SVX日記

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2004-12-11(Sat) テレビ修理・後編

  さて、そんなこんなで回路の組み立てであるが……

  「バッキャンッ!!」

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  おわッ!! びっくりしたッ!! いきなりぶっコワレたぞ。なんだよもー……。そーなのだ、100円ショップで買ったワイヤーストリッパーのアゴが突然にハズレたのだ。100円ショップの道具であるから、あまり大きな期待をせずに購入したのだが、期待に違わず非常に動きがザツで、モノとしての魅力に乏しいアイテムではあった。しかしながら、あまり気持ちはヨクないものの、結構ちゃんとコードの被覆を剥いでくれるので重宝していたのも事実であった。

  あー、こりゃ直そうにも直りそうもない。アゴがハズレた状態のまま、何度かレバーを握ると、マンガのように部品やパーツの破片がボロボロとこぼれ出てくる。もともと100円だしなぁ。だが、あきらめつつも作業を進めると、必要なシチュエーションは結構多いのだ。先日購入したおいらの中では高級品の道具であるHOZANのニッパを代打に登用するも、やっぱり専用の道具であるワイヤーストリッパにはかなわない。むぅ、そろそろちゃんとしたものを買えという啓示かなぁ。

  気をとりなおしてイッキに回路を組む。ちょっと配線を長めにしてしまったが、とりあえず完成。緑のLEDはキットにはなかったのだが、ちょうどいい具合に基板上から電源が取れるのでそこから取る。相手が12Vなので、12V-2V=10V、10V/10mA=1000Ωというわけで1kΩが欲しかったのだが、手元になかったので2.2kΩの抵抗器を並列にして1.1kΩを作った。適当だ。

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  で、動作確認だ。ケースを閉じる前に実際のテレビにつないでみる。テレビのスピーカーにつながっているスピーカーケーブルを外し、キットのスピーカーコネクタにつなぐ。ACアダプタからDCジャックに電源を供給し、テレビのヘッドフォンジャックとキットのステレオジャックをケーブルで接続する……えっ……ウンともスンともいわないんですが……なんで?

  しばらくしてから気づいた。「テレビのスピーカーにつながっているスピーカーケーブルを外し、キットのスピーカーコネクタにつないで」どうするよッ!! ドアホか、オレは。気を取り直し「テレビのスピーカー出力につながっているスピーカーケーブルを外し、キットのスピーカーコネクタにつなぎ直す」おぉ!! 鳴った。今までの音と遜色ないぞ。これなら十分だ。

  あとは放熱対策だ。そうなのだ、昨日のケース上面にスリットはヒートシンクを取り付けるためのスリットだったのである。このためにワザワザうまくもないシャビシャビのバドワイザーを飲んでヒートシンク用のアルミ板として温存しておいたのである。こんなもんハサミでジョキジョキだ。

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  でもって適当に整形し、その一端をスリットから内部に差し入れて、アンプICのフィンにネジ止めする。外側に出た部分はそれっぽく蛇腹に折る。これぞフルタニアン流、貧乏ヒートシンクなのである。まいったか。

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  というわけで、テレビに接続ッ!! なんの問題もないぞ。これにて、テレビのバイパス手術、術式完了ッ!! である。あぁ、これで耳に水が入ったかのような、気持ち悪い途切れ途切れのステレオからおサラバである。

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  ちなみに、自慢のヒートシンクだったが、根元からポッキリ折れてしまった。とほほ。しかしながら音量をかなり大きめにし、その場合に流れる電流を測ったところ、概ね40mA付近であった。12Vx40mAだと0.48Wであるから……なんだ、実用域ではヒートシンクなんか必要ないんじゃん。ついでに、ACアダプタも秋月のスイッチング12Vのモノから、赤外線ワイヤレスヘッドフォンに付いていたトランス9Vの安物に付け替える。このACアダプタは9Vではあるが、40mAの出力時に14V弱を示すので、ほぼ上限値でちょうどいいワケだ。

  さて、できれば付加回路をつけ、一定時間音声入力がない場合には電源を切るような機能を付加するつもりだったのだが(そのためのLEDだった)なんか面倒になってきた。たかが0.5Wだしなぁ。しかしなんにせよ、もう少し音声信号関連の勉強が必要だと感じた次第である。なんかよい参考図書でもないモンかのぉ。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]
中川 渉 (2005-07-03(Sun) 00:06)

始めまして。初めてお便りをします。現在我が家のテレビが故障で、大変困っております。三菱の MULTI SOUND 29C-AT1 という機種で、約16年程働いてくれました。電源を入れると、音声は正常ですが、画面が一面真っ青で何も映りません。2年程前にも一度同じような内容で修理をして貰いましたが、またもやです。結婚と同時に同居しているテレビでも有り、非常に思い出も愛着も有って、悔しいです。何とか自分で直せないでしょうか?半田付け位では直らないでしょうか?出来れば、お知恵とやり方を細かく教えて頂けないでしょうか。何とか宜しくお願い致します。

フルタニアン(管理者) (2005-07-03(Sun) 11:58)

気持ちはお察しするが、この日記を読んでもらえばワカるように、オイラはプロでもなんでもなく、下手の横好きである。例えプロでも「画面が真っ青」だけでは「やり方を細かく」教えられないでしょう。<br>愛着があるなら、素直に修理を呼びましょう。修理から2年で壊れたなら、それを言って少しはゴネたらいいでしょう。しかし、一番いいのは新しいブラウン管のテレビを買うことです。結果的に安く済むこと間違いなしです。<br>電子工作の勉強をして2年くらい経てば、テレビのフタを開けて中の回路を読めるようになるかもしれませんが、それでも治せない状況もいくらでもあります。なお、迂闊にテレビのフタを開けると、マジで「死にます」。知識なく開けるのはオススメしません。<br>役に立たず申し訳ないが、人生そういうモンである。

杉山 (2005-09-08(Thu) 15:36)

安いテレビ(アナログタイプ)を買ったらBSチューナーが付いていませんでした。秋葉原で単品のアナログBSチューナーを探しましたが有りませんでした。もし単品で中古でも有ればと探しています。

恵子 (2009-12-10(Thu) 01:05)

実は私の家のテレビも同じように音声だけおかしいので、参考にさせていただきました。<br>ACアダプタとスピーカーコネクタを買えば、ヘッドフォンジャックから出力を通して外部アンプを通し、スピーカーに出力できるということでしょうか。

フルタニアン(管理者) (2009-12-10(Thu) 21:21)

まさに、その通り、そういうことです。<br>ちなみに、ここで使っているアンプキットは既にディスコンのようですが、回路は以下に公開されています。<br>http://www.aki-den.jp/kit_manual/pdf_data/F11_TA8207K.pdf<br>ただし、このアンプキット程度では、ちょっと大きな音を出すと、すぐに音が割れます。テレビで映画を観るには不向きでしょう。