SVX日記

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2014-07-07(Mon) ねずみ花火、コーヒー味

  今度はCoffeeScriptに手を出してみた。

  思えば、その存在には、確かに気づいていて、なにげに横目でニラみつつJavaScriptを使っていた気はする。なんとなく「->記法」と「インデント記法」とが気に食わなくて敬遠していたような気もする。しかし、結果としては、ベストなタイミングで乗り継ぐことができた気がしている。結局、ブラウザはJavaScriptコードに対してエラーを吐くわけで、多少なりともJavaScriptが読めなければ、実用できないから。

  しかし、こういう存在は「スクリプト言語」ではなく「プリプロセッサ」というのではないか。確かに「this」の洪水に直面すれば、それだけでもどうにかしたくなる気持ちはわかるが、こんなアホなアイデアを実際に実装した挙句、人気が出てしまうという事態が、まさか実際に起き得ることとは思わなかった。

  というのも、既に自分が似たようなことをやっていて、我ながらアホだと自覚しつつ、それでも気分良く実用に供していたので。

  まさに「ブラウザが吐いた、JavaScriptコードに対するエラーを見て、JavaScriptコードを確認してから、CoffeeScriptを直す……」という作業感覚が「PICアセンブラが吐いた、PICニーモニックコードに対するエラーを見て、PICニーモニックコードを確認してから、PIC80ニーモニックコードを直す……」という作業感覚と完璧に同じなのだ。

  CoffeeScriptがプログラミング言語として認められているとなると、私も言語設計者の仲間入りなのか!? ……ま、んなこた、どうでもいいが。

  画像の説明

  というところで、先の「ねずみ花火」をCoffeeScriptで書きなおしてみた。ほぼ忠実に書き直したので動作は変わらない。にしても、Rubistのオイラには、極めて受け入れやすい構文だな。なんといっても、コーヒー好きのオイラには、CoffeeScriptという名前だけで、ご飯3杯はイケるほどだし。コードは読みやすく修正もしやすくなり、量も20%削減された。抵抗があった「->記法」と「インデント記法」だが、全然悪くはなかった。個人的には利用頻度の高い「var_x and do」と「x ? y : z」が使えないのは気にはなったが、まぁ、気になるほどではない。

  ……が、まてよ。ここは、上記の記法を可能にするScript仕様を、また新たに作り出すべきなんじゃないだろうか。プリプリプロセッサ……じゃなくてSugerScriptとしよう。いや、そんな考えは甘すぎるというならば、MilkScriptでまろやかにすればいい。いやいや、そこはロシア語で考えるべきだというならJamScriptでゴチャつかせるのもいいが、もう、そんなのシラフでやってられないのならIrishScriptで酔っ払っちまうのもいい。

  ……CoffeeScriptは無限の可能性を示してくれたといえよう。