SVX日記
2004-06-05(Sat)
ドカーンと高速で水戸まで。ところが、高速に乗ったばかりの時に、後ろから微妙にうなるような異音がするような……。まだSVXに乗って間もないので、ちょっと音がするとかいう感覚がまだないので確信はないのだが。とりあえず、しばらくしたら気にならない感じになったのでよくわからん。不安だが。
そのまま、なにげなしに、ひたち海浜公園に向かう。この公園、国立なのだが意外に金を取る。空いているが、昨今のテーマパークのようにそんなに見所のある遊園地ではないので、子供連れが多い。適当に遊んで適当に帰る。
帰りは基本的に6号で、石岡付近だけ高速に乗り渋滞を避けて帰路に。久々に、つくば市を通って帰る。つくば市は以前に私が8年間暮らした街だが、つくばエクスプレスをはじめ、店がデキたりツブレたり。激しい変化が見て取れた。諸行無常である。
本日のデータ | ||
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走行 | +226.2km | 51,014km |
有料 | 新大利根橋 | \200 |
高速 | 谷和原→(常磐)→水戸 | \1,850 |
岩間→(常磐)→千代田石岡 | \500 | |
その他 | 水戸美術館の塔入場料 x 2 | \400 |
日立海浜公園 スーパースイング x 2 | \600 | |
備考 | 今日も走りすぎ |
2005-06-05(Sun) 首をカシげつつ飛ばないトリィ完成
先日のACアダプタから直接9Vを供給改造でワタワタし、元に戻して再び動くようになったのはイイが、やっぱりジャンクのアダプタをどーにか利用したい。結局、電波が飛ばなかったのは別の問題だったのだから、もう一度、9Vの直接供給に戻してもいいのだが、なんかソレも縁起がワルくてイヤだ……つーワケで、せっかくアダプタが+9Vに加えて-9Vを出せるコトを利用し、+18Vのアダプタとして利用してしまうことにするのである。
本来+12Vで十分なトコロに+18Vを流すのだから、一応、発熱も軽く考慮しておくコトにしよう。まずは電流量の測定である。直列にテスターをハサんで計測する……55mA。+5Vのレギュレータと、+9Vのレギュレータのどっちに流れているのかはワカらんが、5V側にはほとんど負荷がないから、全部+9V側と仮定しよう。すると(18V - 9V) x 55mA = 0.495W。んー、3倍の発熱量になるワケね。それくらいなら大丈夫……かな?
アダプタの結線を修正し、確かに18Vが出るコトを確認。VHFトランスミッタに供給し、レギュレータの発熱の様子をみてみる……ちなみに、こーゆー確認をする時、みんなどーやってるのかな? オイラは指で温度をみてもよくワカらないので、ちょっと唇を当てて確認するコトが多いんだけど……コレってヘン!? 別にICにキッスをしてるワケじゃないんだが……。
……お得意の貧乏ヒートシンク作戦の発動である。今回は外部に出さないので見た目にコダわらず、発泡酒の本生をチョイスしてみた。一応、ゴールドであるが……そんなコトはどーでもイイ。とりあえずハサミでジョキジョキ。適当に折り畳んで、取り付け用の穴を2個並べて空ける。
次はアンテナをどーにかする。リード線がヒョロリというのはイカにもタコにもカッコ悪いので、シールド線を使って、基板とPHSのアンテナ基部を接続、アンテナがカッコよく外部に出るようにする。うぉッ!! 思いのほかカッチョエエじゃんッ!!
ハードの工作はココまで、次はPIC上のファームの開発に移る。まー、別にPICなんか載せる必要はないといえばないんだけど、どーしてもトリィの目を1/fゆらぎで点滅させたりしたいので、シコシコと作るのである……よっしゃ、完成。既存のルーチンは宝だなぁ。適当に組み合わせるだけでアッという間に完成だ。ワシは満足じゃ!!
仕上げにトリィのシールを貼る。ちょうど赤いLEDの位置に目の中心が来るように慎重に貼る。ちなみに目の一部には針でポツンと小さな穴を空けてあるので、シール越しにフワッと光りつつも、中心からLED本来の鋭い光も射すようになっている。うむ!! キレイに決まったぜッ!!
なんでトリィのシールを貼るのかって、動作状態を示すLEDを外部に取り付ける際、今回は高価な座金付きのLEDを使わなかったので、そのままだとドリルのバリが目立って見た目が悪いというコト。また、このマシンは電波を飛ばすから「飛ぶ=トリィ」なのである……いーの、そー決めたのッ!! 残念ながらこのトリィは箱型なので首をカシげたりするポーズを取らせるコトはできないが、コイツを完成するまでにフルラン・ザラ(←オレ)が首をカシげた回数は計り知れないので、ソレでもう十分なのである。
トリィの内部と、背面からのショットである。なかなかキレイに仕上がったと思う。オモリが入っているとはいえ、持つとほどよいズッシリ感がある。オイラの今までの作品の中では最大寸法、最大重量、最高周波数回路である。
2006-06-05(Mon) RHCEって、なに?
それはそうと、今日から一週間、水道橋のレッドハットの教室で「RHCE速習エキスパートコースRH-300」というのを受講するコトになっていたりするのであった。水道橋は、秋葉原から総武線で2区間。オイラの中で秋葉原、御茶ノ水、水道橋といえば、神田川の崖っぷちを走る印象的な車窓を思い出す……こりゃ、歩くしかない(!?)ってモンである。
つくばエクスプレスの秋葉原ホームから、地上に出るまで5分。馴染みの日米商事を横目に、坂を上って下りて……やっぱり、なかなかの景色だ!! ……で、20分チョイくらいで水道橋である。右側には後楽園遊園地。おぉ!! レッドハットの教室のすぐ下にはサブウェイが!! オイラ、ココのサンドイッチが好物なんだよね。昼はココにしよう。
教室に着く。フツーのデスクトップパソコンとブ厚い教本。月曜から木曜まで講義を受けて、金曜が実技試験というスケジュール。講義の最初に、合格は難しいような脅しっぽいコメントを受けるが……どー考えても、毎日トラブルシューティングしまくっているオイラが受からないわきゃぁない。ナメきって講義中ハナクソをホジくりまくっていない限りは、大丈夫だろう。
講義の内容は平易。ただ、網羅的にすべての項目の表面をナデていくので、新たな発見があったりして、かなり楽しい。オイラは「"fdisk -l"して表示されるBlocksの"+"は半端シリンダ(512バイト)を示す」なんて重箱の隅な知識を持っている反面「fdiskでパーティションを切ったあと"partprobe"すれば再起動不要」なんてコトを知らなかったりするからなぁ。
さて、昼は予定通りサブウェイ。オイラはベジーデライトという一番安い「草」しか挟まってないヤツをダブルサイズで食うのが好きなのだが……アレレ? なんだか食べ終わっても満足感がない……ナンデ? 挟んである草の量が少なかった……? 外のオープンなテーブルで気分よく食べたのだが、なんだかガッカリ。一週間食べ続けようとまで思ってたけど……ちょっと再考の余地ありだな。
午後からも講義……しかし、演習の時間が長すぎる……あまりにヒマなので、自分のノートPCを取り出して、例の「キーボードでキーボード」のプログラムを進めてみちゃったりしてしまう……って、あれあれ、完成しちゃったよ。結局、Cではなく、Rubyで書き切ってしまった。ココ数日、チョロチョロと調べモノしたりして準備してたけど、その経緯をまとめると……
・cygwinにインストールしたsoxに付属のplayを利用するとタイムラグがデカすぎて使えないので……
・playの中身を見たら……シェルスクリプトで「sox xxx.wav -t ossdsp /dev/dsp」をやってるだけぇ!?
・てことは、cygwinでも/dev/dspに書き出せば音が出るのかなぁ……あ、コレがOpenSoundSystemってヤツ?
・「/dev/dsp」でググったら、リアルタイムに波形を生成とかしてるプログラムとかあんじゃんよ
http://www.media.t-kougei.ac.jp/~nagae/v4l/snd/sndtest.html
・コレの#include <linux/soundcard.h>を<sys/soundcard.h>に変更したらcygwinでも動くし
http://manuals.opensound.com/developer/ioctl.html
・/dev/dspに書き込むと音は出るが、バッファに溜めすぎると次の音が出せないのかぁ
http://homepage3.nifty.com/rio_i/lab/oss/005realtime.htm
・そういう時は、ioctlのSNDCTL_DSP_SETFRAGMENTでバッファの粒度を小さくするといいらしい
・……と、思ったら、cygwinではバッファの粒度を小さくできないらしい
・なんにせよ、ioctlのSNDCTL_DSP_GETOSPACEでバッファの状態をチェックできるようなので
・バッファに溜めすぎないよう小出しにしつつ、正弦波を重ねる処理をすればいいってコト
・結局、予定通り、音を出す部分はデーモン化して、UDPで制御するようにして……完成!!
さて、そんなこんなしているうちに講義も終わり、サッサと帰路につく……帰路には秋葉があるので当然、寄る……が、昼飯が少なかったからか、回る気力がない……とりあえず、欲しかったアルペジオ用のピックを探しにLAOXのMUSIXVOXへ行く。
2008-06-05(Thu) Fedora9、SDカードチューン
Disk /dev/mmcblk0: 16.0 GB, 16071000064 bytes
4 heads, 16 sectors/track, 490448 cylinders
Units = シリンダ数 of 64 * 512 = 32768 bytes
Disk identifier: 0x0c2b7c5b
デバイス Boot Start End Blocks Id System
/dev/mmcblk0p1 465 429200 13719552 83 Linux
/dev/mmcblk0p2 429201 459824 979968 83 Linux
/dev/mmcblk0p3 459825 490448 979968 83 Linux
というのも、起動ディスクにしているコンパクトフラッシュもそうだが、あまり細かく分割してしまうと、容量が逼迫してきた時にやっかいなことになる。LVMというテもあるが、緊急事態が発生した場合を考えると、オイラはあまり好きではない。
だが、ベッタリ全域を確保してしまうと、ちょっとファイルシステム関係のテストをしたいとか、WindowsとやりとりするためにVFAT領域が必要だとか、そんな時に困るのだ。だからそこそこの容量(例えばCDのisoイメージが入る程度)を別に区切っておく。今回は1GBをふたつ確保してみた。なお、使わない時はスワップ領域にしておいてもいい。swapon, swapoffでいつでも付け外しできるからね。
X40は、非常に安定してサスペンド、および、レジュームができて、大変によろしい。いまや、ノートPCにとってはサスペンド機能は必須機能ともいえる。しかしその都度、SDカードの領域がブッ飛んでしまっては致命的である。
どうも、レジュームの際、SDカードドライブに新たに別のデバイス名が振られているあたりの挙動がアヤしい。別にデバイス名が変わっても、サスペンド前にアンマウントしておけば問題ないだろうが、オイラは電車の中でPCを使うので、降りる駅が近づくのを見越してアンマウント、なんてとてもやってられんのだ。
逆転の発想で、可動部のないSSDなんだから「電源入れたまま持ち運ぶ」というのもアリだろうが、それもなぁ。フタ閉めると、熱が逃げないのもちょっとイヤンな感じだし。時々なら、コンパイル通勤、なんてもオツだけども。
どうにかしたいので、下調べから始める。lspciすると、搭載されているSDカードコントローラはRicohのR5C822というヤツらしい。カーネルソースに潜ると、/usr/src/linux/drivers/mmc/hostの下にricoh_mmcってのがある。コレかな?
どうにもならないような気もしながらも「grep -ri suspend *」みたいな悪あがきをすると……アレ? Suspending, Resumingみたいなシステムログを出すコードがあるんですが……もしかして機能は潜在してるの!?
さらに、広くsuspendをキーにソースを漁ると/usr/src/linux/drivers/mmc/core/mmc.cの中にCONFIG_MMC_UNSAFE_RESUMEという定義の有無によって、suspend関係のコードのコンパイルを抑制している箇所が見つかった。これって、カーネルのコンパイルオプションでは!?
# view /usr/src/linux/drivers/mmc/core/Kconfig
#
# MMC core configuration
#
config MMC_UNSAFE_RESUME
bool "Allow unsafe resume (DANGEROUS)"
help
If you say Y here, the MMC layer will assume that all cards
stayed in their respective slots during the suspend. The
normal behaviour is to remove them at suspend and
redetecting them at resume. Breaking this assumption will
in most cases result in data corruption.
This option is usually just for embedded systems which use
a MMC/SD card for rootfs. Most people should say N here.
……DANGEROUSという単語が気になるが、サスペンド中に抜き差ししないことを前提にするよ、でないとデータ破壊が起きるよ、というだけのコトのようだ。つーか、現状でもサスペンド中に抜き差ししなくてもブッ壊れてしまうんですけど……。
設定にはモジュールのコンパイルが必要になるが、縁起物なので、最新カーネルのソースRPMを持ってきて、ついでにカーネルのアップデートもしてしまおう。「# rpm -ivh kernel-2.6.25.3-18.fc9.src.rpm」としてソースを展開して「# vi /usr/src/redhat/SOURCES/config-generic」としてコンパイルオプションを手動で変更する。変更点は以下だ。
# CONFIG_MMC_UNSAFE_RESUME is not set
CONFIG_MMC_UNSAFE_RESUME=y ※追加
でもって「# rpmbuild -ba --target=i686 --with baseonly --without debuginfo /usr/src/redhat/SPECS/kernel.spec 」でカーネルをコンパイル。
ちなみに、オイラの環境では完了までに7時間かかった。サッサと終わらせたい人は、別のマシンでビルドするといい。別のマシンでなくても、USBのHDD上や、NFS上でコンパイルするだけでも相当違ってくると思われる。
カーネルのRPMパッケージは「/usr/src/redhat/RPMS/i686」の下に「kernel-2.6.25.3-18.fc9.i686.rpm」として生成される。「# rpm -ivh kernel-2.6.25.3-18.fc9.i686.rpm」としてインストールし、再起動、新しいカーネルを選択して起動しよう。
2011-06-05(Sun) 照明のリモコン制御化タイマー付き
ウチは注文住宅なので、予め何カ所かに「仕込み」を入れておいた。ひとつは、天井照明のスイッチを小屋裏にも出しておくこと。そして、もうひとつが、裸電球向けに、工房の「桟」の上にコネクタを上向きに設置しておくこと。
個人的には、すべての機器は、赤外線信号を受光できる仕様になるべきだと思っている。それにより、PCからの制御ができるようになり、ホームオートメーションの「後付け」が容易になるからだ。ま、今回はできる範囲で自分でやる。
というわけで、前回の記事は、今回の前哨戦。ブレッドボード上でリレーをPICからカチカチやったワケだ。それに加えて、赤外線信号を受光できるようにすれば、回路的には完成。今回は、乾電池1本で制御回路を駆動する習作、でもあるので、AC100Vからは給電しない。そのため、極力消費電力を抑えるべく、基本的にPICはスリープモードで待機、赤外線センサのみ常時稼働、赤外線信号の受光をトリガとしてスリープモードから復帰、リレー制御を行う、という動作にしてある。
制御には「PIC16F648A」を、乾電池の1.5Vを5Vに昇圧するのに、PFMステップアップDC/DCコンバータ「HT7750A」を、リレーはラッチングタイプの「G6CU-2117P-US DC5V」を、赤外線センサには「CRVP1738」を用いた。
赤外線リモコンは、既存のテレビのリモコンを流用。「1」でオン、「3」でオフ、「2」で10分オフタイマ開始、繰り返し押すことで10分ずつ時間を増やせる。残り時間は、押した直後のLEDの点滅回数で知らせる仕様だ。
「HT7750A」は、結構、雑な動きをする。消費電流が増えると、電圧はまったりと下がる。変換効率は、ダイオードの種類に依存するっぽい。ショットキーバリアダイオードを使うことは重要である。今回は「1S4」を利用した。インダクタはよくわからんが、あまりショボいのはよくない……といいつつ、いろいろ試した挙げ句、今回は色帯読み470uHの正体不明のアキシャルタイプを利用。上下流のコンデンサには、タンタルでなく適当な電解を使ったが、リレーをバチンとやる「勢い」のために、5V側に470uFというデカいやつを配してある。
「G6CU-2117P-US DC5V」は、消費電力を抑えるために、ラッチングタイプを選択したもの。制御線は、両方ともPICのI/Oポートに直付け。ただし、電流量が多いので、両端とも2ポートにつなげてある。
「CRVP1738」はガワの外に取り付ける予定だったが、基板の縦横を間違えて半田付けを進めてしまったところ、ちょうどうまいこと外に出る形になったので、スピンドルケースのフタを一部切り欠いて今の形になった。
開発物件の一式を置いておく。
2016-06-05(Sun) ゲームブックは伊達じゃない!
先日、ラジカセを購入した際、昔に使っていたラジカセを懐かしんで調べるうち「ラジカセのデザイン!」などという本に行き当たったが、その流れで「人狼村からの脱出」という本、いわゆる「ゲームブック」が出ていることを知った。
「人狼村からの脱出」は、アマゾンでの評価はかなり高く、ドルアーガとは雰囲気は違うだろう印象を受けるも、間違いなく楽しめそうな感じがする。で、先日に買ったコンポに付いたポイントで注文してみた。
結論から言うと、めちゃくちゃ面白い。間違いなくドルアーガは名作であったが、これはスゴい。新世代だ。ガンダムとνガンダム、トムキャットとラプターだ。旧来のゲームブックを踏まえ、その枠に超え、すべてを再設計した感じだ。
謎の多くはパズル的だが、かなり多彩で、手が込んでいる。どこかで手がかりを得れば簡単に解ける、というものでなく、ごく限られたヒントを元に必死で考える必要がある。本自体に散りばめられた「メタ」な謎も多い。謎の答えは数値に変換され、計算結果を元に次のパラグラフに進む仕組みで、パラグラフ番号が直接に文中に示されていないので「ズル」ができない(総当りすれば別だが)。
結局、二週間くらい(途中、日を空けて賞味だと一週間だが)熱中できた。それぞれの謎は、解けた後なら「ヒントがあったな」と思えるが、取り組んでいる時は、全力で頭をヒネりまくれる良質なものだ。個人的には、この難度がちょうどよく、解けた時の爽快感がすごい。これ、ネタを考える側のが大変な気がする。すごいな、作者は。
ほとんどの謎は自力で解いたので達成感はあるが、ちょっと偶然に助けられてしまった部分が3箇所くらいあったのが心残り。巫女の絵と、山脈の絵と、妖精語。山脈の絵はすぐ見つけられたものの、解釈に手間取り、一番ハマった。
このシリーズは全部で4冊出ているようで、どのレビューも8割方満足という感じだから、どれも楽しめるだろう。「ふたご島からの脱出」もやってみようかしらん。
2025-06-05(Thu) ガンダムの境界線
自分はマクロス派なので、そんなにガンダムに詳しくはないのだが、イカにもガンダムに出てきそうな造形なのに、機種に思い当たらない。SEED以降の、何かを背負っている、割とゴテゴテ系の造形だよな……とは思うのだが……それもそのはず、クリックして商品ページに行ってみると、プラモデルのようではあるがガンダムとはヒトコトも書いていない。バンダイの製品でもなく「無限新星」がメーカ名らしい。
どこまでもソレっぽいけれども、敢えて顔は似せていないようにも思える。でも、造形の文法は明らかにガンダムだ。むしろソレっぽさを、ソレ以上に盛れるだけ盛っているマシマシの造形。でも、ぜんぜんニセモノっぽさを感じさせない。素直にカッコイイと感じられる。
ちょっと前、アリエクに明らかなガンプラのコピー品が溢れているのに気づいた。さすが、プライドもクソもない彼の国。本家の品薄につけ込むところも、さすが。で、面白半分にレビューをググってみると、かなりの低品質らしい。まぁ、そうだろうね、というオチだ。
なので、再び、面白半分に上記の「無限新星」のレビューをググってみると……なんと高評価だ。品質も高いらしい。マジかよ。個人的にはガンプラ作るのって、楽しいと思わなくもないけど、やらされ感がバカらしくも思えて、しばらくトンと作っていない。でも、コレなら、ちょっと試してみたいような気もしてくるんだよなぁ。
なんだろう。パチもんアニメ、パチもんゲーム、パチもん自動車……彼の国の作るモノには、常にある種の「クサみ」を感じるのだが、今回ばかりはちょっと様子が違う。パチもんの範囲から出てはいないものの「クサみ」を感じない。やたらな多色による派手さを狙わず、テーマを感じさせる配色。軽量、汎用、重武装など、用途を感じさせるデザイン。ガンダムの要素を消化した上で、下手すると上回っているように感じられる部分もある。なんなの? 本気を出せばデキるってことなの?
思えば、昔は日本もこうだったんじゃないかなぁ。家電や自動車。欧米からサルマネしやがって……と思われているうちに、肩を並べられる製品を作れるようになった。彼らが高い精神性を手に入れたら、強大な敵になると感じさせられる。