SVX日記

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2005-04-09(Sat) カミの切れ目がペンの切れ目

  フォトインタラプタの理論的な使い方が判明したところで、今度は物理的な使い方を考える。このフォトインタラプタはもともとマウス用であるから、開口部を上に向けてプリント基板に実装するようにできている。ところが、紙の有無を検出するためには横に向けて実装しなければならない。オマケにプリンタ内部には実装できないので、給紙部付近のケースの外側に取り付ける必要がある。ユーザから見るとプリンタの裏側とはいえ外装部分であるから、あんまり見た目バッドでも困る。ちゅーわけで……

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  ……こんな感じに仕上げてみた。赤が5V、橙が赤外LEDの戻り、黄がフォトトランジスタの戻りである。100円ショップの瞬間接着剤でリード線を止め、上から更にコテコテと塗りつけて固定する。乾いたらハンダ付け。赤いコードの被覆を少し削り取り、横から端子を割り込ませるトコロに苦労したが、思ったよりシッカリと比較的キレイに仕上がったと思うがどうだろう。

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  昼過ぎからは近所の公園へ。桜がキレイに咲いていてイイ感じである。しかし、いくらなんでもアチコチ桜を植えすぎだろ? 公園だけならともかく、そこいらじゅう桜だらけではないか。桜はキレイだし、色もイイし、散り際も美しく、オイラも大好きではあるが、どこに行っても桜ではちょっと醒める。杉の花粉症ではないが、あまりムチャなコトをすると、なにかしらシッペ返しを食うかもしれんぞ。今となっては沖縄にハブ退治のタメのマングースを放したコトは反省材料であるが、こんなにアホみたいに桜だらけにしているのも似たようなモンである。目先の都合に走りすぎてしまう……日本人って進歩しないねぇ。

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  そのまま市の図書館へ。ラッキーなコトに以前から読みたかった星新一の「白い服の男」を発見。オマケにやっぱり以前から目を付けていた「CodeReading」まで発見。これからは仕事でLinuxのカーネルを読んだりしなくてはならなくなりそうなので、なにかオイラを開眼させてくれるような内容だとイイな。

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  家に帰って、フォトインタラプタを取り付けるための基板側の回路をデザインする。毎度のコトながら、気が付くと基板の上は部品でギッチリになっている。ちょうどイイところにPORT-Aの4番が空いていたので助かったが、ホントは省電力のタメに赤外LEDをON/OFFできるようにしたかったんだよな。もうひとつポートが空いていれば簡単に実現できただろうから、やっぱりPORT-Bの3番をGND固定してしまったのはイタかった。STBラインや動作確認用のLEDと点灯タイミングを兼用にしてしまう手も考えたが、フォトトランジスタの反応速度が追いつくのか不安だし、そのためにオシロで確認するのもめんどーである。灯けっぱなしでいーコトにしてしまおう。

  さて、組み込みが完了し、テストコードを書いて動かしてみたら、PICがちゃんと紙の有無を認識してくれない。なんでじゃ? PORT-Aの4番への入力電圧を確認するが、バラックの状態のときと同じく、紙の有無によって0.7〜2.1Vを行ったりきたりしている……が、ヒステリシス(行きと帰りでHigh/Lowの遷移電圧が違う)っぽい挙動も示している……って、あ゛〜!! PORT-AのInput TypeはSchmitt Triggerなのかよ!! TTLなのはPORT-Bの方なのね……。

  Schmitt TriggerなPORT-Aの入力特性は0.2Vddと0.8Vddらしい。Vddが5Vであるから、1Vと4Vが閾値になるワケね。これは誤算だ……やべぇ、抵抗を取り替えるだけで、そんなうまく電圧が出せるようになるとは思えねぇし……

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  ……って、うそ!? 出せた。単純に4.7kΩを10kΩに取り替えたところ、ちゃんと紙の有無でHighとLowが切り替わるようになった。なんとラッキーな……。

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  で、フォトインタラプタを取り付け予定位置に両面テープで仮止めしてみた。にゃぉ〜ん。ちゃんと用紙が切れたら印字が止まるようになったぞ。完璧じゃん!! 例によってファイル一式を置いておこう。

  さて、明日からもう少しプリンタを実践的に使ってみて、ファームに不具合がないコトを確認、最終的にはPICを基板に直ハンダしてケースへ組み込み、めでたく完成とする予定である。いぇ〜い。