SVX日記

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2005-04-18(Mon) 呼吸レボリューション

  今日はGmailの容量をバックアップストレージとして活用するためのスクリプトの開発に終始する。カレントディレクトリで「gmbu(GMailBackUp)」コマンドを一発カマせば、tarにまとめて、bzip2で固めて、gpgで暗号化して、メールに添付してGmailに送るトコロまで完成したのだが、インストールとか、コンフィグファイルとか、コマンドラインとか、使い勝手のワキがイマイチ甘いので、完成までもう少しの感じ。ちゅーワケで、今日は特にネタがない。なので、アホなネタを書いてゴマかすことにする。

  で、花粉の飛散が収まりかけている今日この頃だが、オイラは以前から不思議に思っているコトがある。花粉の攻撃は直接的攻撃なのか、間接的攻撃なのかというコトだ。マスクをするのは鼻の粘膜に花粉が届かないようにするため、ゴーグルをするのは眼球の表面に花粉を寄せ付けないため……というなら、花粉の攻撃は直接的攻撃であるといえよう。そうでなく、花粉が体内に取り込まれるコトにより、体全体の拒否反応が鼻水や涙を生じさせる……というのであれば、これは間接的攻撃であるといえよう。

  オイラの感覚では、後者の要素も多少はあるが、大半は前者であると感じている。つまり、激しい反応を示す鼻と目を覆うコトで、ほとんどの問題は解決可能であるという考えである。たぶん、事実、そうなのであろう。しかし、そうなると別の疑問がムクムクと頭をもたげてくる。一体マスクはナゼ鼻と口を一度に覆う構造になっているのか、というコトだ。口から花粉が入ってもノープロブレムなハズだろ?

  つまり「鼻だけでイイんじゃないの?」というコトである。そうすれば、呼吸もラクだし、布の材料も少なくて済むし、マスク再着用の際にムワっとくるツバ臭さに不安と期待が入り混じったようなドキドキ感を味わう必要もなくなるのだ(ちぇ?)。もし、ホントは鼻だけでイイんだよ、という事実があるのにかかわらず、鼻と口を一度に覆う構造のマスクを売り続けているのだとしたら、やっぱり鼻だけを覆うのは……ねぇ、ザンシン過ぎるというか……カッコ悪いというか……なんとなく見た目に抵抗が……モゴモゴ、という理由なのだと思う。

  もし鼻だけで効果があり、カッコが気になるというのであれば、耳栓のように鼻の中にツメるタイプの対策グッズがあってよいと思う。耳に黄色い栓が詰まっていても、さほどカッコ悪くないが、鼻に黄色い栓が詰まっていたら、カッコ悪いという評価基準は、誰がどう決めたのかは知らないが、ま、一般に売る場合には黒い方が望ましいだろう。鼻の穴のサイズに合わせ、S/M/Lから選べるようにしようかな(北島三郎と研ナオコは特注で対応してほしい)。

  また、技術的にはかなり難しいと思われるが、この鼻栓に高いフィルタ機能を持たせ、十分な空気透過特性を両立させた場合(つまり鼻内蔵の空気清浄機だ)、事実上、鼻に関しては花粉フリーになるコトも夢ではない。これはうれしいぞ。もしナンだったら、外部から電力供給して強力なファンにより空気透過特性を補ってもよい。その場合、吸気ばかりを強化すると息が吐けなくなって窒息するので、電動アシスト自転車のように自然な呼吸による空気の流れを感知し、ファンの逆回転動作を含めたアクティブコントロールの必要があるだろうが。

  しかしだ。ココで逆の発想をして強制吸気、いわゆる「ターボ」をデフォルトにしてしまうという考えもアリではないか? 鼻を「常に全開で空気を吸い込む器官」と化してしまうというコトである。吸った息を吐けなくなるが、いっそターボ化するのだから、外科手術により肺の背中側に排気用の器官を取り付けてしまえばいいのだ(ガンダム好きなら胸の左右、しかるべき位置に取り付けるのもよい)。そうすれば、鼻は空気を吸いっぱなし、背中の排気口は空気を吐きっぱなしにできる。こうなれば、鼻側の吸気ファンは不要になろう。背中側に大きな排気ファンを設ければ、小さなファンを高速で回すよりも高効率で、静穏特性も向上する。音を感知するセンサ(耳)から遠いのも静穏特性にプラスだ。これは人間として「呼吸レボリューション」といえるであろう。ナニも別に不自然な構造ではない。自動車だって基本的に吸気口(インテーク)と排気口(マフラー)は別の場所だし、魚類のエラ呼吸も一方通行だ。鼻と口という場所が吸排気兼用になっているコトがむしろ不自然ではないか。

  こうなると車のターボよろしく、人間の呼吸効率は恐ろしく向上する。非常時以外、横隔膜を上下させる必要がなくなるので、カメラでスローシャッターを切るときに手ブレする確率が減るだろう。激しい運動をする場合には、ファンの速度をあげてやるコトにより、息切れする可能性も大幅に減少する。マラソンランナーには必須の機能となるだろう。オリンピック上位の選手は「レスピレーション・コーディネータ」達で占められるに違いない。

  人間にファンを後付けするような行為は、いわばサイボーグ化だからドーピング扱いになるかもしれない。しかし、その場合でも走る系の競技に限っては、走り出す直前にファンを外してしまえばイイ。走っている間は鼻と口に作用する空気圧を利用できるからである。まさに「人間ラムジェット」といえよう。いわゆる呼吸は必要ないからハァハァという息づかいは不要になり、静かになるだろう。これがホントの「サイレンス・オブ・ラムズ」……あーくだらねぇ。