SVX日記

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2026-04-07(Tue) ヘイルメアリ計画を見届ける

  話題のプロジェクト・ヘイル・メアリーの映画を観てきた。

  ちょっと前に原作が星雲賞を受賞したということは知っていたので、ずっと読んでみたかったのだが、やたらと高価なので前作の「アルテミス」を読んだりしていた。悪くはなかったけど、ちょっとSF味が薄いかな、という印象。さらに前作の「火星の人」は映画をテレビで観た気がするが、こっちの印象も薄い。「月に囚われた男」があまりに印象的だったので混同してたくらい。

  とはいえ本作の映画の評価は高いので、まぁ観ておくか、くらいの心持ち。休日を使うのはもったいないので、平日のレイトがいい。安いしね。

  しかし、問題は観るバージョン。基本4DX好きだが、この作品には別にいらない気がする。それより自分は吹き替えが好きなんだよね。字幕で観るのが大人、みたいな風潮があるが、吹き替えのが絶対的な情報量は多くなるからだ。文字数の制限はないし、画に集中できるし、声優さんの演技だって自分にとっては価値を増す方向だしね。字幕でないと理解が難しい、という情報もあったが、自分にはそんなことはなかった。SF慣れしてない人の場合は、聞き取れなくて字幕から得られる情報量のが多くなるのかもしれないが。

  ところが上映が少ない。普段よく行く劇場ではレイトでやってない。どうにか上映時間を横断検索できるサイトを見つけ理想的な1館を選び出した。クルマで1時間弱。20:50-23:35で1500円。なんだったら仕事を終え、1時間のジョギングを済ませ、晩飯を食ってから向かえる。おっとアブねぇ、この時間での上映は今日までだ。

  例によって本編が始まるまで延々とCMを観させられるのにイラつく。しかし、この時刻だと眠くなる可能性もあるのだよな。とはいえ、寝てしまうようであれば、自分にとってはその程度の内容だったという証左なので、それはそれで構わないと思っているが。

  さほど事前の情報なしに観始めた。なんで宇宙船に乗ってることに驚くんだよ、と思ったら、ムリヤリ乗せられたという経緯が最後の最後に語られる。さすがにその設定にはムリがないかねw。

  12光年って、現実的な時間で移動できるんかいな、と思ったら、ほぼ光速まで加速可能という設定なのか。そんなら船内/船外時間とも現実的な範囲に収まる。物語的に逆算した設定だろうけれど。しかし、ライトなSFかと思ったら結構ハードだな。ベースの理科知識がなければ、そりゃ消化しきれずに寝るかもなぁ。

  そしてエイリアンとの邂逅。なんか飛んできた筒をキャッチするためにEVAすることに。減圧時間なしで? 小説ではちゃんと理由付けしているのかしらん。宇宙船間に通路がつながって、そこから自然に段階を踏みつつ意思疎通が可能になっていくのがいい。E.T.、未知との遭遇、ロッキーとパロディネタを連発。しかしテンションの高いエイリアンやなw。キャラ人気を狙ってないか。

  画像の説明

  ちょっと自分は拾い損ねたが、ふたりの間に仕切りが必要なのは活動温度帯の違いだったのね。クッサ! アチッ! がヒントだったのか。どうもガミラス星人の放射線のイメージに引っ張られてたな。あと「向き」の概念がなく放射状に多脚、ってのは「あなたの人生の物語」のヘプタポッドのオマージュか。あっちはその概念自体が物語の根幹だったが、ちょっと映画で語るには難しすぎたよな。デザインも気味が悪すぎたし。そういう意味で、こっちは愛嬌もあって映画向きだ。

  最初のクライマックスでは、ロッキーが人間側の空間に出てきて一時重体に陥るのだが、特に理由もなく時間の経過で治癒したようなのが腑に落ちなかった。その理由も原作では語られているのかしらん。

  二度目のクライマックス(?)では、船でロッキーを追っかけていくのだが、その状況から追っかけますかねw。広大な宇宙でどうやってランデブしたのだろう。そしてそこから先はどんどんファンタジーに。最後はマンガのような終わり方だが、原作でもそうなのかな。悪くはないけど、ちょっと笑うわ。

  つうわけで、まったく眠くなるヒマもなく、次々と想像を裏切る展開、小ネタも多くて実に楽しめた。後で知ったが、原作は理科的な考証を確立した上で書かれており、数学だらけだそうだ。実にハードSFである。それを映画に落としてヒットさせているというのも、なかなかのバランス感覚である。原作も読んでみたいとは思うが、機会があったらかな。

  ちなみに、上映が終わった後、客は自分ともうひとりのふたりだけだった。レイトだったからか、吹き替えだったからか。自分にとってレイトの吹き替えは、帰りのドライブも含めて最高なんだがなぁ。