SVX日記

2004|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2019|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2020|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2021|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2022|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2023|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2024|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2025|01|02|03|04|05|06|07|

2004-07-27(Tue) CCCDに負けない

  既に語り尽くされた感はあるが、スーパー腹立つコピーコントロールCD(=CCCD)の件である。まぁ、当初予想だにしなかった、PCの性能向上、CD-Rの普及、インターネットの浸透、mp3形式の登場により、著作権管理というものがグダグダになってしまったのは事実であるからして、音楽業界の気持ちもわからなくもない。

  わからなくはないが、とてもじゃないが理解は示せない。邪魔なことこの上ない割には、売上に貢献すると思えないからである。コピーが完全にできなくなったからといって、最初からコピーで済まそうと思っていた客は買わないハズである。逆にコピーをできなくしてしまうことにより、買う気のあるお客まで買わなくなってしまう可能性のが高いと思う。

  私個人のことを言えば、学生時代は月1枚以上CDを購入していた。が、結婚した今となっては、そう次々に買うこともできない。よって今は、

  • 村下孝蔵のCDなら購入
  • どうしても聴きたいCDがレンタルできなければ、購入
  • そこそこ聴きたいCDがレンタルできれば、レンタルを利用
  • そこそこ聴きたいCDがレンタルできなければ、あきらめる

と、いう感じである。なんにもおかしなところはない。極めて自然であろう

  しかし、購入にしろ、レンタルにしろ、mp3プレイヤで聴きたいわけだから、PCに落とさねばならない。ここで邪魔になるのがCCCDのプロテクトである。何の権利があって手元にあるのに聴かせてもらえないのだ? 特に購入したのに聴けないなんて、話にならん。んじゃ、買わない、ってことになりかねない。

  んじゃ、どうするか。聴かない? 私は曲がりなりにもエンジニアであるからして、その筋の解決方法でどうにかしてしまう。つまり「ミニプラグケーブル、ナウ、リターン」である。そう、ラジカセ間のコピーよろしく、安いCDラジカセの出力をサウンドカードに突っ込んでしまえばよいのだ。ただ、この方法には

  • 入力レベルの調整がうっとおしい
  • アルバム1枚が1個のファイルになってしまう

というふたつの問題がある。

  前者は、基本的にマメに調整するしかない。だが、小さめに調整しておいて、Linux上のsoxというツールを使うことで、録音後にかなりフォローすることができる。後者は、サウンド編集ツールを利用してなんとか切る。ただ、このサウンド編集ツール、なかなか良いデキのものがない。相手がwavの波形であるからか、GUIのものばかり。しかも60分という長いwavを読ませると、身動き取れないくらい重くなり、快適に切り出すことができないツールばかり(少なくとも私が試したものは)。

  で、長らくイライラしていたので、仕方ないから作った。特長は、

  • wavのサイズに関わらず、なにしろサクサク動く
  • リモートコンソールでも作業できる、擬似GUI表示
  • 効率的に切り出すことに必要な情報を適切に表示

である。例によってRubyスクリプトである。例によってGPLとする。

  画像の説明

  起動は「cccdct wavfile」。すぐさま、擬似ウィンドウが開く。画面左寄りの'['がカーソル位置。HとLで左右に大きく移動、shift+Hとshift+Lで左右に1カラム移動、JとKで拡大縮小である。切りたいポイントをカーソル位置に合わせて、スペースでマーク。Pでカーソル位置から3秒間を即席演奏することもできる。Mで各ファイルの長さを確認しつつ、チョキチョキと切り終わったら、shift+Wで一気に出力、shift+Qで終了である。いい忘れたが?でオンラインヘルプも出る。実は無音判定による自動マーキング機能(shift+A)もあるが、あまりデキは良くない。下手に使うより、フツーに切ったほうが正確で早いと思うが、ヤル気のある人は、ソースを読んでcccdct.conf.rbの内容を調整したりしてみてほしい。

  と、いうわけで、LinuxでCCCDに負けずにサクサクとmp3を作る方法をまとめると。

nohup wavr -c 2 -d 16 -l 3600 -r 44100 -s l -f /tmp/sound.wav &

  で、録音スタート。すぐラジカセの再生ボタンを押す(3600は3600秒=1時間録音)。

sox /tmp/sound.wav -e stat -v

  で、録音レベルを最適化するための数値を調べ、

sox -v x.xxx /tmp/sound.wav /tmp/sound_opt.wav

  で、実際に録音レベルを最適化。

./cccdct /tmp/sound_opt.wav

  で、切り出し編集。

for i in /tmp/sound_opt.wav.d/*.wav; do echo $i; lame -h $i; done

  で、一気にmp3化。あとはオマケだが、

./getcdinfo

  で、CD情報+ジャケット写真もゲットできる。ディレクトリにamazonの該当CDのurlのショートカットを置いておくこと。細かいことはRubyスクリプトであることだし、ソースを読んで対処して欲しい。

  以上が、私の「CCCDに負けない方法」である。


2009-07-27(Mon) ワイヤレスヘッドホンRe-Birth・序

  ようやく「JS-1V」が完成したことだし、しばらくゲームにでも熱中するかぁッ!! ……と思ったが、いちいちヘッドホンを用意するのが面倒になってきた。夜でも十分な音で遊ぶためにはヘッドホンが必須だが、手持ちのアイテムでは、延長コードが必要で、延長コードは通勤時と共用で、延長コードをかましても微妙に距離が足りないで……うきぃーッ!!

  こんな時こそ、以前に修理した異様に気持ちいい「ワイヤレスヘッドホン」の出番ッ!! ……のハズなのだが、どうしたことかACアダプタが見あたらない。適当なモノをツッコんでしまおうかと思ったが、ジャックの脇に電圧表記がない。むぅ。オマケにジャックの形状も心棒が微妙に太いタイプで、物理的にも挿せない……こりゃ、どげんかせんといかん。

  このTEACのHP-R4というアイテム、ハッキリ言って安物なのだが、使っていて「不快でないギリギリのレベル」を維持しているので、壊れるまで……じゃなくて、治せなくなるまでは使うことになるのであった。早速、トランスミッタ側を分解してみる。

  基板を見たら、ジャックのすぐ裏に7805が見つかった。ホッと一安心……かと思ったら、よく見ると、奇妙なことに7805を経由しない電源ラインが存在しているではないか。すると、電源電圧は仕様通りのモノを与えたほうが無難だ。なんじゃこりゃ。

  しかし、電源電圧がわからんから分解したわけで……確か9Vで、安定化されてないトランスなアダプタだったような……気がするんだけどなぁ。ググっても、ロクに情報が出てこない。シツこく、シツこくググったところ、9Vという根拠の薄そうな記載は見つけたが……まぁ、記憶とも適合するし、9Vってことでいいか。

  画像の説明

  せっかくなので、一般的なジャックで、適当な電源電圧を与えれば動くように改造することにしよう。電源スイッチも付けたいな。9Vの三端子レギュレータは持ってないので、5Vのレギュレータを電圧可変化して使うため、ブレッドボード上でアレコレする。奇しくも、焼きたてのブレッドを横目で見つつ。

  以前にも普通のレギュレータを電圧可変で使ったことがあったような気がしたが、今回、改めて抵抗の選定に一苦労してしまった。一応、以下にメモを残しておく。

・三端子レギュレータ7805の電圧可変化利用について
 
  output端子とcommon(adj)端子間に抵抗器R2、common端子とGND間に可
  変抵抗器R1を配するのが基本であり、出力電圧は以下の式で導かれる。
 
  Vout = Vout(IC) * (1 + R2 / R1) + R2 * Ib
 
  Ibは、common端子から流れ出す電流量で、三端子レギュレータの種類
  によって決定する定数。電圧可変で用いることが前提のLM317などでは
  極めて小さいが、7805などでは一般に5mA程度と大きく、状況によって
  多少変化する。
 
  このようなIbの性格上、R2が十分に小さくないと出力電圧の精度が低
  下するので、併せてR1も小さくする必要が生じる。9V前後の電圧を得
  る場合、R2には1k程度の可変抵抗器を配し、以下の程度とするのが適
  当である。
 
  9 = 5 * (1 + 133 / 200) + 133 * 0.005

2011-07-27(Wed) 次期主力16F688の2

  先日、16F688を始めた、のだが、イレギュラな14ピンのPICだけあって、秋月ライタのゼロプレッシャソケットで直接に書き込むことができない。秋月では、ICソケットで一部だけゲタを履かせて対処する方法を例示していたが、そりゃちょっと面倒すぎるってもんである。

  画像の説明

  つーわけで、ずーっと前に作った、インサーキットプログラミング用のゲタを使い、信号をブレッドボードまで引っ張ってきて、ブレッドボード上で書き込む方法を考案した。実は、丸ピンICソケットのピンは、ブレッドボードへの抜き差しが容易かつ確実なので、作業効率は悪くないのである(製品による相性はあるだろうが)。

  と、それはさておき、動かん。シリアル入力がトンと動かない、シリアル入力どころか、LEDチカチカのパターンを変えようとしても動かない、処理前半のシリアル出力の数を変えるだけなら動く、NOP命令をひとつ足すだけで動かなくなる、よく考えたら動かないときは、ユーザのコードが動作するまでに達していないように見える、もしかするとsdccのライブラリのバグじゃないのか? gpdasmまで引っ張り出してきて、吐かれたコードのインスペクションまで始めたが、よくわからん……散々、動かない地獄を這いずり回って、ようやく対処方法がわかった……

  「コードサイズが4ワードの倍数だと動く」

  ……って、いったいそりゃ、どんな無理ゲーだよッ!! ATTACHバカよねぇ〜、おバカさんよねぇ〜、と歌いたくなったぞ。

  おそらくは、sdccかそのライブラリのバグなのだろうが、Cを使うということは、お気楽プログラミングと引き替えに、いくらかのブラックボックスを受け入れる、ということなのだな、と再認識。

  とはいえ、とりあえずは動かない地獄のループを抜け出した。はぁ。


2014-07-27(Sun) 宿題、鉄塔探検、完結編

  昨日の失敗を踏まえて、早朝6時に出発。30本弱の鉄塔を巡ることに成功。

  画像の説明 画像の説明

  途中からは、以前に徒歩で走破した行程へ。やはり自転車はラクだ。とはいえ、曇空にも助けられたものの、それなりの酷暑で過酷な行程ではあった。

  最終目的地のスーパー銭湯に着いたが、気づけばいまだ8時半で開店前。「宿題は涼しい朝のうちに」とはいうが、初めて実践できた気がする。

  帰って、近所の写真屋でプリントしてもらう。あとはまとめだ。


2024-07-27(Sat) 激安のBluetoothでマツダにコネクト

  しばしばアリエクで買物をしているので、毎日のようにアリエクからメールが来るのだが、パッと見で何に使うのかわからないアイテムを見かけると、つい気になって見にいってしまったりする。安いからといって要らないものは買わない主義ではあるが、興味半分で見ているうちに、面白半分で買ってしまうことがあることもないこともないこともないこともない。

  先日のミニPCはAmazonで買ったのだが、元はといえばアリエクで長らく横目で見ていたのがキッカケだ。そしてまた興味半分で見つけてしまった。それは、USB接続のBluetoothモジュール。といっても、USBからは電源を取るだけの、音を受けるBluetoothモジュールだ。ロードスターでスマホの音楽を聴くのに丁度いいもの。

  自分のロードスターはNR-Aなので、マツダコネクトが付いていない。しかし、USB端子とAUX端子は付いているので、普段はUSBメモリに大量にブッこんである楽曲を聴いており、それで何も困っていない。しかし、カミさんは普段アクセラのマツダコネクトにiPhoneをBluetooth接続して音楽を聴いているので、一緒に出かける時に同じ様にできるのも悪くはないかな、という程度である。

  なにしろ数百円で買えるのだ。ちょっと試してみる、という楽しみのためだけに買っても高くはない。なので、一度に2種類のアイテムを買ってみた。ひとつは、Bluetooth↔AUX。もうひとつは、Bluetooth→FM。合わせて427円。しかしアリエク、早くなったなぁ。1週間もかからずに到着してしまった。1ヶ月とか忘れた頃に届くのも、ある意味で楽しみだったのに。

  画像の説明

  まずはBluetooth→FMの方を試してみる。これは必ずしも普段USBメモリを挿しているところに挿す必要はないので、シガーソケットUSBチャージャーを使って助手席の足元あたりに設置する。あ、このチャージャーもだいぶ以前にアリエクで買ったものだ。ちな302円。

  FMで飛ばす周波数は87.5MHz, 95.0MHz, 103MHzが選択できるものの、NR-AのFMラジオは90.0MHzまでなので、87.5MHzを使うほかないが……を? 音が出た。スマホの方のボリュームを最大にすると、カーステの方でいい感じの音量になる。音質も十分だ。助手席の足元から空中に電波を飛ばしているのにもかかわらず。んが、ちょっと……だいぶ音が途切れるな。Bluetooth側でパケットが落ちまくっている感じ。調子のいい時もあったが、悪い時は途切れまくるので実用にならない。位置関係とかあるのかしらん。

  次にBluetooth↔AUXの方を試してみる。これは短いケーブルでAUX端子につなぐ必要があるので、普段挿しているUSBメモリを外して挿す……を? 音が出た。こっちの音質も十分だな。こっちは音が途切れることはない。

  んが、このモジュールは下側のデッパりがやや大きく、ロードスターのUSB/AUX端子のレイアウトだと、わずかながらではあるが、モジュールの下側とプラグが押しくらまんじゅるのでチト気持ちが悪い。うーん、径の細いプラグでも自作するか。

  家に持ち帰り、FMの方が途切れまくった原因について考えてみたが、まさかと思って調べてみるとシガーソケットUSBチャージャーの電圧が4V前半しか出ていなかった。これが原因か? そんならば、普段USBメモリを挿しているとこに挿すか、ちゃんとした変換モジュールをかませば解決するはずだな。

  さて、ちょっとアッチには書けない内容だが、クルマってやたらとイジりたくなる。ロードスターの場合、自分は作り手の側の「軽量」に対するコダわりを知っているので、やたらと何か……特に重量のかさむもの……を取り付けることには抵抗があるのだ……が、見ていると、そうでもないような人は多い。特にエンジニアの視点からすると、それ、意味あんのか? とか、ちょっと前の女子高生のケータイのストラップのジャラジャラみたいな感じなのをよく見る……そのケータイ、作り手の側は少しでも小さく、軽くすべく心血を注いでいたんですがね。アチコチにカーボン柄のシールを貼りまくったりするのも、アチコチにスワロフスキーのシールを貼りまくったりするのと、似ている気がするな。

  先日「Improving is Entertainment」という記事を書いたが、意味の大小に係わらず、人は何かをイジらずにはいられない宿命を背負っているのかもしれない。だって、それ、意味あんのか? 系のアイテムだけでメシ食っている会社。少なくはなさそうだしなぁ。