SVX日記

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2011-07-15(Fri) PDFを集めれバインダ

  もう7年も前に悪態をつきまくったPDFであるが、いまだに文書ファイルのフォーマットとしてデファクトスタンダードの位置にある。まったくもって不快この上ないが、Web上にある電子部品のデータシートは決まってPDFだ。もはや、逆らおうにもどうにもならない。

  最近、ZiiOというAndroidタブレットを購入したのだが、触ってみて驚いた。どのアプリも、PC版に比べて極端に機能が低い。ん?「ファミコン版」なの? これは? という感じ。おまけに動作が不安定。ガタイがノートPC大である10インチ版を購入したこともあって、より激しい錯覚を起こしているのかもしれないが、現在のところ「所詮は携帯向けのOSだな」という評価に留まらざるを得ない。それにしたって、不安定すぎる気もするが。

  ちなみに、ウェブ上では、Android端末に対して、あまりこういう方面の評価を見かけない。みんな、満足してるの? あきらめてるの? それともオイラのZiiOだけ性能が低く、調子も悪いのかしらん?

  で、とりわけ最悪なのがPDFビュア。スクロールバーがないし、スクロールバーがないし、スクロールバーがない。Adobeの純正なんだよな、これ。それなのに……

  「なんでスクロールバーがないんだ!?」

  ……100ページもあるPDFとか、どうしろっつーんだ。ったく、スクロールバーが付くまで、廊下に立ってろ、バカ。

  と、話は替わって、PDF閲覧UIに対する不満とは別に、利用する端末が増えてくると、これまたPDFは面倒である。ファイルサイズがデカいから、ダウンロードに時間がかかる。で、どの端末でダウンロードしたかを忘れてしまうから、以前にダウンロードしたはずだ、とディレクトリを探し回った挙げ句、ダウンロードしてなかったことに気づいたりしてイライラするわけだ。探し回るのを効率化するため、分類して整理するのも手ではあるが、んなこと端末毎にチマチマやってられっかッ!!

  ちなみにオイラ、いわゆるブラウザのブックマークについては、自宅サーバ上に配した自作のスクリプトによって、全環境で共有化している。カテゴリ分け可能、かつ、アクセスすると勝手に上位に移動する仕組みで、鼻血が止まらないくらい便利な環境を構築済みなのである。じゃ、PDFについても、似たようなことをすればいいんじゃないか。どの環境からでもPDFを自宅のサーバ上に集められるようにし、かつ、閲覧できるようにすればいい。そうだ! 自宅サーバをバインダ代わりにして「PDFを集めれバインダ」!!

  画像の説明

  つーわけで作ってみたのが、この100行に満たないCGIスクリプト「PDFを集めれバインダ」。である。eRubyで書いた。というのも、CGI自身を書き換えるという奇妙な仕様にマッチするからだ。HTMLとしては、かなりの文法破りを犯しているが、とりあえずは問題なく動作するはず。今回は、借りているVPS上にスクリプトを置いてみた。おぉ、我ながら、なかなかに快適ではないか。

  PDFを指すURIをテキストボックスに貼ってボタンを押すと、サーバ側でPDFをダウンロード、登録され、閲覧が可能になる。なお、ブラウザ上からは登録のみしかできず、カテゴリ分けはブラウザ上からでなく、サーバにログインしてから、直接HTMLをエディタで編集するという仕様になっている。

  書類は、空間的に整理するのが効率がよい。つまり、PC上でも「あの書類は、あの辺の棚にあるバインダの、後ろの方に綴じてあったはず」てな感じでアクセスできると探しやすい。Operaのスピードダイアルも、そのような思想に基づいていると思う。

  今回の「PDFを集めれバインダ」も、敢えて、直接HTMLをエディタで編集するという仕様にすることで、カテゴライズの自由度を増しているつもりである。決して、手抜きなワケではない。うっしっし。