SVX日記

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2005-09-10(Sat) LPICレベル1を受験す

  つまらない公務員をやめ、IT業界に転職するに先立って、バカみたいにIT系資格を取得していた時期がある。もう、5年くらい前になるか。いくら未経験可と書いてあったところで、未経験でいいワケはないし、ホントに未経験で勤まったなら、それはロクな仕事ではないだろう。資格を持っていればエラいとは思っていないが、手土産程度にはなるだろうというのがオイラの考えである。実際には、手土産どころか絶大な効果があるというのが実感ではあるが。

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  話を戻して、業種を移るに当たって、IT資格を取得しまくった。情処二種(現、基本)、初級シスアド、CCNA、MCSE、OracleSilver。ベンダー系資格はあまり……というか、まったく役に立たないというのが印象ではあるが、なにしろ受けまくった。簡単にMCSEと書くが、これは6個の試験に合格して得られるもので、12,500円×6の威力を持つ資格である。その威力は主に受験者の財布を直撃する威力ではあるのだが……。

  そんなこんなで、4年強の派遣社員みたいな、なんちゃって社長を廃業し、約2ヶ月前から、正社員として某社に就職したわけではあるが、Linuxをサポートするからには、LPICという資格を取得していることが望ましいらしい。私の所属しているこの某社は、社員の価値を高めるために、資格の取得を強く奨励しており、資格に対してかなり高い評価をしてくれる。先も書いたように、必ずしも資格を持っていればエラいとは思わないが、持ってないよりはいい。そういうモチベーションを持っているのも悪いコトではない。だから、資格至上主義とまではいかないが、そういう我が某社が好きである。

  前置きが長くなったが、そういうワケで、数年ぶりにベンダー資格を受けることになったのだ。科目はLPIC。Linuxサーバの管理者系の技術資格である。現在、LPICにはレベル1, 2があり、各々2個の試験に合格することで、資格を得ることができる。本日オイラが受けたのはLPICレベル1、試験101と試験102である。

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  かなり前の話になるが、ジャンク屋で300円で入手したオライリーのLPICレベル1の教本と、社内Web研修を受けて、試験に挑むのである。自宅ではかなりイジり倒しているLinuxであるから、こんなもんはハナクソほじくりながらでも、合格せねばならない。いまだに正体を現していないLPICレベル3くらいは好敵手として相手をするつもりであるが、レベル1, 2くらいは、北斗の拳のザコ敵くらいのつもりで、ひでぶ、あべし、とサクサク倒す予定である。

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  しかし、アレだ。オイラの会社はそういう会社だからか、資格取得の際の受験料は会社が負担してくれる。バウチャーチケットというものを事前にもらっているので、タダで受験できるのだ。例え落ちても個人負担はなし。リベンジの際も、また負担してくれる。ただ、だからこそ、そういう状況下で落ちるなどというコトは許されないと思っている。だって、2科目で3万でっせ? いくら会社の金といえど、オイラの金銭感覚は、人の金にまで及ぶのである。人の金といえど、もったいないったら、もったいないのだ!!

  試験勉強は適当にした。情報処理試験と違って、暗記系の試験である。不思議なことに、manページを開けばいくらでもカンニング可能な、スイッチ(-pとか-cとか)を丸暗記するような問題がとても多い。そういうワケで、試験の質としては情報処理試験よりも3段階くらい落ちる試験だと思っている。特にこの業界では、記憶力なんてモノより、問題解決能力、情報検索能力こそがモノをいうと、オイラは思っているからである。

  というわけで、半分バカにしながらも、イザ試験である。R-PROMETRICという試験を管理する会社の、PCを用いた全自動受験システムで受験するのである。基本は、ラジオボタンで多肢選択式。一部はチェックボックスによる複数選択式、テキストボックスによる直接回答もある。

  ……が、む、むずかしい……むずかしいというか、Linuxサーバを管理するうのに、そんなコト知ってなくたっていいじゃんという問題が目白押し。モトが英語の問題だからか、出題の日本語もかなり怪しい。そもそも出題される問題の質も、かなり疑問を感じるレベルである。

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  あまり具体的に問題を書いてしまうと、問題バラしに相当し、受験に当たっての契約違反に相当するのであまり書かないが、いくつか疑問を感じた問題を挙げてみる。例えば、chmodでファイルのパーミッションを変更するのだが、選択肢に英字指定が入っている。オイラは8進で指定したコトしかないので、どうしてもあやふやなのだが、そういう知識も強要される。また、crontabで月曜日と火曜日に、と書いてあるのに、曜日のトコロに1, 2と書いてある選択肢がない。1, 4ならあるが、これはThursdayをTuesdayと誤訳したために違いない。極めつけは、一般ユーザのログイン時にメッセージを示したい時は、どのファイルにメッセージを記述すればよいか、との問いに、選択肢として/etc/issue/etc/motdが挙がっているのだが、単に「ログイン時」などと曖昧に書かれても困るのである。これは翻訳者の知識のなさに基づく誤訳だよなぁ。ちなみに、約5年前に受けたCCNAは英語の原文を確認することができたが、今回はできなかった。こーゆー翻訳レベルなら、それくらいデキるようにしておいてもらいたいものである。誤訳こそないものの、10%くらいの問題では文章の意図を読み取るのに苦労したぞ。

  試験中、ココに絶対に文句を書きなぐってやると決意しつつも、もし受からなかったら、負け犬の遠吠えに思われるから、イジでも受からねば、と思っていたのだが、なんとか両方とも受かった!! あー、よかった。オイラの古いテキストでは、Xの設定は102に含まれていたのに、実際の試験では101に含まれていて、直前に暗記しなおすつもりが、アテが外れてアセったり。102では全然知らないコマンドを記述しろとかいわれて、数問を空欄にしてしまったり、試験をナメすぎていたコトにかなり反省したが、102は合格ラインスレスレの500点ながら合格。なんとか面目を保つことができた。

  とはいえ、201と202の時にはかなり気合を入れて臨まねばなるまい。あぁしかし、なんか不毛だ。こんな試験に受かっても、達成感などなく、あまり嬉しくもない。201と201に際しては、テキストが300円で手に入ったりしないだろうしなぁ。ちゅーワケで、なんだ、うまくまとまらないが、ベンダー資格制度とは、間違いなく金儲けビジネスなのである。情報処理試験のような高い問題レベルを求めてはイケない。なにせ出題側もかなり適当なのだから、受験側もあまりマジメな気持ちで受けずに、それでいて軽くタイトルホルダーになるべきなのだ!! 以上!!