SVX日記

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2005-05-30(Mon) デンパ、再び、出るッ!!

  昨日、突如として動かなくなってしまったVHFトランスミッタであるが、原因を考え始めると気が気ではない。もうひとつ予備があるとはいえ、600円もしたアンプICが壊れていたらかなり痛いし、そもそも原因不明というそれ自体が気分が悪い。職場からの帰り道、ずっとそのコトばかり考えていた。

  なにしろ一度はちゃんと動いた。ICが壊れたのでない限り、その時の状態に戻せば動くハズだ。一番クサいのは9Vのレギュレータを取り外し、ACアダプタの9V出力を直接突っ込むようにしたという変更。そして最悪なのは、ACアダプタからの出力に突入電流があったために、アンプICが壊れたというシナリオ。もしくは壊れていなくても、ACアダプタの出力がノイズまみれのため、アンプICの出力に悪影響を及ぼしているというコトも考えられる。

  なんにせよ、もう一度、仮組みである……が……ダ、ダメだ、動かん。こーなったら、元に戻そう。9VのレギュレータICを再び取り付け、12Vのアダプタから給電するように戻してみる……なに!? 変化なし!? やっぱり、アンプICが壊れてしまったのか。このままウジウジしていても仕方ない、こーなりゃ最後の手段だ。予備のアンプICに付け替えてみよう。失意のなか、ハンダゴテでウリウリして新品のアンプICに載せ替える。

  んがッ!! それでもやっぱり動かない……そんな複雑な回路ではないから、もう思い当たる原因はないぞ。ナニか別の要因で、この予備のアンプICも瞬殺してしまったのか? んなアホな……と、何気にRFモジュレータから同軸ケーブルを外そうとした瞬間……ん!? 映った!?

  ……あー、えー、その、まー、RFモジュレータの同軸コネクタの外側ってグランドじゃなかったの!? よくわからんが、同軸コネクタの網線をRFモジュレータの同軸コネクタの周囲に触れさせた途端、テキメンに映るようになったぞ。うー、先日なんとか映ってたときは、そんな配線にはしてなかった気もするが……まぁ、いーや。高周波回路には鬼が棲むというし、クリップで網線をハサんで軸の周囲に固定し、作業を先に進めるコトにしよう。

  ついでに少し距離を飛ばしてみる実験をしよう。テレビからアンテナ線を取り外し、リード線の先に部品の足をハンダ付けしただけ、というナメたアンテナを作る。でもって、テレビのアンテナ入力の同軸コネクタの中心に足を差し込んで、リード線の反対側をカーテンレールに結んで縦に長く張る。この状態ではNHKでさえ、番組内容がようやく判別できるくらいノイジーだ。

  その状態で、同じ部屋内の3m程度離れた場所にトランスミッタをセットアップ。イザ、発信だッ!!

  画像の説明

  オォーッケェイッ!! ノイジーではあるが、ちゃーんと映った。仮組み状態でこれだけ映れば合格である。ほんじゃ、回路はとりあえず半完成として、パッケージングに取り掛かろう。

  画像の説明

  入力用の同軸ケーブルであるが、クリップで止めてある部分をハンダ付けしたいトコロだ……が、デキない。コテの熱量が足りないのか、ハンダが付きにくい金属なのかしらんが、ともかくウマくいかない。仕方ないので、同軸ケーブルが付いている部品をジャンク箱から探してきて、バキバキとバラす。あいや? コレVHFとUHFの混合器のようだ。内部にゴチャゴチャとした部品が載っている。しかも、なんだかイイ感じのコイルが載っているぞ。今回、MAR-8Aという高周波アンプICを使用したのに、RFC(Radio-Frequency Choke)コイルを省略してしまったが、事前にコレを発見していたら取り付けてたのにな。

  ちなみにこの、Choke Coilってブツがナニをするモノかワカんなかったので、辞書を引いてみたトコロ「チョーク(=choke coil):直流は妨げずに、高周波を阻止するコイル」だそうだ。電源からの高周波成分をカットするというカラクリか。今回、9VのレギュレータICを外したり付けたりしてバタバタしてしまったが、ACアダプタから直接で9Vを供給する場合、このコイルが意味を持ちそうだ。今回バラした部品は、丁寧にジャンク箱に戻しておこう。

  画像の説明

  で、コネクタがゲットできたので、イキオイに乗じてイッキにケースへの配線を済ます。一応、すべての信号ラインにはS端子ケーブルのキレッパシから取り出したシールド線を使用した。ちなみにケース外にはステレオっぽくオーディオ端子が赤白両方出ているが、内部ではイキナリ合流させている。RFモジュレータがモノラル仕様だからだ。あしからず。

  ジャンクの同軸コネクタを利用してRFモジュレータに配線したはイイが、背が高くなりすぎてケースが閉まらないというアホなコトになっている。当然ながら、最終的にはなんとかせねばならないものの、機能的には完成といえる状態である。この状態で、もう一度、動作を確認だ。今度はケースのジャックに電源とRCAビデオ、オーディオプラグを挿して、電源スイッチを押して電源オンッ!! うむッ!! 先ほどと同じような品質ではあるが、映像と音声が3mの距離を飛ぶことが確認できた。決して映像はキレイではないが、アンドアジェネシスを倒せる程度の品質は確保されている。満足じゃーッ!!

  ココまできて残念なことは、現状、ウチにはマトモな室内アンテナを備えたテレビがないってコトだ。つまりこれ以上の動作確認はできないというコト……携帯テレビ買わなきゃ……。