SVX日記

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2004-11-08(Mon) フルタニアンの目がテン

  理科番組が好きだ。古くは「面白ゼミナール」あたりから「特命リサーチ200X」まで、毎週必ずというわけではないが、チャンネル替えて映っていればほとんど観た。家のサーバで番組を録画できるようになってからは、毎週日曜朝7時から放送している「所さんの目がテン」がお気に入りだ。ここのところ溜まっているが、毎週欠かさず観ている。見るに値する面白さだ。

  先日、なにげなくテレビをつけるとテレビ東京で「ウルトラ実験隊」とかいう理科番組をやっていた。液体窒素がどーとかで、液体窒素の中にうなぎを漬けるとか言っている。これは面白そうだと思って観ていると、うなぎを液体窒素に漬け、数秒後に引き上げ、通常の水に戻していた。カキンコキンのうなぎは、数秒後には元気に泳ぎだし、皆が驚きの声をあげる。なるほど。そこまではよかった。驚いたのはその現象の説明。

  「うなぎは皮が厚いので」

  一瞬、ふーんと思ったが……ちょっとまてッ!! 皮が厚いことが「凍死せず、水に戻して数秒後に泳ぎだす」理由なのか? 温度の伝導率とかそういうのは無視なのか? こういうことをいうと「細かいことを気にするヤツだ」と思われるかもしれない。しかし「目がテン」を観ていて、そーゆーふうに疑問を感じたことはないぞ。思い返しても一度もない気がする。

  数週間後、またその番組がやっていた。今度は「体を洗ったあとにリンスを洗い流すと、体にリンスが付着したままとなり、背中にニキビができやすくなる」というネタだ。これもまことにウサン臭い。そんじゃぁ、頭皮はどうなるんじゃ。頭皮のほうが圧倒的にリンスが残りやすいのではないか? 洗い流した際、背中側だけでなく胸側にはリンスは付着しないのか? 「だから江戸時代から頭を洗ってから体を洗ぇっていわれてるんですね」って、江戸時代にリンスがあるかよッ!! そのテキトーな説明、ヤメレーッ!!

  よく考えたら「目がテン」は、放送開始から何十年も経つ名門の番組だ(と思う)。早朝の番組はゴールデンに比べて、しょうもなくても長続きする可能性は高いが、理由はそれだけではないだろう。それだけ、番組の質が高いのである。司会の所ジョージもオチャラケているとはいえ、理科番組の崇高さを損なわない、素晴らしい司会ぶりなのである。間違いない。

  そういう意味では、所詮「ウルトラ実験隊」は最近の「博識系」番組の尻馬に乗るテキトーな番組だということだ。そういうレベルで番組を作るくらいなら「知ってどーするの」を続けていればよかったのだ。トリビアよりも数段くだらないネタながら、面白さはトリビア以上であったように思う。

  ちなみに私は日本テレビよりテレビ東京のが好きなくらいなのだ。よって「ウルトラ実験隊」を作っているディレクターは猛省してほしい。番組の方向性としては間違っていないのだ。テレビが与える影響は「マジで」高いぞ。ここはひとつ、しっかりとした番組作りをして、視聴者をうならせて欲しい。たのむよ、ホント。

  いやーしかし、ヒマと思われた缶詰の仕事も、意外といそがしく、持ち込んだハンダゴテもルータも一度も通電できなかった。しまいにはこのように、工作ネタを離れてしまう始末……残念ッ!!