hzで鳴る音叉でコイーンと机を叩いて、その音を頼りに5弦をチューニングし、あとの弦はこの5間を元に順に合わせていく。まとめるとこんな感じだ。

6弦 E  330Hz 5弦 -5フレット
5弦 A  440Hz      0フレット
4弦 D  587Hz 5弦 +5フレット
3弦 G  784Hz 4弦 +5フレット
2弦 B  988Hz 3弦 +4フレット
1弦 E 1319Hz 2弦 +5フレット

  こいつを、時間周期に変換する。変換するスクリプトは以下のtune.rbだ。

#!/usr/bin/ruby
 
key = Array['A', 'A#', 'B', 'C', 'C#', 'D', 'D#', 'E', 'F', 'F#', 'G', 'G#']
fb = 220.0
(0..36).each {|k|
        f  = fb * 2 ** (k * 1.0 / 12)
        us = 1000000 / f
        printf "%2s: %12.7f Hz %12.2f us / 4 = %12.2f us\n", key[k % 12], f, us, us / 4
}

  必要なトコだけ抜き出すと以下のようになる。

↑6弦
 E:  329.6275569 Hz      3033.73 us / 4 =       758.43 us
 A:  440.0000000 Hz      2272.73 us / 4 =       568.18 us
 D:  587.3295358 Hz      1702.62 us / 4 =       425.66 us
 G:  783.9908720 Hz      1275.53 us / 4 =       318.88 us
 B:  987.7666025 Hz      1012.38 us / 4 =       253.10 us
 E: 1318.5102277 Hz       758.43 us / 4 =       189.61 us
↓1弦

  4で割っているのは、弦の振幅の1/4だけLEDを点灯させるためだ。とりあえず、これで光らせてみる。音での確認用に圧電ブザーもつけたので、プログラムは以下のようになる。

1) ブザーON、LED点灯
2) 568.18 us 待つ
3) LED消灯
4) 568.18 us 待つ
5) ブザーOFF
6) 568.18 us 待つ
7) なにもしない
8) 568.18 us 待つ
9) ボタンが押されたら、待ち時間を次のキー用に変化する
10) 1)に戻る

  さて、早速ギターを取り出そう。で、LEDで弦を照らしながら、爪弾く。LEDの赤い光が止まって見えたら、チューニングOK。動いていたら弦のテンションを調節する……しかしどうも、赤い光が点にならない。止まりかけても4つに見えてしまう。なんでだ? ……というトコロで、夜も遅いのでギターをポロンポロンするワケにもいかなくなり、工作は終了。おやふみ。


2017-05-04(Thu) リチウムポリマ充電器作成

  先日、ブレッドボード上に試作した回路を元に、実用可能なようにパッケージングすることにする。回路をデザインし、基板を最小サイズにカット、USBコネクタ直付のスタイルで使用できるようにした。リチウムポリマ電池との接続はピンヘッダ。

  画像の説明 画像の説明

  下部のピンヘッダは、PROGの抵抗値の変更用で、ショートピンを取り外せば、最大充電電流は40mA、右側に取り付ければ100mA、真ん中で180mA(後から気づいたが、回路のミスで、これは動作しない……)、左側で450mAと、充電対象の電池容量に合わせて設定できるようになっている。今回の電池容量は110mAhなので、右側に取り付け、最大充電電流100mAとし、1Cである110mAを超えないように設定する。

  右側のピンヘッダは、上2本が電池電圧、下2本が充電電流量のモニタリング用。充電電流量のモニタリングが不要な場合は、下2本にショートピンを挿しておく。

  LEDは充電状態、充電完了の確認用のつもりだったが、微妙にミスったのか両方が常時点灯する動作となってしまった。まぁ、そのうち修正できればどうにかしたいところ。

  なかなかいい感じにパッケージングできたので、充電のテストのため、お風呂スピーカで電池を放電させてみたが、110mAhという容量は、mp3を2時間くらい鳴らす程度で終わってしまうようだ。次は、もう少し容量の大きな電池でも買ってみるかな。