SVX日記
2004-10-26(Tue) メビウス内蔵型USBハブの製作
イキナリだが肉を焼いてみた。近所のスーパーに「オバケステーキ」という名で巨大な肉が売られているのだ。グラム128円と強烈に安いため、厚さはFRISKのケースの倍くらいあり、このボリュームでも600〜700円である。半分に切ってもステーキ皿のほとんどを占めるこの大きさだ。ただし問題は味で、ウマい時とマズい時の当たり外れが非常に激しいのである。ウマい時は果てしなくウマいのに、マズい時は底なしにマズい。残念ながら今回は平均以下だった。んが、経験的に6割程度の確率ではウマい肉に当たるので、次回に期待だ。というか、見分け方があればいいんだがなぁ(と、こんなトコに書いても誰もツッコンでくれるワケないが)。
さて、例の愛用のメビウスに内蔵USBハブを装備する件だが、概ね作戦が決まったので、もう一度バラしてみた。使用状態とは左右が逆になっているが、使用状態で右側にCD-R、左側にUSBハブが欲しいので、写真の上側のパーツ(元ACアダプタ)にUSBハブを内蔵するのである。できれば既存のコネクタを流用したかったが、ピンアサインを調べてカットしたりする気力まではないので自前で新設する。右上に置いたピンフレームがそれだ。
ついでに、ワイヤレスマウスの受信機も内蔵してしまうのである。最初、受信機をバラしてハブ内に内蔵しようとも思ったが、ハブの位置はマウスを使う側と反対だ。受信機とマウスの距離は近いほうがよいだろうからCD-Rのヘコミ部分を利用することにする。
受信機をバラさないので、受信機を接続するメスのUSBジャックが必要だ。手元には基板実装用のジャックと、延長ケーブルのジャックがある。正直言うと、基板実装用のジャックのが高いし手持ちが少ないので、延長ケーブルをブッた切って利用したいところである。内部構造がどうなっているのか知りたいこともあるし。えぃっ!! とばかりにスキマにニッパを差し込んでバシバシと切り刻んでいく。なんか、先日水晶をバラした時を思い出すな。
2005-10-26(Wed) CoLinux with White Box Enterprise Linux
エラく間が開いてしまったが、やっぱり仕事が忙しくていけない。駄文を書く時間なら、電車の中でたっぷりと確保できるのだが、駄文にするネタがないのはイカンともしがたい。とはいっても、ボチボチと小ネタを確保しつつあるので、そのうちまとめていきたいとは思っているが。
以前も書いたが、現在オイラはLinuxのテクニカルサポートの仕事をしている。別にエラぶるワケではないが、テクニカルサポートとはいっても、すべてのソースがオープンなLinuxであるから、場合によってはトコトンまで調べる必要があって、恐ろしく「濃くて楽しい」仕事である。お客さんからの質問は意外と過去事例と重複することが少なく、その度にOSのディープなトコロを次々と掘り起こすものだから、これが面白くないわけがない。しかもプログラマと違って、自分の責任で生じたトラブルではないから、気に病む必要がないのもイイ。なんとも素晴らしい仕事である。
しかし、そうなると手元に実行環境が欲しくなる。電車の中でもノートPCでLinuxが使いたい。しかしデュアルブートにして、Windowsを落としてまでLinuxを使うというのはちょっと違う気がする。家なら常時稼動のDebianサーバにつなぎ放題だが、出先ではそうはいかない。京ぽんを使い放題プランにして常時接続にするいう手もなくはないが、例え端末作業だけであっても快適とは言いがたい速度になることは想像に難くない。
そんな時の見つけたのが「無償のVMWare Playerが登場、VMの作成・編集は不可」というニュースだ。これなら1台のPCの中で、同時にLinuxとWindowsを立ち上げて作業することができる……が喜んだのもツカの間、VMwareは異様にハードウェア要件が高い。いや、世間一般には高くないかもしれないが、オイラにとっては異様に高い。オイラが持ち歩いている、某所から2000円で入手したノートPCは、PenIII600MHz、320Mのメモリ、11GBのハードディスクというスペックである。CPUはともかくとしても、このメモリとハードディスクの搭載量では、まったく歯が立ちそうにない。ぶぅ。これでも、メモリはウチのどのPCよりも多いし、バッテリも自分で入れ替えてから2時間弱持つようになったし、PhotoShopを使うにも不満を感じない、満点のPCなんだけれど……。
その時、いつかスラドで読んだある記事を思い出す……そうだ「Windows上のUNIX環境はどれが使いやすい?」という記事だ。再読すると、その中での一番人気が「CoLinux」らしいことがわかった。へぇ!! そんなのあるんだ!! じゃ、使うしかないじゃん!! ただ「CoLinux」にはLinuxの新規インストール機能はなく、既存のドライブイメージをそのまま利用するため、あらかじめ用意されているDebianのイメージを使わない場合、別途WindowsPCに一度インストールする必要があるらしい。
個人的には好きなDebianであるが、お仕事で「Red Hat Enterprise Linux」をサポート対象にしているオイラであるから、せめて「Fedora Core」を入れたいトコロ……と思ったら、なんと、非常にうさんくさいLinuxディストリビューションがあると聞いた。その名も「White Box Enterprise Linux」。なんと「RedHat Enterprise Linux」のコピー物らしい。いや、法律的には問題ないらしいが、やっぱりうさんくさい。うさんくさいがありがたい。それを使うことにした。
後はインストールをどうするか。ノートPCに一度インストールするのがいいだろうな。となると、なんとかして11GのWindows領域から多少の領域をLinuxに割いてやらねばならない。危険な香りのするパーティションイジりが必要となろう。こんなときは1CDLinuxである「KNOPPIX」のパーティションユーティリティ「QTParted」が使えるらしい。じゃ、最新の「KNOPPIX」をダウンロードだぜ!!
2010-10-26(Tue) 2209WAをチェンジ
つーわけで、DELLに電話すると、すぐ良品を送るので入れ替えてください、しばらくしたら回収に伺います、とのこと。事実、そのようになった。悪くない対応である。アームの付け外しに苦労したが、それはこっちの都合だし。
たかが2万円ぽっちの製品、一度でも交換なんかしたら赤字だろうなぁ、と思ったが、検索してみると、交換したという事例が多数みつかる。しまった、ファクトリーモードなんてあるんだ、そんなん知ったら、見ずにおれないやんか。
やめときゃいいのに、出してみる。注目するのは稼働時間……442H。442時間。毎日8時間、3ヶ月使ったような時間ではないか。少々ガックリ。まぁ、ドット欠けありの新品か、ドット欠けなしの中古かといわれれば、概ね後者の方が望ましいので、しゃーないのだが。
コクヨのノートとシステミックというノートのカバー。
いま考えると、ノートって、バラシて再構成できないし、シーケンシャルな記録デバイスだってトコが、敬遠していた理由だったのだが、よく考えると、それが利点でもある気がしてきた。例の「超整理法」での主張のように、人は前後関係を覚えるのが得意なんだな。つまり、割と雑多な内容を書いたとしても、後から情報を探しだすことは、思ったほど困難ではない、ということだ。
書き込みは、ほぼシーケンシャルな手順に限られるため、どれほどの余白を空けて書くか、次のページに移動するタイミング、など、どうしても戦略的な判断が必要になるが、それもノウハウを蓄積されれば解決されるのだろう。ノートというのは、割と便利なものである。
それと、トランジスタティーセットの最新刊だ。
このトランジスタティーセット、前回「電子工作サイドとメイドサイドの両方を扱いつつ、両方ともバカにせず、高次元に両立させている」なんて書いたが、今回は「オーディオマニア」の扱いに感心させられた。単に「オカルト」と切り捨てるのでもなく、中立の立場を保ちつつ、おもしろおかしく扱っている。
でもって、主人公の「すず」の「ぜんぜん音に興味ない」というキャラ付けが、もう、なんというか、どこまでも私のツボを突いてくる。なんといっても高専生だし。壊れた物を見ると「分解して直したくってたまらない」性格とかも。作者はいったいどういう人なんだ……どこまでが「狙った部分」なのやら……見当も付かない奥深さである。
改めて、1巻を読み返すと、3巻で語られる設定の伏線がそこかしこに見つかる……乃木須家の事情とか、マツカンさんとか……今回、あまり話は進んでいないが、実は、作者の頭の中には、最終回までの道のりがキッチリと組み上げられているのではないかとさえ思えてくる。
しかし、ひとつだけ不思議なのは1巻の表紙絵。「初心者向けのハンダゴテのセットを驚いたように見つめるすず」という状況がどうにも解せないんだな……。