SVX日記

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2022-01-09(Sun) 自分でタイヤを交換、というか、組み換える

  と、いうわけで、いよいよタイヤ交換、というか、組み換えである。普通なら経験する必要のないことに、ワザワザ取り組んだのであるから、ありとあらゆることを記録しておきたい。

  ちなみに、新車時に履いていたタイヤだが、4年経過し、走行36000kmオーバで、スリップサインまでは1mmくらい。見た目でもだいぶツルツルである。

  近所でタイヤチェンジャが使えるレンタルピットを探し、十分に、十二分に、十ぅ〜五分に、動画サイトで各種作業方法を学びつつメモを取り、必要なアイテムを買い揃え、イザ、なのである。昨晩は、直前ながら、万が一のために、端材を組み合わせた簡易スロープまで作ったほどである。

  新しいタイヤをロードスターに積むのは積載量の観点から難しいので、昨晩のうちにセカンドカー(?)のアクセラセダンの後ろに積んでおいた。リアシートを倒せば、まったくもって余裕で積める。さすが、我が家のスーパーサブ(?)である。

  アクセラの運転はカミさんに頼んで、ランデブ走行。割と早めに出発し、9時わずか過ぎに現場に到着。4本のタイヤを下ろし、作業開始である。

  まずは、ジャッキアップ。タイヤ交換だけなら脇(サイドシル)で上げてもいいんだが、せっかくなのでフロアジャッキで上げ、4輪とも上げてしまうことにする。が、思ったとおり、アゴが低くてジャッキの先が入らない。まさに、こんなこともあろうかと、おもむろに、昨晩作った、端材を組み合わせた簡易スロープを取り出す。が、ピットの床が滑りやすく、スロープが前に逃げて載れない。すると、ピットの方が別途ちゃんとしたスロープを出してきてくれた。が、やっぱりスロープが前に逃げて載れない。結局、ピットの方にスロープを足で押さえてもらってどうにか載せた。

  こうなれば、先に前から上げる以外にない。しっかりとサイドブレーキを引き、ギアも1速に入れ、運命のジャッキアップ開始。

  おおげさなようだが、NDは前側のジャッキアップポイントがだいぶ奥側、かつ、極小で、かなり当てるのが難しいのだ。しかも、そのすぐ奥には、オイルパンの下を覆うアンダカバーのボルトがあり、それに触れてはならない。つまり、フロアジャッキの皿の奥半分だけを、フロントクロスメンバに当てる必要があるのだ。±5mmくらいの精度が要求されるんじゃないかな。実際、皿が滑って、その手前をジャッキの皿でブチ抜いて、パワステモジュールを破損、修理費20万越えという話を聞いたこともある。おいたわしや。

  何度も床に這いつくばって、皿が当たっている箇所を、複数の角度から確認し、ハンドルを小刻みに上下して10cmほど上げてみる。そして、すかさずハンドルを回転してリリース。と、いうのも、フロアジャッキを使うのは初めてなので、事前にゆっくりと下ろす感覚を把握しておく必要があるからである。やはり、だいぶ微妙な操作が求められる。試しておいてよかった。そして、改めて上げ始めて……から気がついた。ホイールのナットを緩めておかねばならない。ちょっとそれには上げすぎていて、スロープを飛ばしかけたが、どうにか4つのナットを緩めることができた。

  で、そこそこ上げたら、ウマを持ってくる。3脚で、頭に縦横にスリットが入ったもの。脚の配置を対称にするよう配慮して仮置き。そしてギリギリにウマが入る程度まで上げ、ウマを慎重に車体のジャッキアップポイントのミミの部分に位置合わせ。ジャッキをリリースしてウマに着地……ミミは大丈夫そう。まずは、成功。

  続いて後側。前側に比べればラクなもんである。が、注意が必要なのは、使うウマに頭にスリットが入っていないこと。その場合、ミミの奥側で支える必要があるのだ。これも、動画サイトで予習しておかなかったら、戸惑ってしまうところであった。あ、ホイールのナットを緩めておくのも忘れずに。

  画像の説明

  といったところで、無事、4輪とも上げることに成功した。が、この時点で50分が経過していた。思っていた以上に時間がかかった印象だが、まぁ、当然といえば、当然だろう。ここからが本番である。

  事前に、ホイール、タイヤ、バルブには、ABCDの印を付けておいた。で、Dのセットから始める。右の前である。外したら、バルブキャップを捨て、ムシ回しでムシを外す。飛んでいかないように注意しつつ、ムシも捨てる。ここで重要なのが、作業場所。このピットでは、タイヤチェンジャの前にゴムシートが敷いてある場所があり、そこで作業するのである。というのも、タイヤの空気が抜けた後は、ホイールが地面に接しやすくなるのである。裏側ならまだしも、表側を下に置いたら、深刻なキズが付きかねない。それも考えて、一応、人工芝とダンボールを準備していったのだが、ゴムシートのおかげで使わずに済んだ。

  空気が抜けたらビード落とし。動画サイトで予習した通り、バルブの位置を避け、リムの少し先に狙いを定め、ペダルを踏む。グゥ〜…バポンッ! 結構、大きな音がする。表2箇所、裏2箇所を落としたら完了。

  チェンジャの上にホイールを固定する。ペダルを浅く踏むと4つのツメがゆっくり閉じる。乗せたホイールの下を覗きながら、ツメにホイールを固定する。そして、ホイールを回す。やはり、チェンジャを使うのは初めてなので、事前に回る速度の感覚を把握しておく必要があるからである。はい。把握した。オッケ。

  アームを起こす。これもペダル。アームの先のヘッドをホイールのリムに当てる。そして、ロックボタンを押す。勝手にヘッドがホイールとの間隔を適度に確保してロックされる。よっしゃ。

  次が最初の難関。タイヤレバーでヘッドにビードをめくり乗せる。これは、やってみないとなんとも。アレコレしているうちに、タイヤレバーがちょっとホイールのリム部に触れてしまった。ダメージまではいかないが、ヘッドをテコにビードをめくるなら、そんなとこに触れさせる必要はない。結構、思い切ってめくる。ヘッドに乗せたら、ホイールを回す。上側がポコンと外れた。

  さらに難関。タイヤレバーでヘッドに下側のビードをめくり乗せる。これも、アレコレしているうちに、コツがわかった。タイヤが水平状態の状態で、タイヤレバーの先を下のビードの下まで届かせてから、タイヤとレバーを一緒に持ち上げつつ、ヘッドにビードをめくり乗せる。やはり、タイヤレバーをホイールのリム部に触れさせる必要はない。うまくできている。ホイールを回すと、下側もポコンと外れた。

  アームを倒して、ツメを開放。いったん、ホイールを外し、ゴムシートの上へ。カッターで既存のゴムバルブの裏側に刃を入れ、表から引っ張ってゴムバルブを除去、捨てる。バランスウェイト剥がしで、ホイール内面のウェイトをコソげて外す。ホイール内側リムの打ち込みウェイトは、バランスウェイトペンチで掴んで抜く。ホイール内面は汚れているので、パーツクリーナとペーパーウェスで拭く。特に、バルブ穴の回り表と裏。リムの裏などもソコソコ拭く。

  新しいバルブを取り付ける。今回は、ワザワザクランプインバルブを手配しておいた。やや、高価だったが、アルミホイールのシルバーにアルミバルブのシルバーで自然な感じになる。派手なレッドを選びたい気持ちをグッと抑えてのシルバー。レッドは子供っぽいし、きっと色褪せるであろうから。しかし、ひとつ危惧するのは、ちょっと短いので、普段、家で使っている足踏み式の空気入れが挿さるか、という点である。実際に試してみる。このためだけに現物の空気入れを持ってきたのだ。結果、オーライ。よかった、高価なバルブが無駄にならなくて。

  そしてここでも注意事項。ゴムのパッキンを挟み、ナットで締め付けるのだが、ナットの締め付けが強すぎてはいけない。むしろ、緩いくらいでいいらしい。そういわれてもなぁ、と思いつつ、手で締めて、スパナでそこそこ締める。そしてダブルナット。ダブルナットは、2つ目を締めた後、1つ目を緩める形で、ふたつのナットの密着を高めるように使う。このために、わざわざ薄いスパナも準備しておいたのだ。2つ目をメガネで固定し、1つ目を薄いスパナで緩める。緩めるというほど緩まず、ナットの密着感が増す。こんなもんかな。

  そして、次はタイヤ……ではなく、意外なことにバランサに向かうのであった。というのも、ホイール単体のバランスというものを見てみたかったからである。通常、タイヤを組み込む場合は、バルブ位置とタイヤの軽点(黄色の印)を合わせるのがセオリーだが、これはバルブのせいでその部分は重いはず、という前提に基づいている。

  で、やってみ……おっと、ホイールキャップを後ろから押して外してから……やってみると、やはりホイール単体の状態でバランスは取れていない。内側で0〜10g、外側で10〜40g。決して、ホイールの軽点はバルブ位置の逆ではない。なので、ホイール単体でウェイトを付けるべき指示位置の反対側に、タイヤの軽点を位置してやるのがベストということになる。

  再び、チェンジャの上にホイールを固定してから、新しいタイヤを準備する。タイヤのビード付近にビードクリームをしっかり塗ってから、タイヤの外側を確認、ホイールの上から押す。実は、内側のビードは斜めに押し込むだけで、ヌルスッポンと入るのである。

  問題は外側のビード。これが最難関の作業。タイヤレバーは必要ないが、外す時とは違って新しいタイヤであるから、ダメージを与えてはならない。外す時とは逆にヘッドにビードを位置し、逆サイドを押し下げながら、ペダルを踏んでホイールを回しつつ、自分も一緒に回転し、ビードを押し下げ続ける。何だかよくわからないが、気づくとポコンと入っていた。ほっ。しかし、この作業のコツは4本やっても掴めなかったな。

  この作業中、意図せずタイヤが空回りしたりもするので、合わせたはずの軽点を位置はズレている。タイヤを抱きしめて人間スパナとなり、意図した位置に軽点を合わせる。結構、重い。あまり行わない運動なので、体のヘンなトコに負荷がかからないよう意識しつつ慎重に力を入れて行う。

  ここまでくればあとは簡単。ムシを外してから、空気を入れる。ポコンッ、パツンッ、と気持ちいい音を発してビードが上がる。いったん、空気を入れるのをやめて、ムシをしっかりネジ込んでから、改めて空気を入れる。とりあえず、規定の200kPaに少し足りないくらいまで。

  そして、再びバランサに向かう。ホイールの偏心を加味して軽点を位置したので、ウェイトの量が減るのを期待したが、むしろ前よりわずかに増えてしまった。しかも、完全にキャンセルし切れず。まぁ、ほとんど高速走行しないので、そうバランスを取る必要性もないと思っているくらいだったので別にいいのだが、もうちょっとアレコレ試したかった感はある。ウェイトは、養生テープで仮止めしておくべきだったな。まぁ、反省点。

  画像の説明

  これで、ようやく1本あがりッ! この1本だけで約70分必要だった。やはり、思っていた以上に時間がかかった印象だが、まぁ、2本目以降はそこそこスピードアップするだろう。

  Dのセットが終わったので、次はCのセット。作業時間は約40分。次はBのセット。作業時間は約35分。最後のAのセット。作業時間は約35分。そこそこスピードアップはしたが、気づくと13時は目前で、腹が減ってきた。普段、筋肉を減らさないよう、キッカリ12時に食っていることもあり、久々の感覚。しかし、タイヤが付いていないクルマは走れないので、メシを食いに行くこともできない。作業継続。

  といっても、あとは、空気圧を規定の200kPaに合わせて、ホイールをクルマに装着。クロスレンチでホイールのナットを仮締め。後側を慎重にジャッキアップして、ウマを外し、ゆっくりとリリース。タイヤが接地したら、トルクレンチで112Nmでホイールのナットを本締め。後側を完全に下ろす。

  前側も慎重にジャッキアップして、ウマを外し、ゆっくりとリリース。スロープの上に下ろすことを忘れない。ホイールのナットを本締め。前側を完全に下ろす。サイドシルのジャッキアップポイントをチェック、ダメージなし。これにて完了ッ! 13時半。実に4時間半もかかった。

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  後は片付け。ツール類もゴミも、できるだけまとめておいたが、取りこぼしのないように注意。お借りしたツール類はキチンと元の場所へ。ピットの方に、不要なゴミは置いていって、といわれたが、ゴムバルブや外したウェイトなどは後日の研究材料にしたいので、使ったウェス等も含め、すべて袋詰めして持ち帰る。さすがに廃タイヤの処分はお願いしたが。ちな、片減りとかは一切なく、ミゾは均等に浅くなっていた。ローテーション周期が長いのに、この結果。アライメントなんて調整しなくても、それが適正であることの証明だといえるな。

  結果、ピット/チェンジャ等のレンタル料金は、ほぼ持ち込みタイヤ交換専門店と同等程度以上……というか、買い揃えた各種アイテム類を考慮すれば完全に赤字……になってしまったが、自分で丁寧に作業し、ほぼ納得できる出来栄えだったことで、苦労に見合った成果を得たように思える。反省点は、ほんのちょっぴりホイールにキズを付けたのと、バランスが完全にキャンセルできなかったことくらい。そして、このエアバルブが愛おしい。自分で作業しなかったら、こんな気持ちになれなかっただろうな。

  画像の説明

  ピットを後にし、自宅まで帰る途中、ホイールが外れたり、タイヤの空気が抜けたりしないか、ちょっと心配しつつだったが、何事もなく帰宅。一応、ホイールの汚れを拭いたり、トルクレンチでホイールのナットを締め直したり、空気圧が下がってないか確認したりして、問題ないことを確認。ミッションコンプリシュト。

  あー、楽しかった。

  それにしても、自分は昔からズレているんだよなぁ。学生の時は、走り屋系の雑誌を読んでいる友人を尻目に、オートメカニックを読んでいたし、今回のように、誰も自分ではやらないようなタイヤの組み換えをワザワザ自分でやってみたり、車高ダウンするサスペンションに入れ替える人々を尻目に、純正のサスペンションに入れ替えようとしてみたり……。